ネット万能時代の中で改めて考える基本OS・アプリの開発国とそのリスク

アメリカは対ロシアへの経済制裁の一つとしてだけでなく、サイバー攻撃を未然に防ぐという意味で、ロシアで開発されたウィルス対策ソフト「カスペルスキー」について、米連邦通信委員会(FCC)は2022年3月25日、国家安全保障上の脅威と見なす通信機器・サービスのリストに追加したとの報道がありました。

確かに、これだけアメリカとロシアとの間がこじれていると、パソコンにインストールして脅威を探し出すのに有効なソフトと言えども、ロシア当局からの指導の元、今までのように国を問わず安心して使えていたものでも、どんな事になるのかわかりません。逆に言うと、ロシアの方ではアメリカで開発されたパソコンのOSソフトであるWindows・MacOS・Android・iOSの全てが危険だという風に考えても不思議はないでしょう。ただ、私はロシアで独自開発されたパソコンおよびスマートフォン用基本OSについて詳しく知らないので、ロシアが今後パソコンのOSについてどうするのかは知りません。また翻ってもし日本で何かあって不幸にもアメリカと敵対しなければならなくなった場合にパソコンは今と同じように使えるのか、果たしてどうなってしまうのか、実に不安になります。

元々、日本は第二次世界大戦後はアメリカの行なうことに従うような事を続けてきているので、そこまでの脅威というものはないのかも知れませんが、今後そのアメリカにも漏らしたくない情報があったとして、その情報をどんなOSで取り扱っているのか、改めて気になってしまいます。

私の場合は、もうパソコンの基本ソフトについてはアメリカの影響を受けないものを使うことは考えられず、さらに現在の日本の状況を見ていくと、日本語入力環境についても、日本企業は残念ながら私の使っている日本語入力方法をサポートしてくれていないという現実があります。かつては、自分のパソコンで国産のトロンOSを入れて使っていたこともあったのですが、もはや個人の想いではどうすることもできず、現在提供されているOSの中で利用していくしかできないところがあります。私がブログを発信に使っているのも、文字によるテキストファイルであるというのは、今後私が使用するOSにどんな変化があったとしてもスムーズに公開できるだろうという思いからやり始めたというところがあります。一つのOSやアプリに頼ってしまっていると、もしそのOSが使えなくなったり、今回のような社会状況の変化によって利用ができなくなってしまう可能性もあるわけです。かつての日本の場合は、それを行政レベルで行なってしまっていたため、デジタルデータとして入力していたデータそのものをうまく使い回せないトラブルが年金関連のデータで起こってしまったことは、今さら語るまでもないでしょう。

実際のところ、自分の中だけで完結しない、他人とやり取りをするデータファイルの中には、Microsoft Officeを使って作らないといけないようなものがまだあったりするのですが、それはあくまで人とやりとりするために使っているもので、元データとして保管しているのは文字だけのテキストファイルに今でもこだわっています。まさか今になって国際的な関係が断絶することまでは予想できませんでしたが、将来の事を考えるとOSを選ばないで使えるデータというものにこだわることの大切さというものを改めて感じています。ここまで書いてきた文字だけのテキストデータの他、画像としてのJPEGファイルや動画のMP4形式のファイルとか、今後はLinuxOSを使うような事も想定しながら、保存するファイル形式について考えていこうかと思います。


カテゴリー: 通信サービス全般ニュース | 投稿日: | 投稿者:

てら について

主に普通の車(現在はホンダフィット)で、車中泊をしながら気ままな旅をするのが好きで、車中泊のブログを開設しました。車で出掛ける中で、モバイルのインターネット通信や防災用としても使える様々なグッズがたまってきたので、そうしたノウハウを公開しながら、自分への備忘録がわりにブログを書いています。

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