今回紹介するmineoと同日に入ってきたニュースで、私が通話用の主回線として使っているOCNモバイルONEでついに5Gが使えるようになったので、早速申し込んできました。5Gにすると3G(FOMA)でしか使えない端末が使えなくなるなどのデメリットが有り、さらには私の契約している550円プランではほとんど使う機会がないという気もしますが、現在はドコモ回線のOCNモバイルONEとソフトバンク回線のLINEMOの2つのSIMを入れているので、今後の両社の5G整備の様子を目で見て確認することはできそうです。
今回のお話は、昨今の大手キャリアのサブブランドの動向を踏まえた形で登場してきたのではないかと思われる大手MVNOの新しいプランおよびサービスについてその内容を紹介するととともに、利用する場合のメリットディメリットについて考えてみたいと思います。
すでにmineoには、高速・低速の中間とも言える「中速」を利用する方向けに、通常のプランに付けるオプションとして「パケット放題Plus」を月額385円(10GB以上のプランには無料で利用可)があり、ウィークデーの昼間以外の時間を最大1.5Mbpsでデータ通信を利用できるようになっているのですが、最大1.5Mbpsで終日使えればそれで十分という方のために、新たなプラン「マイそく」を2022年3月7日からサービス開始することを発表しました。
今まで、最安で中速を利用するためにはデータ通信専用のプランの中で月1GB(880円)に「パケット放題Plus」を付けて1,265円/月でしたが、「マイそく」では、高速の付与はありませんが、中速のスピードが最大1.5Mbpsと3Mbpsの二種類あり、その月額は以下のようになっています。
・スタンダード(最大1.5Mbps)990円(税込)
・プレミアム(最大3Mbps)2,200円(同)
ちなみに、通話機能が付いたデュアルも、データ通信専用のシングルも同額とのことです。あえて通話で使えないように、シングルで契約するのもありのような気もしますが、パソコンやタブレットに入れて使うなら、デュアルでも関係ないと思います。ただし、このプランには事前に理解しておきたい二つのポイントがあります。
・祝日を含む月曜から金曜までのお昼(12時~13時)最大32kbpsに制限される
・3日間で10GB以上データ通信を使った場合速度制限の対象になる
ここで言う最大32kbpsというのはpovo2.0の0円通信のスピードよりも遅いので、全てにおいて端末の使用に影響を及ぼす速度に制限されるということになります。個人的にはほぼ使いものにならない速度なので、この時間はmineoのSIMを使った通信を諦めるか他のSIMとの合わせ技を考えるかという選択が必要になると思います。
また、二番目の方は「パケット放題Plus」でも行なわれていました。3日で10GB以上というと、きちんと分けて使おうとすると一日約3.3GBを目安に利用することになります。動画はリアルタイム配信を含め、スマホでなら最大1.5Mbpsで十分に見られるのですが、常に動画を見まくるような使い方だと規制を受ける可能性があります。ある程度は連続視聴時間を計算しながら普通にアプリやウェブを使うなら、ストレスなくスマホを使えるプランではないかと思います。
ということで、お昼休みがきっちりしていて、休み中にネットを使いまくるような人には正直言って向いていないものの、お昼を外した時間に使うことが多いなら、常に中速で使え、最大1.5Mbpsが月額税込990円で使えるのは魅力です。もし、お昼の速度低下が心配であれば、全ての事をmineoのSIMで使うよりも、スタンダードプランと同じく月額税込990円で利用できる、LINEMOミニプランと併用するのがおすすめでしょう。
LINEMO自体はソフトバンク回線でお昼もそこまでの低速になることは考えられないので、お昼はLINEMOを中心に使い、毎月のデータ量が3GB以内に収まるなら(LINE利用はカウントフリーなのでその分も入れて)併用する価値は出てくると思います。
また、mineoでは2022年3月1日から月額550円の「10分かけ放題」と、月額1210円の「時間無制限かけ放題」のサービス内容でかけ放題を一新することも発表されました。「マイそく」のスタンダードプランに「時間無制限かけ放題」を付けても月額2,200円です。最安の価格でそこそこ楽しむなら十分だと思います。ただし、改めて書きますが、このプランで外出先で動画をがっつり見るというような用途では月の途中で速度に制限に掛かる可能性がありますので注意です。mineoでは他にも新たなオプションがあって、そちらの方も魅力的ですのでその内容については改めて紹介させていただこうと思います。