ゴミを出さない社会を目指すと言いながら容器を捨てるビジネスモデルが通用し続けるのはおかしくないか

現在私は、大容量のインクタンクを持つプリンターを使っています。このプリンターの場合、一本のインクボトルで印刷できる枚数が桁違いに多く、インクのランニングコストが著しく安くなりました。

以前は、「高級ワインより高い」とまで言われたインクとインクカートリッジの販売方法というのは、日本メーカーのプリンタでも、そのメーカーが海外で売る機種には大容量ボトルを付けられるモデルがあるのに、日本では僅かなインクしか入っていないカートリッジを使うモデルのみを販売するような、消費者側から言わせてもらうと実にあこぎではないか? と思われるような売り方をしていました。ただ、どこから筋目が変わったのかはわかりませんが、高容量のインクボトルを使ったモデルが出てきたので、以前のように年賀状の時だけ使って何も使わないうちにカートリッジの中でインクが固まってしまうようなこともなく、割と自由に印刷できるのは良いことだろうと思っています。

今回は、昨年あたりから専用ボトルもできた「炭酸」についての話をさせていただきたいと思います。世の中ではペットボトルを購入して炭酸飲料を飲んでいる方も、この暑さの中かなり多いと思います。この間、職場の清掃の方が集めたペットボトルのゴミがものすごい量に膨れ上がっているのを見て、改めてこの社会はなぜペットボトルを無くす方向に向かえないのか? ということを感じてしまいました。

私自身は水筒を持って出掛けることで、外で極力ペットボトルを購入して飲むことはしていないのですが、そんな中でそうしたやり方にそぐわないのが「炭酸飲料」であることはおわかりかと思います。大き目のペットボトルから炭酸泉用のボトルに移して持って行ったとしても、どうしてもペットボトルのゴミは出てしまいます。

ペットボトルを買わないで炭酸飲料を手に入れるには、家庭用に「ソーダストリーム」という炭酸飲料を作る道具がありますが、実は私もこれの購入を検討したのですが、今も購入せずにいます。なぜかというと、炭酸飲料を作るために本体以外に必要なのは、中に炭酸ガスの入った小型ボンベになるのですが、このボンベは使い切るとソーダストリーム本社に送らなければならないのだそうで、通常のゴミには出せないようです。ボンベの価格も決して安くなく、それなら格安で売られている炭酸水をペットボトルで購入して使った方がコストも良いしゴミとしても出せるので便利になるという皮肉的な結論が見えてしまっているので、思い切り炭酸を楽しむにはどうすれば良いのか、色々と考えてしまうのですね。

そんな中、メーカー保証外の使い方になるとは思うのですが、一般的な二酸化炭素を充填したガスボンベとソーダストリームを接続するアダプターなるものが海外では売っているらしいのです。私が見たのはかなり無骨な溶接用と思われる巨大なボンベとソーダストリームをつないで、そこから充填することで、純正を使うよりもかなり安いだけでなく、巨大なボンベは再充填可能なので、専用業者に二酸化炭素ガスを充填してもらえる環境が整えば、かなり無茶に毎日炭酸水を作り続けられることができるということが実際にできてしまっているのです。

こうした話はキャンプ用のガスでもありました。厳冬期でなければ、安いカセットガスの中のガスを使い切ったOD缶に充てんし、コストを下げてキャンプ用のガスストーブをメーカー保証外になりますが使っていた方もいたのではないでしょうか。

ソーダストリームにしてもキャンプ用ガスにしても、初期費用はそこそこ高くても、きちんとメンテナンスをすれば長期間の使用に耐えうるボンベにガスを充填しながら使うことが当り前になっていけば、キャンプ用のガスも使い終わってゴミにはならず、ソーダストリームに大型の充填可能な純正ボンベセットがエントリーされれば、それこそ家からペットボトルを一掃し、炭酸専用のボトルにソーダストリームで作った炭酸水を入れて毎日持っていっても、ペットボトルよりも低コストで使うことができるようになるのではないでしょうか。

本当は企業の方からこうした提案がされてこそ、ゴミ減少の社会へとつながると思うのですが、最初に書いたプリンタのビジネスモデルが変わってきたように、ソーダストリームについてもそうした流れになってくれれば個人的には嬉しいのですが。


カテゴリー: ボトルに関する話 | 投稿日: | 投稿者:

てら について

主に普通の車(現在はホンダフィット)で、車中泊をしながら気ままな旅をするのが好きで、車中泊のブログを開設しました。車で出掛ける中で、モバイルのインターネット通信や防災用としても使える様々なグッズがたまってきたので、そうしたノウハウを公開しながら、自分への備忘録がわりにブログを書いています。

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