インターネット上で限度を超える誹謗中傷を受けたことを想定した対策についての覚書き

生まれた時からスマホというものが存在し、その中でネットによるコミュニケーションを取ることが当たり前になっている現在、人と人というのは面と向かってもお互いにわかり合うことは難しいのに、文字を中心にしたコミュニケーションだけではわかり合うことは難しいでしょう。

これはインターネットの前の時代、パソコン通信の時代からネット上での書き込みや表現に対してトラブル・炎上ということは起こってきていて、いつでもどこでも発信可能なスマホを多くの人が持つことにより、日常生活にも関わる問題として認識する人も出てくる中、悲しい事も起こってしまいます。

今は新型コロナによる自宅での引きこもり生活も収まってきたのでいくらかはましでしょうが、外に出ていても常にスマホで自分に対して何か誹謗中傷があるとなると、そうした糾弾はあくまでネット中であるという割り切りができる人は良いですが、ネットとは関係ない生活の中で影響が出てしまうこともあるかも知れません。お隣の韓国では早い時期から芸能人の自殺という事件が起こっていましたが、日本でもそのような原因なのではないか? と思われるような事件が報じられる度に、何とかならないのかなとも思います。

ただ、多くの人は急に自分のところに多くの人から誹謗中傷が嵐のように届いてしまったら、その後どうすればいいのかわからなくなってしまうのではないかと思います。というわけで、ここでは政府の総務省の出している「インターネット上の誹謗中傷への対策」というページを参照して、その中味を見ていこうと思います。そのページにリンクを貼っておきますので、そちらの方も合わせてごらん下さい」

https://www.soumu.go.jp/main_sosiki/joho_tsusin/d_syohi/hiboutyusyou.html

リンク先には様々な事例集と対策について書かれた広報のリンクが貼られていますので、興味のある方はぜひお読みになって下さい。そしてページの最後の方に「インターネット上の誹謗中傷に関する相談窓口のご案内」というフローチャート形式になった状況別相談窓口の書かれたチラシが出てきます。PDFファイルとして印刷できるリンクも貼られていますので、必要であればプリンタで出力して保管しておくこともおすすめです。

このフローチャートには、自分がYouTube・ブログ・SNSをやっていないのにネット上で誹謗中傷を受けてしまった場合や、自分が誹謗中傷を受けた場合だけではなく、自分の目から見て明らかに不適切ではないかと思える書き込みや写真・動画などを通報する先まで掲載されています。これについて一つ気に留めていただきたい事は、自分の目から見たおかしいと思った事がどこまで公共の考えに合致するか(つまり、自分の考え方が世間から見るとおかしいと指摘される事もあり得る)によって、通報が取り上げられない可能性もあるということです。それでも、全く誰にも相談しないで状況が全く進展しないということになると、事態は悲劇的な方向に向かってしまうかも知れません。ある意味自分が泥沼にはまってしまうと、自分だけで何とかするのは難しいので、人に相談する意味があるということで、対応別の窓口を知っておくことは良いことだと思います。

これは私自身にも言えることですが、全て一人で何とかしようとはせずに、他人に頼ることも大事になってくると思います。もし自分が誹謗中傷されていなくても、家族や友人がそうした被害を感じているとわかった場合、このフローチャートを利用してどこかに相談したりプロバイダと連絡を取って削除をお願いしたり具体的な行動を起こすことで、回りが問題を可視化できるということも大事なことだと思います。

あと、小さなネット上のトラブルを大きくしないために、パソコン通信の昔から言われていて、それを自分の中でも考えつつ行動していることについて紹介します。これはネットでトラブルが起きた時、さらなる炎上を防ぐためにという事で心掛けているのですが、もし自分に対して誹謗中傷まで行かなくてもムカつくような書き込みをされた場合、瞬時に対応しないのが大事だということです。

おそらくトラブルから炎上にまで発展し、普段の自分なら言わない(書かない)ような暴言を書いてしまうのは自分が一人でスマホやパソコンに向かっている夜から深夜にかけて起こることが多いと思います。そこで、ある程度は腹が立ってもすぐに反応せず、その日は布団に入って寝てしまい、次の日起きて朝ごはんを食べた後にまでそのムカつきが最大限残っているようなら、できるだけ言葉遣いには気を付けつつ、反論を冷静に書くことも考えましょう。

多くの場合は、そこまですることなく、無視をすることで自分も相手も収まったりすることもあります。ただ自分の中では収まっても、相手の方はどうなるかはわかりません。もし自分では書き込まないと決めた件でさらに誹謗中傷ぐらいまで相手の発言がエスカレートしてきたら、改めて返事を書かずに、その時こそ通報で良いのではないでしょうか。

ネット上のやり取りというのは直接向き合う喧嘩と違って、やり始めはそこまで覚悟はいらないように感じますが、現在は言葉や映像の暴力とも言える内容が拡散してしまうと刑事事件や損害賠償請求にまで発展する可能性もあります。ですから、書き込みする前には現在の生活を壊してまでネットにこだわることは本当に自分にとってやりたいことなのか? ということも考えながらネットでの発言をするくらいに考えた方が良いような気がします。

こういうことは厳密に勝ち負けが付くような所で収まらないかも知れませんし、お願いしたいのはネットよりも今の生活を大事にして欲しいというところに落ち着くのではないかと思います。極端な話、全ての発信するツールを止めて閲覧のみに徹するくらいの覚悟も必要かも知れませんね。


カテゴリー: モバイル関連コラム | 投稿日: | 投稿者:

てら について

主に普通の車(現在はホンダフィット)で、車中泊をしながら気ままな旅をするのが好きで、車中泊のブログを開設しました。車で出掛ける中で、モバイルのインターネット通信や防災用としても使える様々なグッズがたまってきたので、そうしたノウハウを公開しながら、自分への備忘録がわりにブログを書いています。

スポンサーリンク

コメントを残す