mineoのドコモ回線とUQモバイルをうまく組み合わせるには平日お昼の利用がカギ

mineoの「パケット放題Plus」で出る低速の1.5Mbpsは、私が外で動画を見るくらいでは十分に使える仕上がりになっています。他のサイトでも評価が高く、このままの状態で進んで行って欲しいと思っているのですが、より快適に使うには補完的に使える別回線との合わせ技を使うことをおすすめしたいと思います。それがすでに私が実践しているUQモバイルの「くりこしプランS」との組み合わせです。

ちなみに、mineoを契約する前にはUQモバイルで「くりこしプランM」を使っていました。毎月の料金は税込2,728円で低速でもスマホで動画を見るには十分のクオリティがあり、さらにauのサブブランドということもあって、一番込み合うという平日の昼間でも著しい速度低下は感じることがありませんでした。

今回mineoのシングルタイプ1GB(音声通話もSMSもないデータ通信専用)にパケット放題Plusを付けた場合の毎月の金額は1,265円となり、UQモバイルは解約せずに「くりこしプランS」へのプラン変更で対応したのですが、その月額が税込1,628円となり、合計すると2回線で2,893円(ユニバーサルサービス料などは含んでいません)となり、2回線になると毎月の支払い負担が165円上がってしまうものの、回線が増えるだけでないメリットがあるので今回はその手法について書いてみたいと思います。

mineoのウィークポイントは、3日間で10GB(パケット放題Plusの場合)の速度制限があることの他に、午後0時から1時の平日昼間にスピードが落ちることです。これは、UQのようにサブブランドでなく回線を借りているMVNOだからこその問題なのですが、少しでも昼間の速度低下を避けるためにユーザーに呼び掛けることで、平日昼間の利用を少なくしてもらう仕組みがあります。それが「ゆずるね。」という平日昼間にデータ通信を利用しないことをアプリやウェブサイトから宣言して、その通り実行されると月の回数ごとに特典が付くというサービスです。

もう少し細かく説明すると、毎月21日~翌月20日で区切られた月の中で、当日(平日)のお昼の適用時間が終わった13時から、次の平日の午前11時30分までに「ゆずるね。」を宣言すると、その日の12時から13時までデータ通信を宣言通り使わなければ「達成」となり、その回数によって特典が増えます。この特典は、重複しての取得が可能なので、一月での達成の回数が多ければ多いほど得になります。

mineo一回線だけだと、どうしても平日昼間にデータ通信を使わなければならない状況に追い込まれることもあるかも知れませんが、二回線を持ち、昼間でも速度の低下のないUQモバイルの回線を持っているというのは、「ゆずるね。」を連日達成するためには相当都合がいいと個人的には感じています。ちなみに「くりこしプランS」の低速は最大300kbpsで無制限で使えます。それで、達成した回線でどんな特典があるかということを以下に紹介します。

・月5回 翌月に高速データ通信100MBプレゼント
・月10回 夜間フリーの権利を獲得
・月15回 翌月に高速データ通信200MBプレゼント
・月20回 プレミアム1DAYパス プレゼント

月20回「ゆずるね。」を達成することができれば、上記内容を全て獲得することができます。一番安いプランでもこれらの権利を追加料金なしで使うことができます。高速データは付与された月の翌月末まで有効となります。また、知らない方が気になるのが「夜間フリー」と「プレミアム1DAYパス」ではないかと思いますが、このうち、「プレミアム1DAYパス」については、考え方はauのpovoが一日200円で行なっている一日無制限と同じように、スタートしてから24時間まるまる高速データ通信が使い放題になることです。mineoでは好きな時に何日でも使うことはできませんが、チケット自体は使わずに枚数と有効期限なしに保管が可能なため「ゆずるね。」をこまめに達成していけば、お金がかからず制限を受けずに一日中高速通信を利用できる日を自由に持てるということになります。

ただし、これもmineoが回線を借りている関係から希望通りに使えない(mineoが同時に使える人数を制限する)場合があることを理解しないといけません。また、プレミアム1DAYパスを使っている間も高速データ量は消費されるので、ある程度事前に高速通信は使い切っておく方が気がねなく使えていいでしょう。その点では毎月のデータ量の少ないプランというのは、ある程度パケットが残っていても、翌月になれば復活すると思って使いやすいかも知れません。

次に「夜間フリー」についてですが、権利が確定した翌月の1日から月末にかけて午後11時から翌日の午前7時までの8時間、アプリやウェブから「高速」に接続スピードを切り替えると、その時間だけ高速クーポンが減らない仕様になります。自動で時間になると高速になるわけではないので、手動で切り替えるか常に高速にして使っておくようにすることで夜間フリーを十分に活用できます。さらに細かいですが、毎月1日利用の場合は午前0時から7時まで、月末には23時から24時までとなりますので、連続して「夜間フリー」を獲得できなかった場合にはご注意下さい。また、「夜間フリー」と「プレミアム1DAYチケット」では「プレミアム1DAYチケット」の方が優先されますので、その点も考えた上で使い分ける必要が出てくるかも知れません。

できるだけ簡単に使うには、毎日の「ゆずるね。」宣言だけは毎日行なうことを習慣付け、アプリでの速度は常に高速にして毎月の高速クーポンを常に使い切って、どうしても高速通信が必要な場合にはもう一回線のUQモバイルの高速クーポンでカバーすることにし、平日昼間はUQモバイルのSIMが入った方の端末でネットを使うことを徹底するだけです。これで、mineoのSIMの入った端末でデータ通信を利用する場合に、毎月平日10回の「ゆずるね。」を達成することで、1日の中で以下のような使い勝手が実現します。

・0時から7時まで 高速通信(夜間フリー利用)
・7時から12時まで 高速or最大1.5Mbps(高速通信は毎月のクーポン量限度)
・12時から13時まで 利用せずUQモバイル回線で代用
・13時から23時まで 高速or最大1.5Mbps(高速通信は毎月のクーポン量限度)
・23時から0時まで 高速通信(夜間フリー利用)

大きなファイルのダウンロードやパソコンのシステム更新などは23時以降に行なうようにすれば、旅先でWindowsの更新をしても高速クーポンを減らさないで対応が可能になります。車で旅をしながらパソコンで仕事をするような場合も、2回線のみで何とかなるかも知れない実力を秘めたポテンシャルをこの組み合わせは持っています。

私の場合はmineoを7インチタブレットに入れていますが、モバイルルーターに入れれば、使わない時には電源を切っておけるので、より確実に「ゆずるね。」を達成しやすくなります。また、ここでは最後に書くにとどめますが、この2回線にさらに月1GB未満利用の楽天モバイル回線を加えれば、毎月の料金は変わらずに通話回線が2回線になり、Rakuten Link経由の電話・SMSは無料で使えるようになり、さらに有利になります。ここまで書いた手間を掛けられる方であれば、2回線をうまく補完しながら使うのはおすすめですので、ぜひ多くの方に使って欲しいと思います。


カテゴリー: モバイル活用ガイド | 投稿日: | 投稿者:

てら について

主に普通の車(現在はホンダフィット)で、車中泊をしながら気ままな旅をするのが好きで、車中泊のブログを開設しました。車で出掛ける中で、モバイルのインターネット通信や防災用としても使える様々なグッズがたまってきたので、そうしたノウハウを公開しながら、自分への備忘録がわりにブログを書いています。

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