テレビの情報はしばしばスポンサーの意向で流れることもあるのであくまで自分なりの解釈を

一昨日、TBSテレビ系で全国放送された「マツコの知らない世界」では、このブログでも紹介している防災用品について紹介するセクションがありました。プレゼンターとして出てきた方はきちんとした防災グッズの紹介をしていて、ためになる部分も多かったのですが、そこはスポンサーあってのテレビ放送なので限界もあると思います。

その方が言っていたのは、防災に何を備えるかというところで大切になるのが「妄想力」で、実際に大きな災害があった時に何があると有難いのかということを考えながらグッズを集めるといいと説き、ラジオおよび災害用トイレを事前に用意することの重要性や、備蓄食料の賞味期限切れを防ぐために、普段食べるものをローテーションさせることの大事さを訴えていました。この点についてはまさにおっしゃる通りだと思いながら番組を見ていました。

さらに、防災グッズ集めの一歩として、お近くの100円ショップに行き、ヘッドランプやランタン、レインコートや空気で膨らむ旅行用まくら、マスクや衛生用品などを買い、だいたい一人3千円くらい(最近の100円ショップではリュックも売っているので、ちょっとした防災セットを入れて持ち運ぶためのバッグ込みでもほとんどまかなえます)と市販の数万円のセットを買うより安上りになると言っていたのはまさにその通りで、もしご自宅にダイレクトメールで防災セットの案内が来たら、その中に入っているものを参考に100円ショップで購入できるもので揃えてしまうことを個人的にはおすすめします。

と、ここまでは良かったのですが、スマホ充電用に単体で6万円もする足こぎ式発電器の「ケーターパワーボックス」を一般家庭に勧めてきたり、恐らくこれは出演者のマツコ・デラックスさんと過去のコマーシャル出演などで関係があるトヨタのプラグインハイブリッドのRAV4(番組でのテロップでは495万円)を防災用品として紹介してきたのには、ちょっとやり過ぎではないかと思ってしまいました。

もちろん、トヨタ以外でも車内コンセントから家電製品を災害時に使うというコンセプトの電気自動車やプラグインハイブリッドの車はあり、災害時の事を考えて導入されている方もいるでしょうし、実際に電子レンジも使えるようになるいざという時にはガソリンで電気を作ることのできる発電所(車)を手元に置いておける安心感は十分にあります。ただ、最初の方ではあくまでリーズナブルに防災用品を揃えようという話だったのが、全て見終えると「やはり防災対策にはお金がかかるなあ……」と思われてしまうような構成になっていたのは、逆に視聴者の方々に防災用品から興味を引かれてしまうのではないかとも思えてしまったのでした。

この番組には、過去にブログで書いたかも知れませんが、私が以前から知っている方がプレゼンテーターとして出演していたことがありました。その方は全国の桜を移動しながら追っていくことに命を掛けているような方で、最初の方は全国の桜の名所について解説していたのですが、なぜか後半は「花見のお供」ということなのか、大手コンビニチェーンが当時出していた花見時期のスイーツ紹介へと内容が変容し、その方ももしかしたら一部不本意な気持ちはあったのかも知れません。

スポンサーあってのテレビであることは確かなのですが、逆にそのスポンサーの思惑に全て乗っかって消費活動へと走らさせるような事も良いとは個人的には思えませんし、やはりこうしたテレビ番組は、役に立つこともあるものの、役に立つ部分だけを利用して全てを受け入れるような事については十分考えてからにした方が良いと思います。

ちなみに、私の考え的には、自宅や避難所にいながらスマホなどに使う電気を蓄える場合、まずは電気を貯めることができるポータブルバッテリーや自動車のバッテリーにインバーターを付けてAC出力やUSB出力をすることを考えます。テレビで紹介された「ケーターパワーボックス」は自動車用バッテリーへの充電も可能なようですが、町内会などでいざという時に交代しながらみんなで発電するにはいいものの、家庭で動かす人が一人だけというのでは大変ですし、何より非災害時になかなか使う気になれません。

私の自宅の場合、幸いにして朝から太陽が窓から入ってくるので、ベランダの物干し竿にそれほど重くないソーラーパネルをかけることで、それなりにバッテリーの充電ができるので、バッテリーを複数用意し、一つのバッテリーを使っているうちに別のバッテリーをソーラーパワーで充電することを繰り返すことによって、何とかスマホの電源くらいは確保できるのではないかと思っています。価格については、セール時に通常価格より安くなった時を狙ってバッテリーもソーラーパネルも購入しているので、その都度の支払いになるのでそこまで家計に負担はなく何とか自力で発電したものを使える目処は立っています。

それとは別に、手回し式の災害ラジオは、いざ電池がなくても自力で回せは一定時間ラジオを聞くことはできますので、蓄電先が充電池ではなくコンデンサーになっているものを用意しておくのは十分有りだと思います(充電池に蓄電するタイプの製品は、充電池の劣化が起こる可能性が高いため)。小型ラジオなら旅先で聞きたい場合にも使えますし、私の持っているものはLEDライトも付いているので、懐中電灯としての役目も果たしてくれるので、そういったものを用意しておくのはおすすめです。何しろ、世の中には様々な情報が溢れていますが、私のおすすめ品がピンと来ない方もいると思いますし、やはり大切なのは情報を入手してから後に、自分で考えてどうするかということだと思います。

災害時の過ごし方は一律ではなく、これを読んでいる皆様の中でも状況も違いますし必要とするものも違ってくると思いますので、このブログが様々な判断をする際の一助になればと思っています。


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