今回の内容はここのところの内容とはちょっと趣を異にしますが、具体的な例はともかく手段としては他の事にも応用が可能だと思うので、あえてここで紹介させていただこうと思います。
実は、大した事ではないのですが紙でもらった資料については、極力電子化してパソコン内やクラウドに保存しているのですが、今回そうした中の一つの資料をパソコン上で編集可能にして追加訂正を行なうことで、新しい資料にしようと思っているのです。ちなみに、書類の電子化といってもそんなに大変なことではなくて、専用のアプリを使ってスマホで書類を撮影するだけで、画像ではなくPDF化して保管することができます。こうすれば紙の書類をわざわざ保管せずとも良く、さらに紙で出したい場合には改めてPDFファイルをプリントアウトすればいいので、紙の書類を探すことと比べたらかなり楽になりました。
こうしてPDF化した書類を直接パソコンで編集できるようにするには、画像化されている文字をいったん読み取って、文字情報と照合するOCRソフトが必要なのですが、以前使っていたパッケージ版のOCRソフトは、なぜか長年使わなかっただけで再度登録が必要なように仕様変更されていたようで、もはや今まで使っていたOCRソフトに頼ることができなくなってしまったのです。
こうしたソフトと言うと、やはり有料のものの方が無料のフリーソフトよりも認識率が高く高機能だろうと思うのですが、私の使い方ならそんなに長い文は読み込むことはないと思うので、何とかお手軽に文字が書かれた画像あるいはPDFファイルを読み取ることのできるベストの方法はないかと思って色々調べていたのですが、新たにソフトをパソコンやスマホにインストールしなくても文字認識が可能になる方法があることがわかったのです。
それは、Googleが無料で提供してくれているGoogle Driveを使います。まずは認識させたいファイルをクラウドであるGoogle Driveにアップロードします。次にそのファイルを「グーグルドキュメントで開く」というメニューから開くだけです。ただ、認識するためのファイルは「JPEG・PNG・GIF・PDF」に限られているので、他の形式のファイルの場合は、事前にこうした形式に変換しておく必要があります。この仕組みは日本語入力や翻訳など、ネットで多くの作業が行なわれるたびにGoogleのシステムが強化されるようになっているので、システムが古くなることもなく、常に精度が高い状態で利用することができるようになると思われます。そうなると、わざわざお金を出してソフトを買い、さらに新しいシステムに常にするために追加でお金を出すこともありません。
もちろん、仕事で大量の画像を文字化するような場合は、専用ソフトのお世話になるところもあるでしょうが、個人が必要に迫られて使うだけなら、Google Drive経由での画像ファイルのテキスト化で十分なわけで、これで今後もしまた同じように紙の書類を文字認識して使うような場合に便利に使えるようになると思います。
ここまでの話は、主にパソコンで作業をする場合での話でしたが、外出先でもこうした文字認識ができると便利な場面があります。具体的には海外旅行へ行った際に看板や料理のメニューに何が書いてあるかわからないような場合、スマホのカメラで看板などを撮影し、そこにある画像から文字情報を抜き出してテキスト化し、それを日本語に翻訳するところまでやってくれるアプリがあるのです。それがLINEの「文字認識」機能です。これは直接被写体を撮影する場合でも、すでに送られてきた画像を取り込む場合でも手元で表示可能です。
GooglebやLINEのサービスは基本的なところは使っていますが、このような機能までは普段は使わないので、ついつい専用のソフトやアプリを使ってしまいますが、よくわからないアプリを使ってデータを盗まれるような可能性もありますし、今後はすぐにアプリやソフトを導入する前に、今自分が使っているサービスの中でできることはないものかを調べてから使うようにしたいと思いました(^^;)。