前回の内容を受けて、昨日近くのモンベルショップに行ってきました。そこで様々な種類のある、山に持っていく真空断熱ボトルとして認知度があるアルパインサーモボトルのシリーズをじっくりと見てみました。以前から注目はしていたものの、先に購入した象印の1Lで保温性能の高いボトルを先買いしていたこともあり、あえて大容量のものには興味がなかったのですが、お店に行ってみて、サイズ展開の多さにまずは驚きました。
2020年現在、アルパインサーモボトルには0.9L・0.75L・0.5L・0.35Lの四つのサイズがあります。そして、今回購入した0.35Lの製品の直径は0.5Lのボトルと同じなので(0.9Lと0.75Lもカタログ値では同じ)、カップおよびシリコンカバーが共通で使えることを確認しました。0.35Lを持っていれば今後旅行で持っていく水やお湯を増やしたい場合、0.5Lのボトルを追加購入するというパターンも十分にあるのではないかと思いました。
まず、本体の大きさですが、0.5Lのボトルと直径が同じ(約7センチ)ということもあり、そこまで小さくもスリムでもありません。だいたいの大きさは写真の醤油ボトルとの比較でご確認下さい。スリムなボトルが欲しい場合はこの製品ではなく、素直に象印・タイガー・サーモスの中から製品を選ぶのが良いでしょう。ただ、沸騰した直後のお湯を入れても外側およびフタ(カップ)の部分も全く熱くならず、保温性能を上げるためのサイズ感だという気がします。
付属のフタがカップの代わりになりますが、すり切りで130mlくらい? という感じの容量で、写真のように8~9分目くらいまで入れて100mlくらい入ります。0.35Lの製品の中では多い方だろうと思いますし、写真より少なめに入れた状態でも満タンの状態なら4杯分以上の水分補給ができるという風に覚えておくといいでしょう。
このサーモボトルは、サーモスの山専ボトルと比較されることが多いと思いますが、今回購入した0.35Lのタイプはありません。どちらも同じような保温性能を持っていますが、サーモスの方は中フタを二重にすることによって熱が逃げにくくする構造になっているのに対し、モンベルの方は中栓の内部に断熱材が入っているのだそうで、分解して洗う場合のパーツが少なくてシンプルになっています。カップの上と底に付いているシリコンゴムは落下の場合に本体が凹むことを考えて付けられていて、山に行かなくても不注意でボトルを落とし、派手な凹みができてしまった経験を持つ私としては有難いですね。
中味の注ぎ方については、最近のマイボトルのように片手でワンタッチでというわけにはいかない中栓を回して注ぐ方式です。中栓の切り込みが入ったところから出てくるという、昔の魔法瓶タイプです。この方式というのは、余分なパーツがないということもありますが、加減によって出す中味の量を調整できるのが有難いです。今後使用する中では、コーヒーを抽出するために使うことも考えているのですが、写真のように細い水流で出すことも可能なので、今後出先でインスタントでないコーヒーを飲む時にも活躍してくれそうです。
ちなみに、本体の容量(360ml)だと、手持ちのポケットストーブに小型アルコールストーブで加熱すると(外だと風防が必須)だいたい10分くらいあれば沸騰し、それに必要なアルコールの量は20ml用意しなくても15ml強ぐらいあれば何とか沸騰までたどり着きました。今回、手作り品を売るサイトで先日紹介した作家の方から、丸型にしたことでさらに小型でとり回ししやすいアルコールストーブを購入してこのボトルに入れるための水を沸騰させてみたのですが、ポケットストーブとの相性は抜群でした。手作りで一度に作れる数も少ないので、この書き込みから時間が経過すると入手は厳しいかも知れませんが、興味のある方は「アルコールストーブ 【TYPE: G】」で検索してみて下さい。
今回、ボトルを購入したことで改めてまた、ミニマム湯沸かし・炊飯セットをこうしたものと合わせて完成させたいと思っていますので、自分で納得の行く組み合わせが決まりましたら、改めてここで紹介させていただきたいと思っています。今回紹介したアルパインサーモボトルは、その際に一緒に持っていくミニマムなボトルとして活躍してくれるだろうと思います。