自宅の固定回線を解約して、Rakuten UN-LIMITのSIMカードを入れたモバイルルーター経由で家のインターネットを賄っていますが、同じ事を考えている人が多いのかどうかわかりませんが、いわゆるネットの混雑する時間帯になるとスピードが落ちたり、電波の強さの関係でいつの間にかauのパートナー回線(低速に切り替えると最大1Mbpsになります)につながるような事が続いています。スピードとしては最大でも6Mbpsくらいと全く早くありませんが、低速になると2Mbpsくらいまで落ちるだけでなく、動画を見ていると途中で止まることを繰り返す場合があります。
スピードが遅いと回線としての余裕がなく、テレビ画面でネット経由の動画を楽しみながらパソコンでネットをしている場合、パソコンがバックグラウンドでアップデートファイルをダウンロードし始めてしまった場合、テレビの動画が満足に見られなくなるような事もあり、早く楽天モバイルの基地局がさらに自宅から近くに開通してくれるように願うだけなのです。
ただ、願っているだけではいざという時に困りますし、楽天モバイルがトラブルを起こしたらもっと困るので、先月まで低速時最大300kbpsの「くりこしプランS」から低速時最大1Mbpsの「くりこしプランM」にUQモバイルのプランを変更しました。現在、UQモバイルでは低速通信時に最初の読み込み時にはバースト転送が行なわれていて、最初だけ爆速になりその後にだいたい1Mbpsくらいに落ち着くような感じで、スマホで動画や各種アプリを使うにはほとんどストレスはありません。
私の場合、かつて購入したピクセルの「エリアフリーTV plus」というハードを使って、自宅で受信したテレビ放送を家の中だけでなく外からLTE通信を使って見られるようにしているのですが、最大300kbpsや最大500kbps(mineoのオプション利用時に使っていました)ではたびたびストップするものの、くりこしプランMの1Mbpsではほぼ止まらずに外でも自宅で受信したテレビ放送を外でも見られるようになりました。
これは近所だけではなく、全国どこでも同じくらいの品質で通信できれば、ワンセグの電波が届かない場所でもテレビ放送が見られる(その場合は現地の放送ではなく、自宅がエリアの地方局になりますが)環境が整ったことになり、これが通信料税込三千円以内で実現できるなら、相当ポイントが高いと思えます。まだ実用的な速度でモバイルインターネットが安定して利用できない頃に山間部などでテレビを見るためには、BSアンテナとチューナーを車の中に設置することが必要ですが、BS放送の場合は厚い雲がかかると電波の受信が難しくなって全くテレビが見られなくなったりするので、安価でスマホ一つで見られるという点でも、自宅からテレビ放送をネットで飛ばすハードさえ購入すれば、この「くりこしプランM」との連携で車中泊時の情報収集能力は相当アップすると思います。
次に、先日紹介したUSBテザリングした状況で自宅の固定回線代わりに使う場合、高速通信にした場合には全く問題なく複数の端末を利用することができますが、低速の最大1Mbpsの状態でも、テレビ画面に映した動画の品質が明らかに落ちるものの現状の楽天回線のように頻繁に落ちるようなことは少なくなり、速度は出ていても楽天回線で頻繁に動画が止まる場合、画質よりも安定した視聴をしたい状況では、あえてUQモバイル回線を固定化して(低速でも)使った方が良い結果になることがわかりました。
今後、楽天回線の品質が上がっていけばあえてUQを固定化することもなくなるかも知れませんが、まだ楽天回線は不安定なので、複数の端末は使わずテレビでネット経由のドラマやバラエティの見逃し配信・You Tubeの配信を見る場合に回線トラブルがなくても活用する意味はあるかと思います。ただ低速での画質はそれなりに悪いので、人によって4K以上の画質を通常使っている方には低速では厳しいと思います。それでも、緊急避難的に固定回線化するには、使用可能な回線品質ではないかと思います。
ちなみに、今後楽天回線が有料化された場合、2つの回線の通信料の合計(UQの通話定額オプションはなしで楽天LINKによる発信を主にすることで通話も無制限にできます)は2,980円+2,480円で5,460円+消費税となります。家族全員が常に自宅でWi-Fiを使っているような状態では少し厳しいとは思いますが、一人ないし二人くらいのネット環境であれば、今後の楽天回線の品質改善の成果が表われてくれば、自宅でも外でもネットがそこまでのストレスなく使えるようになると期待しています。
特に今回、同じ最大1Mbpsの他のキャリアの提供するプランでなくUQのくりこしプランを使っているのは、通常はできるだけ容量を節約できる低速最大1Mbpsで利用して、どうしても我慢できない時に高速で使える(くりこしプランMの場合は月/15GBで翌月まで容量のくりこし可)からであると言えます。UQ回線を固定化してテレビ画面で動画を見ていると、数時間の視聴でも一気に容量を失いますので、繰り越した分を使わずに無駄にすることなく利用できますし、内容は専用アプリで確認できますのでとても合理的に使えることもメリットです。繰越できず速度調整のできない月20GBよりも、細かく調整でき、速度も切り替えできるUQの15GBの方が私には固定回線のサブとして使うには具合が良いようです。同じような事を考えている方の参考になれば幸いです。