スマートウォッチより手軽なスマートバンドの方で電子マネーが国内で使えないものか

Googleのスマートウォッチ「Pixel Watch」にはLTE版もあるそうで、大手キャリアでは専用の通信サービスを用意するようなことになり、価格的にはPixel Watchの方が手頃なので、今後のApple Watchとの勢力争いが気になるものの、個人的にはそこまでの高機能さを腕時計型の端末には求めていないというのが正直なところです。買い替えを考えるとスマホと合わせると結構な負担になってしまいますし、そこまでお金を掛けようとは思いません。

現在、私が使っているのは中国メーカーのXiaomiが出しているスマートバンド(Band6)ですが、Xiaomi社の新型のBand7は常時時刻表示が可能になっていたり、旧モデルと比較すると進化している点は多いですし、何よりその価格が最新のBand7で税込6,990円と、腕時計で言うとそこまで考えなくても気軽に買えてしまい、スマホと連動させることでApple Watchと同じような使い方ができるので気に入っています。

たださすがに、Apple WatchやPixel Watchとスマートバンドが違うのは、専用のアプリをインストールしてカスタマイズできないということもありますし、LTE内蔵モデルがなく、さらに個人的に無くて悔しいと思うのは、電子マネーのSuicaが使えないところです。

Xiaomiのお膝元である中国では、NFC搭載モデルを購入すると、中国国内では電子マネーの利用がインストールされているアプリが対応しているものについては単体でできるのですが、残念なことにそのモデルを購入して日本で使おうとしても、日本の電子マネーには対応していないので現在は使えなくなっています。

スマホで電子マネーを使えば良いと思っている方もいるかと思いますが、常にスマホを持ったり首から掛けたりして生活できない場合もあります。国内ではSuicaがあれば、多くの電車やバスに乗ることができますので、腕にはめたスマートバンドを直接当てると決済が完了するデバイスを気軽に買えるようになれば、いちいちスマホを出さずに腕を改札に触れれば乗り降りできるのが当り前になれば、それは便利だと思います。

現在、スマートバンド市場はほぼ中国のメーカーに席巻されている感じがしますが、日本のメーカーが1万円未満で電子マネーの使えるスマートバンドを販売してくれても良いと思うのですが、政府はデジタル庁を持っているのに、スマートバンドを使った電子マネー普及についての意欲は見えてきません。

今の時期に入ってきたニュースで、2024年までに健康保険証をマイナンバーカードに一本化するというものがありましたが、マイナンバーカード自体に電子マネー機能が付いているわけでもないので、その普及率が上がったとしても、必ずしも電子決済の動きが広がるというところにはつながらないような気がします。

個人的にはタニタとかオムロンとか、お年寄りにも認知度が高い健康器具メーカーと協議して今のXiaomi・華為に対抗するだけの機能を持ち、なおかつSuicaの利用が国内で可能な国産のスマートバンドを安く提供するような事ができれば、国内でもかなりスマートバンドを使った電子決済を行なう人が増えるのではないかと思うのですが。最新のXiaomiのスマートバンドでは常時血中酸素濃度を測定し、その値が下がった時にアラームで伝えることも可能になっているそうです。そうなると新型コロナに感染した場合の危険さの目安にはなるので、電子マネーが使えなくても自分の健康が気になる方は安いスマートバンドでも十分に使えるとは思うのですが、中国でできることが日本でできないというのは、ただただ行政の問題だということになってくると思うので、もっと本気で個人のデジタルデバイス導入のメリットについて気付いていただきたいと切に思います。


カテゴリー: その他のハード | 投稿日: | 投稿者:

てら について

主に普通の車(現在はホンダフィット)で、車中泊をしながら気ままな旅をするのが好きで、車中泊のブログを開設しました。車で出掛ける中で、モバイルのインターネット通信や防災用としても使える様々なグッズがたまってきたので、そうしたノウハウを公開しながら、自分への備忘録がわりにブログを書いています。

スポンサーリンク

コメントを残す