mineoの発表した新たなプランとオプションについてじっくりとその内容を確認してみました

毎年、2月から3月にかけてMVNOのmineoが新しいプランを出してくることが恒例になっているかのようです。昨年(2022年)には平日お昼には最大32kbpsまでスピードが下がるものの、その他の時間帯には最大1.5Mbpsというスマホで動画を見るには十分なスピードが出る「マイそく」という月990円のプランが出て私もすぐ契約しましたが現在は解約しております。

今年はどんなプランが出て、その際また加入するようになるのか、ちょっと気になって待っていたのですが、昨日いよいよその概要が発表されました。今回発表された新サービスは4つあり、オプションが2つ、新プランが1つ、そして仕様変更が1つです。ホームページの記載によると、来月にも新たな発表があるということなので、今回は2023年1月末に発表があった分についてその内容を見ていきます。

まず、オプションについて言うと、2月1日から開始される月最大10分の無料通話オプション「10分通話パック」です。これは、OCNモバイルONEの最安である「500MBコース」の特典とかぶりますが、mineoでは全ての音声プランにおいて月額110円で最大10分間の通話ができ、余った分は最大10分間は翌月にくりこし可能だということです。

ちなみに、mineoの電話料金は通話アプリ無しで30秒22円と通常のキャリアと同じですが、OCNモバイルONEの500MBコースの特典の場合、繰越はありませんが、OCNでんわをアプリ無しで使用することで30秒11円の料金で220円分通話でき、無料通話分自体は同じですが、それを超えた場合にはmineoの方が通話料がかかります。それでも、最大月20分?(最大10分間翌月に繰り越せるという記載があるので)の無料通話があるわけですから、日頃全く自分からかけないものの、何かの拍子で電話する場合には、このオプションはそれなりに意味を持ってくるのではないかと思います。「マイそく」に付けると1,100円/月でデータもたまの電話もそこそこできてしまうので、何かの保険的に無料通話を付けたいという方には興味深いオプションではないでしょうか。

さらに「10分通話パック」を付けて運用するとほぼ通話しかしない人なら月額を安くできる新プラン「マイそくスーパーライト」が新しく出ました。これは、auおよびdocomo回線で利用できるのですが、データ通信のスピードは最大32kbpsと全く使いものにならないスピードですが、音声通話が可能で月額税込250円で維持できるという激安のプランです。

このプランはどうしても日本通信の「合理的290プラン」と比べてしまいたくなりますが、ほとんど音声通話用のプランで、データ利用は無理だと思っていただいて結構だと思います。しかし、上記「10分通話パック」を付けても月額360円で最大20分の無料通話分を持てるので、いわゆるガラホに差し替えて使うSIMとしてはかなり良いと思います。ただ、日本通信の方は通話料が半額の30秒11円ですので、月10分よりも長く電話をする場合には差が縮まっていきます。

また、日本通信のデータ通信は1GBまで高速ですが、当月中に1GBを使い切ってしまうとデータ通信そのものができない仕様に変えることを日本通信では発表しているので、その点をどうとらえるかが問題になるでしょう。ちなみにOCNモバイルONEの500MBコースは、高速データを使い切ると最大200kbpsとなります。なお、mineoではアプリから一日データ利用無制限のオプションを一回330円で付けることもできます。

au回線での契約を考える場合、当然月額0円のpovo2.0の方が安いですが、povo2.0の場合は0円維持をする場合には6ヶ月ごとのトッピングによる支払いが必要になるので、これを忘れてしまい電話番号が使えなくなるようなことへの不安があります。mineoの場合は基本料金があるので、全く通話もデータ通信もしなくても月250円だけで維持することができるわけです。いちいち計算して番号維持をする必要がないプランの中では最安なので、契約を塩漬けにする場合にも有効ではないかという気もします。

また、他の発表されたmineoのサービスとして申込みが必要ですが、無料でネットを利用している場合の広告によるデータ消費を抑える「広告フリー」というサービスや、docomo回線のDプランでもeSIMの利用が可能になるなど、かなり細かいところまで変わってきています。今回の目玉は月250円で音声回線を維持できる「マイそくスーパーライト」ですが、来月はどんなプランを出してくるのか、その内容にも注目していきたいと思います。


カテゴリー: 通信サービス全般ニュース | 投稿日: | 投稿者:

てら について

主に普通の車(現在はホンダフィット)で、車中泊をしながら気ままな旅をするのが好きで、車中泊のブログを開設しました。車で出掛ける中で、モバイルのインターネット通信や防災用としても使える様々なグッズがたまってきたので、そうしたノウハウを公開しながら、自分への備忘録がわりにブログを書いています。

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mineoの発表した新たなプランとオプションについてじっくりとその内容を確認してみました」への2件のフィードバック

  1. ケータイオタク

    「マイそくスーパーライト」は小中学生にスマホを使わせる場合ピッタリと言えるのではないでしょうか。
    通話は可能だし、メール位の送受信は出来る。Webはほとんで使えない。学校ではWi-Fiでネット接続は限定したサイトのみに可能とする。
    通話定額をセットにしても1,460円と軽い負担で済む。子供用のQRコード決済を設定して学校の諸経費の処理にも用いれば事務処理も効率的になるのでは。
    一般家庭ではいよいよ固定電話の必要性はなくなりますね。家族用共通電話としても固定電話より安く維持できる。
    3G用にあった固定電話の形をした携帯電話が発売されるとそれに使うことも可能ですね。

  2. てら 投稿作成者

    ケータイオタクさん コメントありがとうございました。

    mineoは今までeSIMはau回線のものしか契約できませんでしたが、SoftBankの対応は未定なものの、ドコモ回線のeSIM化もできるようになるということなので、データと通話を分けて利用するための回線ということでも優秀ですね。キッズフォンに入れて使ったりするのもよさそうですね。ただ、最大32kbpsだとQR決済をストレスなく行なうのは難しいかも知れません。学校の昼休みを我慢すれば同じmineoの「マイそく」に通話オプションを付ければ十分すぎるほど使えますね。月1,100円で10分の無料通話で、家族間の連絡はLINE電話で問題ないので、これに不満があるなら自分でバイトしてアップグレードしては? と私などは思いますが。

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