外出時に情報難民にならないための装備のヒントは「複数台持ち」と「予備バッテリー」

2021年10月7日夜に埼玉県を震源とする関東地方を襲った最大震度5強の地震は、たまたまテレビでニュースを見ていたら、突然VTRが中断して大揺れになるスタジオが映し出されたことで認知しました。

私の住む静岡県内では地震の発生時には全く揺れませんでしたが、関東地方から少し遅れて揺れだし、それなりに大きな揺れが少し長い時間続きました。といってもこちらの震度は2にとどまりましたのでそれほど大きい揺れではなかったのですが、震源地周辺では一部の地域で色々大変だったことが後になってわかりました。

具体的には棚から物が落ちたりして怪我をしたり物が壊れるような被害があるものの、夜遅くの地震の場合だとニュースとして拡散するには時間がかかります。同じように水道管が破裂して道路が水びたしになるような場所も複数あったようですが、やはり都会での地震ということになると、ライフラインの他に止まるものとして一番大きいのが鉄道であると言えます。

地震直後にその様子が報道されることはそこまではなかったのですが、大きな地震が起こった場合、新幹線を始めとする電車が脱線しないように鉄道の線路について問題あるところがないかどうかをきちんと調べた上でないと電車は基本的に走ることができません。地震は夜10時過ぎに発生しましたので、仕事を残ってした人が遅めの夕食を済ませたり外に飲みに行って帰るくらいの時間だったことで、勤務先の最寄り駅から自宅に帰る段階で足止めされたということになります。地震発生直後から東海道新幹線の東京~静岡間や山手線全線が止まっているというニュースがありましたが、後日の話を聞くとさらに広い範囲で帰宅難民および翌日の出勤・通学難民が生まれていたようです。

過去に、私自身も東京から自宅のある静岡に電車(東海道線)で戻っている最中に関東で震度4の地震に遭遇し、沼津で長い時間足止めを食いました。私の場合は東京に職場があるのではなく、とにかく静岡駅に戻る事の一択だったので、電車が動かなくなった沼津でホテルを探すよりもとにかく電車内に留まって情報収集をしながら運転再開を待ち、深夜のかなり遅い時間に静岡駅に着いたらすぐに駅前のネットカフェに向かい、シャワーを浴びて(恐らく自宅へ戻ってシャワーを浴びる時間はないと思ったので)、始バスの出る時間までネットカフェで時間を潰し、自宅に帰ってから改めて仕事に向かったのですが、やはり駅や電車の中で動けないような状況において、刻々と状況が変わる中で情報をどうして得るべきかというのがポイントになります。

多分、今回の場合も朝出掛けた時にスマホの充電をして出てきていても、多くの人が一日が終わる状況ではかなりバッテリーを消費していることが考えられます。その場合、バッテリー残量が気になってなかなかスマホを長時間見られないということになると、自分の行動をどうするかの判断がしにくくなると思いますので、やはり基本的なことですが、いつもは使わなくても満充電されたモバイルバッテリーを持って出掛けることが改めて大切だということがわかります。ただ、通常のモバイルバッテリーの場合、ケーブルはセットされていないので、同時にケーブルを持って出るか、それとも最初からモバイルバッテリーにケーブルがセットされているようなものを持って出ると安心でしょう。

ちなみに、私の現状ではバッテリーとケーブルは別々にして、基本的にはUSB Type-Cのケーブルで足りるのですが、mini-Bはバッテリー充電用にも使えるので一応持ち、昔使っていたガラケー用の変換器具は、それほどじゃまにならないのでこれも一応入れています。その他としてType-CをType-Aに変換してUSBメモリをスマホに接続できるアダプタと、有線のヘッドホンを持ち出しています。これらは今後の状況により中味が変わることもありますが、このセットがあれば外でも長時間動画を見るような使い方もできるかと思います。

