将来の食料自給率を上げるために消費者目線でできることを真剣に考える

昨年(2022年)のウクライナにロシアが攻め込んでからと言うもの、直接的には被害はなくても、世界の流れが変わり、それが電気料金の値上りや食料品全般の値上りが起こって私たちの日々の暮らしに影響が出ていることは紛れもない事実ではないかと思います。

そんな中、ニュースでは日本の農業の中でも酪農を行なっている農家の存続が危ぶまれています。現在の日本はかなりの量の生乳を海外から輸入していると聞きますが、私たちがスーパーで買う牛乳は海外から輸入されたものでなく、国内の生乳が使われた牛乳パックなのですが、今後酪農家を取りまく環境が厳しくなり、牛乳だけでなく加工品も輸入に頼らざるをならなくなった場合、普通に輸入ができているうちは良いのでしょう。

しかし、今の日本の政府は国防費に大金を投じるほど、日本の防衛に力を注いでいるように見える半面、大切なことをあえて行なっていません。それが日本国内の農産物の自給率をいかにして上げるかということだということは、歴史を見ていけばそれは明らかでしょう。

「武士は食わねど高楊枝」という言葉が日本にはあるものの「腹が減っては戦ができぬ」の方が物事の真実を表わしています。戦国時代の日本でも本気で戦をやる場合、その規模が大きくなればなるほど、兵士たちの食糧をいかに工面するかをまず考えないと、いくら大軍を動かしたところで、兵糧が尽きれば身動きが取れなくなってしまいます。過去の戦の中でも「兵糧攻め」を行なった戦はかなり悲惨で、食べるものがない地獄というのは、羽柴秀吉の鳥取城攻めの話など、本当に酷いことが起こっていたことがわかります。

現代の日本ではスーパーへ行けば常に物資が豊富で、お金があれば何でも買うことができます。しかし、現在鳥インフルエンザの影響で、時間をずらしてスーパーへ行くと、残っているのは高価な卵ばかりだったりしますし、同じものでも安いものからなくなっていくため、今までぎりぎりの生活をしていた人にとっては物があるのに買えないという状況になりつつあります。

もし、日本政府が心配するような有事が起こった場合、日本の貿易相手であるものの立場が違うような国からの今まで通りの食料輸入が期待できなくなりますので、その時にはお金があっても物が買えなくなり、残った国産品の価格が高騰し、一部の人しか買えなくなります。

そうしたことを防ぐために、将来の有事を想定するならばまずは日本の食糧自給率を上げる政策は必要で、今日本の酪農を潰す方向に舵を切るというのは、今後日本が有事に対応できなくなる可能性を秘めています。私は政府の人間でも農家の人間でもないため、今の状況の中でできるだけ農家のみなさんが生産を続けられるように日々の行動を考えていますが、国産の農産物を優先して購入するとともに、生産ロスを生まないために、早めに消費できるものは賞味期限の短いものから買ったり、スーパーではなく地産地商を推進する農産物直売所や、地元農家が直接収穫しているものを売っている、無人販売を活用するというような事を日常的に行なえれば良いと思います。

そういう意味では、車で旅に出ることが頻繁であれば、自分たちで消費するものだけではなく、親しい人へのお土産に、そうした農産物直売所で購入した農産物を買って帰るようなこともありでしょう。例えば新鮮な卵をお土産にすれば、それなりに喜ばれるのではないでしょうか。ちなみに、食には人それぞれ好みがありますので、購入前にLINE電話などで連絡を取り(きちんとスマホプランを契約すれば利用費用は格安でテレビ電話も可能です)、お好みのものを買ってお土産にすれば、それが現地の農家の方々の収入となるなら、微力ではありますが意味のあることではないかと思うのですが。

カテゴリー: ノンジャンルコラム | 投稿日: | 投稿者:

てら について

主に普通の車(現在はホンダフィット)で、車中泊をしながら気ままな旅をするのが好きで、車中泊のブログを開設しました。車で出掛ける中で、モバイルのインターネット通信や防災用としても使える様々なグッズがたまってきたので、そうしたノウハウを公開しながら、自分への備忘録がわりにブログを書いています。

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