BIGLOBE「donedone」の「エントリープラン」の実質的なスピードは予想より遅かった

月0円という手軽さにつられて、新たにこの7月からサービスが始まったBIGLOBEのdonedone「エントリープラン」を契約したのですが、昨日ようやく高速クーポンの3GBを使い切り、最大128kbpsという大手キャリアの低速制限と同じクラスのスピードを試すことができたのですが、予想よりもかなり遅いという感じでした。

先日紹介した速度測定サイトFast.comで計ってみたところ、あくまで最大値が128kbpsということであるだけで、実質は10~40kbps前後のスピードで推移する「激遅」でありまして、ここまで計った最高が64kbpsで、100kbpsあたりの数値も望めないくらいの代物であると今のところは紹介するしかありません。

ただ、私自身は初めてパソコンを使った時には14,400bps(つまり14.4Kbps)のモデムを使ってパソコン通信を利用していましたし、「激遅」ではあるもののつながりさえすればお金を掛けずにモバイルインターネットが利用可能なので、使える範囲で使うことを考えることにしました。

まず、ストリーミング系のアプリですが、動画についてはこの遅さで動画を見ること自体が無謀なので、主に音声のみのサービスについて書きますと、スピードが落ちると、途中でかなり止まってしまって実用に耐えないのが「radiko」で、Spotifyは最低レベルの音質にして調子が良ければスムーズに流れるものの、調子が悪いとプツプツ切れるという感じであるものの、移動しながらでなければ何とか聞けるかなという感じでもあります。また、NHKのラジオ放送を聞ける「らじる★らじる」は途切れずに部屋の中で聞くことができました。

これがストリーミング系の限界ではありますが、テキスト系のサービスなら多少待たされることがあってもきちんと待てば徐々に表示されていくので使えるものも多少はあります。いわゆる5ch系のブラウザーはテキストファイルなので、比較的見やすいでしょう。ウェブ閲覧は当初からChromeは諦め、広告を排除し画像を圧縮して表示してくれる「Opera mini」にGmailや各種サービスのURLをブックマークして使うことで、何とか情報を見ることはできるようになります。ただ、ウェブについてはどうしても画像が多く重いページもあるので、そうしたところを見たい場合はすぐにブラウザが反応しなくても焦らずに待つという心づもりが必要ではないかと思います。また、Gmailアプリでの通知やメール参照も何とかできるレベルでした(テキスト中心のメールなら読み込みは早いです)。

と、このように書くと全く使う気にもなれないSIMのポテンシャルではないかと思われるでしょうが、かつて日本で初めて大手キャリアから回線を借りてデータ専用SIMが販売された頃は、実質50kbps以下の速度でも青天井に使った分だけ課金されるのでなく、月額980円(税抜)くらいで使えたのが有難かったのです。今では月千円どころか0円になっているわけですから、工夫次第では他の活用法も探りながら、有料サービスを使わない時でも何かのために役に立ってもらえるSIMとして何とかしたいというのはあります。

ただ、ここまで紹介したような低速なら無制限で使えるので、やはりカーナビ用として割り切るのもアリかも知れません。改めてスピードが50kbpsより遅いことを確かめてからカーナビアプリの「Yahoo!カーナビ」を使ってみましたが、私の環境では案内が開始されれば後は問題なく動いてきちんとナビをしてくれることを確認しました。

持っているスマホを、車を運転する時にカーナビとしても活用されている方は、車に乗っている中でスマホをカーナビ以外に使う場合に結構めんどくさいと感じることがあると思います。私のように一つ今持っているスマホとは別にdonedoneエントリープランのSIMを入れたスマホを用意して使えるようにしておけば、車での旅行中にはほぼカーナビ専用機として使えます。すでに持っていて今使っていないスマホの流用ができればコストが全くかからず常に最新の地図を使ったカーナビが使えます。もしau以外の回線を主回線として使っているなら、donedoneはau回線なので回線トラブルの際には非常用バックアップ回線として最低限の事はできると思います(メインスマホの方にSIMカードを入れて使えばLINEも受け取れます)。今後車を使っての旅行を考えておられる場合、こうした形で一つ、一応通信ができるスマホを持っておくのは全くの無駄にはならないと思うのですが。

ちなみに、公式ツイッターアカウントの発表では、多くの申し込みがエントリープランに集中したようで、現在受付を一時休止中ということになっているようです。ただ、激遅回線を使い慣れていないと、ここまで紹介してきたようにかなり持てあますようなプランではあるので、その点も考慮した上で申し込むかどうかを決めるのがいいと思います。


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