携帯電話・スマホ回線の「留守番電話」「着信転送機能」が省略される際の対策

基本的に、私自身のメインにしている携帯電話番号を持つSIMカードを基本料金0円というpovo2.0に変更しようと色々調べているのですが、さすが基本料0円だけあって、通話用途に契約しようとする場合、問題が起こる可能性があります。

実際に調べた方はすでにおわかりかと思いますが、povo2.0では留守番電話機能および着信転送の設定について、トッピングでも実現できないようになっています。これは、恐らく音声通話というもの自体をほとんどしない人向けのプランであるからという事も考えられますが、そう考えると昔のガラケー世代の方々にこのpovo2.0を勧めて良いのか? と考えてしまう場面は出てくるだろうと思うのです。

私自身、メインの電話を携帯電話でなくPHSにしていた頃には、山間部などですぐ圏外になるような状況で相手先からの電話連絡を受けるために、圏外の時に留守番電話サービスが相手のメッセージを預かるように設定したり、PHSよりエリアが広い携帯電話の電話番号に転送するように(主にPHSが圏外になっている時に転送を行なうような設定で)して使っていたこともあります。

ただ、時代の流れとともに電話での連絡ではなくメッセージアプリやメールでの連絡だけで済ますことも多くなりましたし、今はとにかくみんなが携帯電話を持っているので、こちらから電話を掛けて出なかったり圏外のメッセージが応答したとしても、少し待って電話するか、ショートメールで連絡するような事もできます。

さらに、今月からドコモやauの回線を借りているMVNOでも使えるようになったSMSメッセージアプリの置き換えアプリ「+メッセージ」を使えば、同じアプリを使っている人同士で、留守番電話を吹き込むように、音声メッセージ付きのメッセージを同じアプリ利用者同士であれば送って、相手に留守番電話のように聞いてもらうことも可能になっています。このメッセージは、相手がデータ通信の電波を受けられるような状態になれば電話機に表示されるので、アプリを開いてメッセージからボイスメッセージを開ければ十分留守番電話の代替機能になり得ます。今後ガラケーからスマホに機種変更をするシニア世代のユーザーについては、+メッセージのアプリが新しいスマホにすでにプリインストールされている可能性が高いので、一連のボイスメッセージの送り方と聞き方さえ覚えてしまえば、多くの人が着信転送や留守番電話サービスを使わなくても済むのではないかと思えるところがあります。

私自身は、もし掛けた電話が圏外であることを含めつながらなかった場合に、LINEのIDを知っていればそちらから改めて連絡し、電話番号しか知らないような場合には電話番号を直接打ち込んで文字を送るショートメールか、+メッセージを利用してのボイスメッセージを送ってみると思います。それでも、全く音沙汰がなかった場合、恐らくメールやLINEを自分だけで読めるスキルが無いと判断するしかなく、いよいよ最後の手段としては郵便を使ってのメッセージを出すしかないと思っています。実際、過去にフェイスブックのページを持っているものの、そこからのメッセージなどに全く反応しない(恐らく息子さんやお孫さんなどがページを作って全く利用していないのでは?)人に対して、電話しても通じなかったので携帯電話番号を書いたハガキを出し、そこでようやく折返し電話が来て連絡が取れたという経験を持っています。

変な話、無料で使える「留守番電話サービス」「着信転送(転送者に30秒22円の料金がかかります)」の両方を行なっている楽天モバイルでも、昔のように留守番電話センターに電話して内容を聞くと別料金がかかるようになっています。ただし、通話に使うRakuten Linkから無料で留守番電話を聞く手順というのはあるものの、やはり操作を覚えないといけないので、それならショートメールを見たり+メッセージからボイスメッセージを聞くための操作ぐらいまではできた方が安く携帯電話・スマホを持つためには必要だと思っていただければいいのですが。

それと、ここまで書いている「留守番電話サービス」というのは、いわゆる回線業者の方で保管しているメッセージを端末の操作で聞きに行くようなやり方で、スマホ・ガラホ本体に録音されているわけではありません。昔の固定回線用に作られた留守番電話の場合は、電話機本体のメモリーに録音されるもので、これは「簡易留守録」という電話機本体の機能になります。

この機能についてはスマホによっては搭載されていないものもありますので、もしシニア世代にpovo2.0を契約して安く電話を中心に親や祖父母に使わせたいと思っている方については、ぜひ事前に「簡易留守録機能」が付いているものを使うようにして、電話に出られない時には本体を操作してメッセージを受けられ、入ったメッセージを自分で聞けるようにレクチャーをすることは最低限やっておくべきでしょう。なお、簡易留守録機能は電話機(スマホ)本体で受けるので、電波が圏外の場合には相手がメッセージを残すことができません。自宅の固定電話代わりにスマホを使わせる場合には、まず自宅で使えるかをチェックしてから使うので、簡易留守録でも問題ないと思いますが、移動しながらスマホを使う人の場合は簡易留守録機能だけでは連絡が取れない場合があるということを承知の上で使う必要があるでしょう。

そういうわけで、もし今後povo2.0をスマホ乗り換えとともにほぼ通話専用にして、今までガラケーで通話だけで使っていた人に使わせる場合には、まず+メッセージは使える状態にして渡すことをまずはおすすめし、ボイスメッセージを聞けるぐらいの事はできるようにその利用法を教えましょう。スマホ本体の簡易留守録機能については、いちいち本体の設定を変えて戻してということになると、それが原因で常に電話が留守電状態になってしまい、電話が不通になる可能性もありますので、その点は慎重にレクチャーした方がいいかも知れません。

ただ年内にはスマホの画面に出力して利用可能になるという「ワクチンパスポート」を自力でスマホの画面に出すことができるようにすることを目的にした、スマホの電話を掛けて受ける以外の操作の仕方についても、遅かれ早かれレクチャーは必要です。今回の新型コロナ騒動により、やはり基本的なスマホの使い方ぐらいは多くのガラケーからスマホに替えようとしている人には覚えて欲しいですし、時代の流れによって行動も変えていかなければいけないことの一つとして、留守番電話機能が使えない分をカバーするだけのスキルを持つ人が増えればいいなと思うのですが。


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