すでに世の中は人々が当然スマホを持っていて通信も可能であるという前提で動いている

今回紹介するような事例をすでにご存知の方には今さらという話かも知れませんが、昨日は地元を出で車でちょっと離れた町まで出掛けました。昼食をいただくことになり、大きなショッピングモールに入っているテナントの一つに入ったのですが、そこでのシステムはかなり利用客の環境に依存したものでした。

入店すると、カウンター上にQRコードの付いた紙が置かれ、お客はメニューを見ながら何を注文するか決めるまでは今までのやり方と同じなのですが、注文はモバイルオーダー制を取っているようです。ただ、個人的には席に備え付けのタブレット端末を使ってのモバイルオーダーがおなじみのような気がしていたのですが、このお店ではお客さんが持っているスマホを使ってもらって注文をするようになっているのです。

写真のように店員が最初に持ってきたQRコードをスマホのカメラで撮影することによって自分の席に紐づけされたウェブオーダーページにあくせすさせ、好きなものを注文するようになっているのです。これだと、QRコードを読み取るスキルの他、注文をスムーズに行なうためには128kbps~200kbpsくらいの低速中心でスマホを使っている人にもウェブブラウザーの表示が遅くなるので、ある程度のスピードでスマホを使い続けているような端末を用意する必要が出てくると思います。中速の1Mbps~3Mbpsでならまず大丈夫だろうと思うのですが、少なめの高速通信容量が月末になって使い切ってしまった場合には何らかの対応(追加の高速クーポンを購入するなど)が必要になってくるでしょう。

ちなみに、ガラケーのみでスマホを持っていないお客さんが入ってきたらどうするかと言うと、店員が恐らく自分の使っているスマホでQRコードを読み込んで注文代行をしてくれるような感じですが、スマホを持っている人については、お客さんのスマホで注文できるようにやり方を教えてくれるようです。そうなると、高速通信を使い切って注文がうまくいかないような事になると、人によってはかなり恥ずかしいと思ってしまうかも知れませんね。

自宅の近所のお店でも、恐らく同じような仕組みを使って自分のスマホを使ってオーダーするような仕組みになっていることは聞いていたのですが、今回はそんな状況にあるお店だとわからないまま入ってしまったので、一気に状況の変化を感じるようなことになってしまいました。ただこれも、圧倒的な人手不足や、料理を作って出すこと以外の多くの出費(モバイルオーダー用のタブレットの導入といっても大変ですので)を抑えることで利益を上げていこうというビジネスモデルであり、お店の方もうまく回っているようで、ちょっと感心してしまいました。

逆に言うと、単にスマホの扱いがどうこういう以上に今後、普通の生活を行なっていく上でもスマホを使うスキルだけでなく、スムーズに通信が行なえる通信環境の整備まで必要になってくる場合が増えてくるのではないかと思っています。


カテゴリー: モバイル関連コラム | 投稿日: | 投稿者:

てら について

主に普通の車(現在はホンダフィット)で、車中泊をしながら気ままな旅をするのが好きで、車中泊のブログを開設しました。車で出掛ける中で、モバイルのインターネット通信や防災用としても使える様々なグッズがたまってきたので、そうしたノウハウを公開しながら、自分への備忘録がわりにブログを書いています。

スポンサーリンク

コメントを残す