年末年始限定で無制限に通信できるトッピングを出したpovo2.0の活用について考える

基本料は0円ながら様々なトッピングを付けることによって、様々な用途に対応するというコンセプトで人気のpovo2.0ですが、2022年の年末から2023年の年始にかけて、新しい企画物のトッピングを新設することを発表しました。

通常期には24時間使える無制限データ通信を日額330円で提供していますが、今回の新たなプランでは、申し込んでから7日間を1,800円で提供します。正式名称は「データ使い放題(7日間)」で、12月1日から翌月1月10日までの期間限定です。購入完了時から24時間が経過するたびに「1日」としてカウントされるそうで、期間満了日(購入完了時から7日後)の23時59分59秒までで終了になりますので注意しましょう。ということになると、日付が変わってすぐに専用アプリからトッピングした方が長く使えるということになるでしょう。

こうした期間限定トッピングが出てきたというのは、日本国内でかなりの人数が列島を移動して帰省や旅行を長期間行なうことを見越しているということになるのですが、日頃はほとんど高速クーポンを消費せず、大容量が必要な動画視聴やファイルのダウンロードなら自宅に引いている光回線などからの家庭内Wi-Fiを使っていれば、常に高速通信容量を持っていなくても大丈夫でしょう。かくいう私も、メイン(通話)で使っているスマホについては、高速通信が月に3GBもあれば十分で、電子マネーの決済も問題なく使えています。

ただ、長らく自宅から出て留守にする場合、光回線は持って出られませんので、月3GB前後のプランで回している人については年末年始に出掛けてからすぐに高速クーポンを使い切ってしまう恐れがあります。

7日間で1,800円という価格はどうなのか? という風に思う方もいるかも知れませんが、同じau回線を使っているUQモバイルと比べてみると、その違いがわかってきます。UQで月3GBの利用ができる「くりこしプランS」は月額1,628円(割引なし税込の価格)で、月ごとに変更が可能です。くりこしプランSで高速クーポンを使い切ると速度が最大300kbpsに抑えられてしまいますが、月またぎで「くりこしプランM」(月額2,728円税込)にすると、月15GBまで高速通信ができ、高速クーポンを使い切っても最大1Mbpsと、一応動画が見られるくらいのクオリティの速度は一ヶ月間使えるようになります。

これをpovo2.0で実現させる場合、月3GBの高速クーポンを利用する場合には、月額990円(30日間)かかります。基本料金はかからないので、月990円で運用しながら、UQモバイルのように月またぎではなく、月末から月初というような形での無制限のデータ通信を今回の期間限定トッピングで実現できるわけです。2ヶ月間のトータルではUQモバイルは4,356円かかるのに対し、povo2.0では2ヶ月トータルで3,780円となります。もちろん使い方にもよって変わってくるものの、年末年始だけデータ残量を考えずに思い切り使えれば良いということになると、現在UQモバイルが高いと思っている方は、電波の状況や使えるスマホについてもほとんど同じだと考えた場合、変更するメリットはあるわけです。何しろ基本料金が安いですし、現在は90日間/3GBというこちらも期間限定のトッピングが申込可能なので、このトッピングが使えるうちは、それほど外でデータ通信を使わないなら、UQモバイルとさらに利用額の差が広がる可能性もあります。

これだけpovo2.0のトッピングが多岐にわたっていて、しかも現状に応じて新しいトッピングが出てくるようになると、私の中ではますますUQモバイルの立場がなくなってしまうような感じになってきています。

違う方向から考えると、基本料金が0円の中である程度の利用を見込んで新たなトッピングを開発することで、短い期間に今まで考えていなかったような他社との違いのあるプランを打ち出すことができる仕組みを作ったのがpovoということにもなるでしょうか。今後もpovo2.0の出してくる新しいトッピングを期待しながら待ちたいものです。


カテゴリー: 通信サービス全般ニュース | 投稿日: | 投稿者:

てら について

主に普通の車(現在はホンダフィット)で、車中泊をしながら気ままな旅をするのが好きで、車中泊のブログを開設しました。車で出掛ける中で、モバイルのインターネット通信や防災用としても使える様々なグッズがたまってきたので、そうしたノウハウを公開しながら、自分への備忘録がわりにブログを書いています。

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