約3万人が原則在宅勤務になるというNTTの働き方は果たしてうまく行くのか

昨日のニュースで、それまで言われていたNTTの約3万人を原則在宅勤務とし、出社自体を出張扱いにするという発表を聞いたのですが、会社としてはかなり思い切ったことをやっていると思う反面、人によってはまともに働くことができるのか? という感じもしてしまいます。

何もしなければ一切の報酬が入ってこないフリーランスと比べ、会社員ということになると毎月決まった給料が支払われるのですが、当然ネットを通じて連絡を取り合ったり監視されたりすることはあるものの、基本自宅から外に出なくても働けるとは言っても、メリハリを持って仕事とプライベートを分けることができるのか? という疑問が外からそうしたニュースを見ていて、やはり気になってしまいます。

というのも、私のこのブログについても、毎日リアルタイムに更新することを心掛けているものの、いつでもすんなり書き上げることができるわけではありません。書くスピードについては書き慣れているということと、頭の中に浮かんだ内容をすぐに画面上に出すことはできると思っていますので、早い時には思い付いたことを5分でまとめてアップすることも可能なのですが、いくら考えても内容が出てこない時もあり、そんな時に限って天候の影響で体がだるくてなかなか作業が進まないこともあります。

もし、それが仕事として自宅以外の場所で他の皆が同じような作業をしているような環境であれば、隣にいる人にネタを提供してもらうとかするようにして、勤務時間内にそれなりの結果を出すことはそう大変ではないと思うのですが、だんだんと時間が過ぎ、家族との時間を持ちながら連日の疲れで瞼が重くなりながらもその日のうちにきちんと結果を出し続けることは、本当に大変なのです。単なる個人的なブログでもそうなのですから、場合によっては会社の業績とも関係ある作業を常に自宅で今までと同じように仕上げることができるのかどうか。

会社での仕事とブログを書くことを一緒にしている事について違和感を持つ方もいるかも知れませんが、最初に書いた通り、早い時は5分で終わるような作業が日によってはできなくなることもあることは確かなので、私の場合はもし全ての仕事を在宅でと言われた場合はとても自宅内で行なうだけの自信がないので、もしそんな状態になったとしたら、自宅外で作業をするスペースを時間で借りるような事をして、近所に通勤するような環境を作るようにするかも知れません。私の住む地域にもそうした場所はあって、一日利用して最大1,200円でWi-Fi完備の個人用のスペースを借りることができるので、それくらいの出費なら作業を進めるためには必要なのかなと思ったりします。

また、問題は他にもあるでしょう。仕事での作業はパソコンを使って行なっていると思うのですが、さすがに個人持ちのパソコンの流用はまずいでしょうし、業務用のパソコンを会社から支給されたとしても、データのやり取りをする中で、データ流出の危険は確実に出てくると思います。先日、尼崎市が委託した作業用に使った市民のデータが流出しかけたことが問題になりましたが、常に社外で作業を行なうということになると、業務用パソコンを盗まれるリスクもあるわけですので、そうした場合にもデータ流出しないだけの在宅勤務用のシステムが完備しているのか、そんな事も気になりますね。


カテゴリー: 通信サービス全般ニュース | 投稿日: | 投稿者:

てら について

主に普通の車(現在はホンダフィット)で、車中泊をしながら気ままな旅をするのが好きで、車中泊のブログを開設しました。車で出掛ける中で、モバイルのインターネット通信や防災用としても使える様々なグッズがたまってきたので、そうしたノウハウを公開しながら、自分への備忘録がわりにブログを書いています。

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約3万人が原則在宅勤務になるというNTTの働き方は果たしてうまく行くのか」への2件のフィードバック

  1. 浜っ子

    うちはICT企業なので2020年春から日本全国の全社員を対象に
    原則テレワークになって、あいにくコロナ禍がおさまらないので
    現在も継続中です。
     
    元々20年夏の東京五輪期間中の混雑を見据えてその数年前から
    会社としてテレワーク環境の各種強化に着手していて、19年には
    特に首都圏の全社員を対象に必ず連続1週間テレワークする事前
    リハーサルもしていました。
    このため20年3月から全国の全社員を対象に原則テレワーク!と
    いうのを2月の最終日にいきなり通達された時も特に何の混乱も
    なく、みんな普通に翌月から原則テレワークに突入して現在に
    至る…という感じです。(月に数回程度出社することはあります。)
     
    会社から1人1台ずつA4ノートサイズのマシンを支給されていて、
    これは外見は普通のノートPCなんですが、シンクライアント端末と
    いって機器内にデータを一切保存できないようになっていて、これを
    会社のN/Wに接続して日々の仕事をしています。
    テレワークといっても業務自体は出社してこなしていた時と何ら
    変化はなくて、単純に仕事をする場所が会社から自宅に変化した
    だけ…という感じです。
    さすがにA4ノートサイズのマシンで長期間仕事するのは辛いので、
    液晶DSPや外付けキーボードはテレワークに突入して2週間を過ぎた
    辺りで自前で用意しました。定例の会議やミーティングもMS-Teamsや
    ZOOMといったソフトを使って普通にあるので、毎日一人で黙々と
    仕事をしている…という風ではないですね。チャット機能もありますし。
    それと仕事用iPhoneも会社から1人1台ずつ支給されているので、
    グループ内の簡単な打ち合わせ程度であればApple系のOSに標準
    搭載のFaceTimeというビデオ通話・音声通話アプリで済ませて
    しまったりもします。
     
    コロナ禍の前は普通に毎日片道1時間強の電車通勤をしていたので、
    テレワークで通勤から解放されて非常に楽になりました。

  2. てら 投稿作成者

    浜っ子さん コメントありがとうございました。

    テレワークでは自分のパソコンを使うわけにはいかないので、自分で使いやすいように環境整備をするのも大変ですが、今回のau回線の障害によって、外で仕事をしていて、メインのスマホをau回線にしていた方は今後の障害情報が気になることでしょう。特に今回は通話すらまともにできなかったと言いますし、レンタルスペースを借りてノートパソコンを持ち出して仕事をする場合には大丈夫だと思いますが、キャンプ場やホテルでリゾートしながらモバイル回線を使って仕事をする場合は、少なくとも複数の回線を用意し、もしメイン回線が障害で使えなくなったことを想定して行かないと、出先で途方に暮れることになる危険性があります。

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