銀行店頭やATMからの送金はもはや割りに合わない手続きだと考え方を変える必要あり

このブログでは、個人が対峙する銀行との付き合い方について、電子マネーの発展とともにその考え方を変える必要性について意見をしてきました。銀行の方でも、さすがに今後の展望を考えると金利で稼ぐことが難しくなる中で、今まで無料だったり安めに設定してきた各種手数料についても引き上げなければ経営の足を引っ張ることから、以前と比べると考えられないような事にはなってきています。

三菱UFJ銀行は、2023年度中にATMの24時間稼働を終了し、店頭窓口からの他行への振込手数料を一回990円、ATMでの現金を入れての振り込みについても一回880円にすることを発表しました。これは人減らし、拠点縮小の影響で、できるだけ振込はスマホのネットバンクから行なって欲しいということの現れだと思いますし、金利がほぼ付かない時代に、現金を窓口に出したり、ATMに入れたりして他行への振込をする事自体が時代に合っていないことの証明にもなるでしょう。

私の場合、銀行からの振込というのは駐車場代を払うのに使っているのですが、振込先の銀行を調べ、相手が口座を作っている同じ支店からネットバンクを使って振込をすると手数料が0円になることを利用してスマホやパソコンから振り込んでいます。0円とまでは行かなくても、ネットバンキングから振り込む場合と同じATMからでもいったん口座に入っているお金から振り込む場合と、比較してみてもATMを使わない方が安いというのはネット上の決済で済んでしまうからです。振り込む際にはパスワードの入力などめんどくさい作業があるものの、一方で一回の振り込みで千円の手数料がかかってしまうということになると、ちょっとした手間で数百円から千円くらいのお金が節約できるわけですから、まだ対策されていない方でATMを使って毎月の振り込みがある方は、相手の口座の支店に赴いて口座を開くと同時に、ネットバンキングの申し込みも行なうことをおすすめしたいですね。

ネットでの物品購入の場合は、クレジットカードでの決済が当り前になって、場合によっては電子マネーから支払う方が安上りになる場合もあります。また、私の場合は個人が作ったものを購入するのに、以前はその方の銀行口座に振り込みという形でしか取り引きできなかったのが、最近は電子マネーの送金で済ますことのできるようなケースも増えてきました。電子マネーの送金は即時に行なわれますし、手数料はかかるものの現金への変換もできますので、逆に自分が何かを売りに出すような場合は、現金のやり取りではなく電子マネーの送金機能を相手に使ってもらって、決済があって確認した段階で物を送るようなスムーズな取り引きも普通にできるようになりました。

今後、電子マネーの普及率によって、どの電子マネーをメインに使うかというのは変わってくるとは思いますが、個人間のやり取りに便利な電子マネーはとりあえず使い続けるだろうと思います。昔はオークションの支払いについては、大手都市銀行の口座を複数持って、相手がどの口座を指定してきても、同じ銀行同士なら手数料が安くできるので、そうした技を使っていたのですが、もはやそんな手間の掛かる方法をやらなくても、大手の電子マネーをいつでもチャージできる状況にしておけば、手数料が掛からずやり取りできます。

気になるのは、そんな状況の中で例えば年金の支払いについて、銀行振り込みだと手数料がかさむので、電子マネーの送金であれば受給額が増えるとなったらどうなるのか、その時多くの銀行はどうするのか? というところですね。このままでは銀行自体がどんどん縮小されていく事になってしまいそうですが、それで本当に良いのか、個人ではどうにもできませんが、その状況により日々の私たちの生活の変革も必要になってくると思うので、できるだけ無駄な手数料は払わずに済むようなやり方を今後も模索していくつもりでいます。


カテゴリー: 通信サービス全般ニュース | 投稿日: | 投稿者:

てら について

主に普通の車(現在はホンダフィット)で、車中泊をしながら気ままな旅をするのが好きで、車中泊のブログを開設しました。車で出掛ける中で、モバイルのインターネット通信や防災用としても使える様々なグッズがたまってきたので、そうしたノウハウを公開しながら、自分への備忘録がわりにブログを書いています。

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銀行店頭やATMからの送金はもはや割りに合わない手続きだと考え方を変える必要あり」への4件のフィードバック

  1. ケータイオタク

    個人間の送金であれば「ことら」は便利ですね。金融機関が異なっても10万円までは送金可能。最近は口座を簡単に作れないので相手に合わせて口座を作ると言うのは難しいと思います。
    便利なサービスですが、知られていないのは残念です。現状すべての都市銀行は対応しているし、多くの地銀、信用組合も参加しており、信用金庫も170行が参加予定です。
    メールアドレスや電話番号でも相手が登録していれば振込可能です。もちろん口座番号で振り込めます。
    相手が法人口座だと少々面倒ですね。現金だと今後は硬貨非対応のATMが増えていくので手数料の多寡ではなく、振込自体が出来なくなる事が多くなると思います。
    どちらにしても現金を持ち込まれること自体が迷惑と言う時代だと言えると思います。スマホを使わないと周りに迷惑さえかける時代。正直硬貨を渡されると面倒です。
    普段は現金しか使えない店舗もあるのでエコバックに小銭入れを入れていますが、エコバックを持たない時は紙幣しか持ちません。

  2. てら 投稿作成者

    ケータイオタクさん、「ことら」の紹介、ありがとうございました。今まではPayPayが便利だと思っていましたが、どんな風に状況が変わるかはわからないので、手段は多く持っていた方が良いと思うので、私も状況に応じて使える方法を増やしたいと思っていたところでした。

    本日のニュースで、京セラがフィーチャーフォンから撤退するような話を読みましたが、少し前だったらいわゆる「ガラホ」で何とかできていたLINEやおサイフケータイの機能がだんだん使えなくなる中、マイナンバーカードの電子証明書をスマホで導入できるようになり、普段の生活の中でもスマホは使わなくてはならない状況になっていくのはしょうがないと思います。

  3. ahiru

    てらさん

    京セラが携帯事業撤退しましたね。
    未だ京セラのガラホ+povoで使っていますが、電話とメールだけですが電池の持ちもよく、不満は余り無いです。これが壊れたらスマホに完全移行かな・・

  4. てら 投稿作成者

    ahiruさん コメントありがとうございます。

    私自身もしばらくは通話と通信とを分け、ガラホとスマホの2台を使っていましたが、ガラホで当初は使えていたLINEやモバイルsuicaの機能が使えなくなり、泣く泣く通話・通信をスマホに移行しました。せめてモバイルsuicaの全機能がガラホで使えたり、電子マネー決済に使えればpovo2.0のSIMでも十分に使えて便利だったのですが。

    まあ、現状ではマイナンバーカードの電子証明書をガラホに入れることも無理なので、今後は画面の小さいサブスマホの進化に期待したいと思っています。

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