Chromebookをリモート接続させて実際に外出先からWindows11を使ったレポート

個人的には「ついにここまで来たか」という感慨があるので、同じようなテーマでブログを書き続けてしまっていてすみません。今回は、実際に車中泊を含む日本国内のお出掛けに行った先で使う状況を再現しようと、自宅のWi-Fiが届かないくらいの近所にある、日中には十分にクーラーが効いて涼むことができる市立図書館の学習室のスペースをお借りして、実際にChromebookをリモート接続させてきちんと自宅にあるミニPCの電源を入れ、さらには自宅と変わらない状況で作業ができるかという事について、試してみることにしました。

まず、私のChromebookの起動画面はこんな風で、Windows11のスタート時のデスクトップと比べるとかなりスカスカになっていて、アイコンもデスクトップには置かれていません。ただこのままではChromebook自体がインターネットにも接続されていないので、ペアリングしているスマホから直接テザリングをして、高速によるインターネットが使える状況にしました。ちなみに、使っている回線はnuro mobileのNEOプラン(ドコモ回線)で、月20GB高速利用可能で、使い切ると最大1Mbpsに制限がありますが、今回は高速通信の状況にし、実測では28Mbpsくらい出ていました。

Chromebookがネットに接続できたら、次に自宅に置いてあるミニPCを起こすために、スマホにインストールしているAlexaアプリを開き、さすがに図書館なのでスマホに向かって声を出すのは迷惑になりますので、キーボードから指示内容を入力して動かすモードにし「パソコンをつけて」と打ち込んだのが上の写真です。チャット風の画面になり、Alexaの方も文章で答えてくれますが、今回の場合は単に電源を入れるだけなので、Alexaから「はい」と返ってくれば正常に動作しているということになります。

そうして、改めてChromebookからリモートデスクトップの画面を呼び出し、ミニPCとのリモートデスクトップを接続すると、今まではChromeOSしか使えなかったChromebookの画面に見事Windows11のデスクトップ画面が表示されるようになりました。これで、このままWindows11をリモートコントロールして使うことができるようになりました。ちなみに、この文章もリモートデスクトップを使って自宅から離れた図書館の自習室からChromebookを使って書いています。

作業を終了する場合にはそのままシステムをシャットダウンしてしまって大丈夫で、再度使いたい時にはまた改めてスマホのAlexaアプリでパソコンを起動させるようにすれば、使いたい時にだけ外からミニPCの電源を入れ、その場でWindows11を使っての作業を再開できます。

ちなみに、それなりの高速で接続しているせいか、かなり早めのタッチタイピングにも画面は十分追い付いてきて、長文を書いていても自分の中でストレスがたまることはありませんでした。

今回は公共の場所でもありコンセントを自由に使うことはできませんでしたが、来店を見越して席にコンセントやWi-Fiの用意があるファミレスやカフェなどで使う場合は、特にWi-Fiテザリングをしているスマホの電池の減りを気にすることなく、比較的長い時間でも使い続けられるのが良いですね。

Chromebook自体はそこそこ電源に繋がなくても長い時間動くとは思うのですが、スマホは電池の減りが気になるので、通常はモバイルバッテリーの用意も必要になるでしょう。本格的に旅行に行く場合は、もう少し大きなモバイルバッテリーを持って行き、使わない時にでも充電しておけば何とかなりそうです。

まあ、単にブログを書くくらいでしたらWindows11を呼び出してそこで作業をしなくても、Chromebookのみで完結してしまうのですが、Windowsでしか動かないソフトを使いたいような事も全く無くはないので、これだけ普通に外でも自宅のように使えることがわかり、基本はChromebookの機能を使いつつ、必要に応じて自宅でWindowsを扱う時と同じ作業ができるようになり、この環境を作るためのコストも少なくできたので、今後はモバイル用に高性能のノートパソコンを用意しなくても良くなるということで、私のモバイル運用を考えても、相当な状況の変化を感じています。

もちろん、これは私のような基本的には動画編集などCPUに負荷を掛けるような作業を行なわないからこそできるという事はあるのですが、どこまでがこの組み合わせでできるかということを把握すれば、多くの方でもそれなりに使えるのではないかと思います。さらにこの組み合わせの有利な点は、高価なハードを持ち出さないことによる気楽さではないかと思います。

出先でChromebookが壊れるくらいの大トラブルが発生したり、車で走行中に冠水しそこから逃げるような事が起こったとしても、Chromebook自体にはデータが入っていないだけでなく、比較的安価に再調達が可能なので、いわゆる「命の次に大切」なものとはならず、割り切って置いていけます。災害時に大きくて重いモバイル機器を持ちながら移動したために命の危険があっては大変ですから、外に持ち出すものは最悪失っても大丈夫なものを使うという意味でも、格安で手に入るようなChromebookがあればストックして、リスク対策のモバイルマシンとして持つのも十分有りではないかと私には思います。

こうなってくると、今の他のWindowsノートを買い替える場合に、素直にWindowsノートを買うのか、今のミニPCより高性能なミニPCを追加購入してモニターの裏にセットして自宅内で移動できるようにして使うか、ちょっと考えてしまいます。とりあえずは今のミニPCを使いながらCPUインテルN100の実力を普段遣いの中で見極めながら、次の手を打っていきたいと今は考えています。


カテゴリー: モバイル活用ガイド | 投稿日: | 投稿者:

てら について

主に普通の車(現在はホンダフィット)で、車中泊をしながら気ままな旅をするのが好きで、車中泊のブログを開設しました。車で出掛ける中で、モバイルのインターネット通信や防災用としても使える様々なグッズがたまってきたので、そうしたノウハウを公開しながら、自分への備忘録がわりにブログを書いています。

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