災害時に必要な熱源は日頃の生活の中で蓄えることでいざという時に役に立つか?

日本の関東や東北地方における停電の可能性というのは、まだ完全になくなったわけではありませんが、すでに自宅をオール電化にしている方は、何らかの対策が必要になるでしょう。

ただ、ガスの場合も給湯器は電源を必要とするので、全く問題はなくなるかというとそういうわけではなく、ガスコンロについても点火のための電池を必要とするなど、ガスが通っていればそれで問題ないということもないので、その点も注意は必要でしょう。

今回は電気のみが使えなくなるような状況ですが、大きな地震が来た場合は当然ガスも使えなくなります。暖房用や調理・湯沸かし用として災害用に何かを用意することは大切ではありますが、私の場合は主にアルコール燃料をストックしておき、炊飯やちょっとした調理はアルコールストーブを使って行なうつもりにしていますが、アルコール燃料を大量に貯蔵するというのも、考えてみればもしこぼした燃料用アルコールに火が付いたら爆発するように燃えると思うので、そこまで大量に用意はしていません。ある程度の量を工夫しながらやりくりし、単純な湯沸かしくらいなら別の燃料を使って行なおうと考えているのですが、いい機会だということであることを試してみました。

というのも、キャンプグッズとして少ない燃料でお湯を沸かせるグッズとして知る人ぞ知る「ケリーケトル」という筒状のヤカンがあるのですが、私は本家ケリーケトルは持っていないものの、お湯が湧いても直接素手で触ることができるように周辺にネオプレーンが巻かれていて、容量は本家より少なめの500mlという「mkettle」という商品を持っているのです。今までは固形燃料やアルコールストーブを熱源にして使っていたのですが、本来は小枝や松ぼっくりなど、キャンプ場で拾えるものを使って短時間でお湯を沸かすためのものなのです。

ただ、キャンプに行かずに自宅に置いているだけだと、なかなか小枝や松ぼっくりは落ちていませんが、都市での生活を続ける中で、燃料を自然と蓄えることができるのです。それが上の写真のものなのですが、これは牛乳パックを開いて乾かした後、写真の大きさに切ったもので、この量が1パック分になります。この牛乳パックには水をはじくように表面にロウが塗られているので、いったん火を付けると着火剤いらずで良く燃えます。薪を燃やす場合の焚付にするという手もあるのですが、ネットで牛乳パック1パック分をうまく燃やせば、500mlくらいの水ならお湯を沸かせるという記事を見て、ちょっとチャレンジしてみたくなりました。

自宅のベランダで実験を行なうにあたり、火事にならないようにケロリン桶に水を張ってもしもの場合に備えつつスタートします。牛乳パックは本体の下にある燃料スペースに少し入れておき、火を付けます。マッチの火を近づけて燃えきらなかったかと思ってもきちんと着火したので、かなり牛乳パックの紙は燃えやすい感じです。うまく火が付いたらその火を消さないように、mkettleの上の筒から紙パックを切った紙片を落としつつ、火の勢いをキープするようにします。

火の方は火元の窓から燃え方が見えるので、燃えカスが外に出ないように注意しながら進めます。だんだん水を入れたところから湯気が立ってきて良い感じだなと思ったところでこれ以上入れる紙が無くなったため終了しました。今回は沸騰まではしなかったものの、温度を計ったら90℃まで上がっていて、これなら一パックごとに輪ゴムでまとめておけば、いざという時に役に立ちそうです。

現在、私の使っているmkettleは入手が難しいようで、本家ケリーケトルは0.6Lタイプが定価1万円弱とそれなりに高額ではあるのですが、燃料を選ばずに本体だけでシンプルにお湯を沸かすという点では、災害対策用としては十分有りなのではないか? という感じがします。

まあ、こうしたグッズを持っていなくても、今の世の中では酪農家を職業として維持してもらうために牛乳を消費することの大切さが言われていますので、定期的に牛乳を買って飲み、いざという時の着火剤代わりに飲み終えた牛乳パックを切ってストックしておいても良いと思います。


カテゴリー: 防災グッズ | 投稿日: | 投稿者:

てら について

主に普通の車(現在はホンダフィット)で、車中泊をしながら気ままな旅をするのが好きで、車中泊のブログを開設しました。車で出掛ける中で、モバイルのインターネット通信や防災用としても使える様々なグッズがたまってきたので、そうしたノウハウを公開しながら、自分への備忘録がわりにブログを書いています。

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