私の場合、現在はさらに通話用と通信用のスマホの二台体制にしているのですが、こうしていると、最低限いざという時の家や会社・学校への電話連絡のためにバッテリーを気にする必要がないので、もしモバイルバッテリーを持っていなくても(バッテリーを使い切ってしまっても)、通話用のスマホは通話にしか使わないようにして、通信用のスマホから使うように心掛けています。これにモバイルバッテリーがあればかなり安心度は増しますが、最近はビジネスホテルだけでなくネットカフェもスマホから予約をしたり部屋の埋まり具合を確認できるようになっています。動かないで空きがわかると、たとえ周辺の宿泊施設・ネットカフェが埋まっていたとしても、無駄に動き回ることはないでしょう。その場に留まって時間を過ごす場合にも、とにかくスマホのバッテリーを切らさないようにすることが大事ではないかと思います。

少なくとも、スマホで確認した被害状況が東日本大震災級のものでなければ、翌日ぐらいには交通も復活して何とか家に帰ったり出社・登校したりできると思いますので、罹災したその日から翌日くらいまでスマホのバッテリーを何とかすることができれば、そこまで困ることはないと思います。もちろんスマホを使わない情報収集の手段(ラジオなど)はありますが、スマホの画面を消してradikoをヘッドホン経由で聴いても大丈夫なようにバッテリーを用意した方が、普段の生活の中では十分だと思います。

逆にラジオが必要になるのは、停電が数日間に渡って続き、スマホも満足に充電できないような状況になった時ではないかと思います。毎日持ち歩くものはできれば増やしたくないものです。そんな中で、急に大きな地震や大雨などでその日と翌日くらいにわたって動けないような状況を想定し、日々のスマホの使い方についても、どうせ帰って充電するからと一気に電池を消費しないように改めて考えた方がいいのではないかと思っています。


カテゴリー: モバイル関連コラム防災関連ニュース | 投稿日: | 投稿者:

てら について

主に普通の車(現在はホンダフィット)で、車中泊をしながら気ままな旅をするのが好きで、車中泊のブログを開設しました。車で出掛ける中で、モバイルのインターネット通信や防災用としても使える様々なグッズがたまってきたので、そうしたノウハウを公開しながら、自分への備忘録がわりにブログを書いています。

スポンサーリンク

外出時に情報難民にならないための装備のヒントは「複数台持ち」と「予備バッテリー」」への2件のフィードバック

  1. ケータイオタク

    今回は久しぶりに大きな地震でした。3.11の時は余震もありましたが、今回はあまり感じませんでした。地震の備えは必要です。3.11の時は飲料水もトイレ用の水も蓄えてあり、ガスボンベのコンロもあったので不便だけど困る事はありませんでした。自宅にいたのが幸いでした。水道の復旧には翌週水曜日までかかりました。
    以前阪神大震災で被害の大きかった神戸市東灘区に住んでいた事もあり、地震は他人事ではないです。当時は見覚えのある街の被害の大きさには衝撃を感じました。
    東京のような大都会で怖いのはデマによる群集心理です。最近はテレワークで混雑が緩和されたとは言え新宿のような駅では混乱が生じかねません。デマに惑わされない為には正しい情報の入手が欠かせない。しかも当初は広範囲な情報ではなく、局地的な情報も必要です。
    その為にはスマホは欠かせない。電源切れを想定してモバイルバッテリーは欠かせないですね。
    それと充電できる場合に備えてアダプターは必携でしょう。

  2. てら 投稿作成者

    ケータイオタクさん コメントありがとうございました。

    大きな災害に遭遇するのがどこかによってかなりの対応の差が出るというのはおっしゃる通りです。自宅では常に飲料水のストックをしていて、電源についてもポータブルバッテリーとソーラーパネルでスマホの充電や明かりぐらいなら自分で作ることはできるのではないかと思っています。また、災害用トイレや火器の類も揃えているので、自宅にいる時やそうしたグッズを装備した車で出掛けている時には何とかできるような環境にはあると思います。

    しかし、公共交通機関を使って出掛ける場合は持って行けるものにも限りはありますし、そうなるとすぐに歩いて自宅に帰ることができない場所へ出掛けた時にどうすればいいのかということは、今後考えていかなければならないと思います。

コメントを残す