実はかなり奥が深いアルコールストーブの自作による個体差

キャンプ用のアルコールストーブというのは真鍮製のトランギア、チタン製のエバニューなど有名なものがある中で、最近ではスノーピークも製品を出してくるなど、キャンプブームの中で注目が集まっているように思います。燃料を運ぶのに燃料用アルコールは爆発的に燃えるので危険ではあるのですが、ガスボンベのように車内に放置することで大爆発の危険があるものと比べれば、取扱いさえ間違えなければ普通に使えますし、いわゆるドラッグストアに行けば全国どこでも購入できますので、燃料の現地調達も可能です。

何より、アルコールストーブは構造が簡単なので小さく、自作することも可能です。私は過去には市販品オンリーで使っていたのですが、以下のリンクにあるように、アルミ缶を切って作るにしては簡単な製作方法でも市販品に負けない実力を発揮する「グルーブストーブ」に出会ってからは、アルコールストーブを作るために飲物を選ぶようになってしまったほどです。

製作費はほぼ工具代だけ?アルコール燃料を使用するGroove Stove簡易版

上のリンクのようにして作ったグルーブストーブは、拙い工作で作っているものだけに、その品質は一定になりにくいという問題があります。同じ量のアルコール燃料を入れて燃やしてもその燃焼時間にはずれがあり、そのため目的別にアルコールストーブを選びたい場合(お湯の沸騰や炊飯など)、ちょっとした燃料の消費量の違いでうまく沸騰しなかったり、ご飯の炊き加減がイマイチというようなことも起こります。

私が基準にしているのは、エバニューのチタンアルコールストーブで、アルコール燃料を20ml入れ、点火してからだいたい40秒くらい本燃焼するまで待ってから直接クッカーを乗せると、だいたい12分くらいは燃え続け、水なら500mlを沸騰させ、お米一合の自動炊飯がうまくできます。ただ、このアルコールストーブはしっかり作られているのは良いのですが、本燃焼が始まるまで待たなければならないことと、小さく湯沸かし・炊飯セットを全てスタッキングするには少々本体が大きすぎるので、最少セットでない余裕を持って調理のできるセットの中に組み込んでいます。

個人的には何とかこのエバニューのチタンアルコールストーブのクッカー直乗せと同等の性能のあるグルーブストーブを作りたいと思っているのですが、ちょっとした精度の違いで火力が強くなり、20mlのアルコール燃料で10分弱ぐらいで燃料を使い切ってしまい、500mlの水を沸騰させる前に火が消えてしまうのです。

上のリンクの写真のものから幾つか作ったものの中で、明らかに火力が少ないものが偶然できまして、それは12分くらい燃え続けるのですが、少し火力が弱くて自分的にはまだ納得がいかないものの、性能的にはかなりエバニューのチタンアルコールストーブに近いものになってはいます。今後はまた同じように製作を続けながら、より性能の良いものに取り替える形でアルコールストーブのグレードアップを計っていこうと思っています。

ちなみに、私が使うアルミ缶は、自販機で100円で売っている(スーパーではさらに安い)コーヒー缶のサイズのものです。今後はアルミ缶の種類によっても差が出る可能性もあると考えているので、熱中症予防として購入した飲み物を使って自分にとって最高のアルコールストーブをコロナ自粛期間のうちに作りたいと今は思っています。


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