来年にはガラケーだけでなくガラホも終わってしまうのか

ネットニュースを眺めていたら、なぜ今の日本でiPhoneがスマートフォンの主流になったのか? というような記事が目につきました。これは日本人のブランド信仰の結果とも言えるでしょうが、確かに日本ではアップル社の出したパソコンであるMacintoshも今から考えるととんでもない価格(白黒時代のマシンが数百万で売っていたこともありました)なのにそれなりのユーザーを獲得していました。

私自身も実は最初のネット接続をしたパソコンはMacintoshでしたが、それはアップル社がそれまでの経営方針を変えて、かなり安い価格帯のシリーズを出したからです。その後、ノートパソコンのシリーズであるPowerBookや、NewtonMessagePadあたりまで手を出したものの(^^;)、さすがに当時のNewtonはiPhoneと比べられるような高性能ではなく、あくまで実験的なモデルだったので私の目的とする外でも自宅と同じようにネット通信を行なうための小型化に特化したハードがアップルから出なくなったため、泣く泣くウィンドウズ陣営に鞍替えをして今に至ります。

その後、iPhoneの発表を見てはいたものの、すでに他のスマホでそれなりにモバイル通信ができたこともあり、今持っているのはWi-Fi接続のみのiPad miniだけです。ただ、やはりiOS搭載機を持っているメリットというものは少なからず感じています。具体的にはこのブログもそうですが、パソコン・スマホでの見え方を確認するために検証機としての使用というのもあるのですが、OS自体も直感的に使えるのですね。さらに、ハードが古くなっても、OSのアップデートにかなり長い期間対応してくれるので、安心して使い続けられます。最高グレードのものは高くて買えませんが(^^;)、普及機クラスや、中古で購入したものでも長く使えるなら購入時の高さというのはそこまで気にならなくなります。私のiPad miniはまだ現役ですが、それ以降に購入したAndroidタブレットはアップデートに対応してくれないためもはや早々に現役をしりぞいてしまっていますので、壊さないで大事に使えるなら、特にタブレットは次もiPad製品を買ってもいいかなと思っています。

このようなアップルの方針と比べると、Androidスマホというのは、グーグルの名が付いたスマホ以外は「アップデート対応」と当初発表されていても、都合によりアップデートできなくなったというような事例が多すぎます。日本のユーザーは中国のメーカーについてネガティブな対応を取る方もいますが、日本のメーカーのスマホでもそういったことはあります。元々安く購入して2年か3年使えばいいさと割り切ればそれでもいいかも知れませんが、その辺にはいろいろと大人の事情がうごめいているような気がして、今回はあえてスマホでなくガラケーの姿はしているものの中味のOSはAndroidという「ガラホ」について書いてみたいと思います。

私が通話用のメイン端末として使っているのは、ドコモの出したガラホであるシャープのSH-01Jですが、発表当初はおサイフケータイ・ワンセグ・防水という日本人の使い方に寄り添ったハード面の特徴だけでなく、アプリとして「LINE」がプリインストールされていて、折りたたみのガラケーの姿はしていても、普通にLINEを使えるのが売りでした。

それがいつのまにか(ガラホではGoogle Playが使えないのでアプリのアップデートができないから?)LINEアプリがそれまでのように使えなくなってしまいました。さらに、おサイフケータイ機能の中でもSuicaの利用にかなりの制限が付くことになり、せっかくのAndroidベースのフィーチャーフォンであるのに便利な機能が使えなくなってしまっています。

最近では今までガラケーを使い続けていた人を強引にスマホに誘導するような形の営業を多くのキャリアがしていますが、別にガラホでもGoogle Playを使えるようにしてくれれば、LINEだけでなくおサイフケータイ機能がなくても本体カメラからQRコードを読み込んで電子決済も十分にできます。私のように別にスマホを持っていて十分にスマホの便利な使い方を知っていても、ガラホにはガラホの良さがあると思って使い続けている人もいるのですから、日本のメーカーはなぜ新たなガラホを作らないのか? と思ってしまいます。

多少本体価格は高くなっても、Android OSのアップデートをグーグルのスマホなみに保証することができれば、持っていて便利な端末としてそれなりに売れそうな気もするのですが、もはや日本のメーカーにはガラホを作る気がないのか、ガラホを作らせない何らかの力が働いているのか、そんなこともつい考えてしまいますね。

ちなみに、LINEもSuicaも使えなくなった私のSH-01Jですが、ネット閲覧端末としてそれなりに使えますし、電池パックタイプなので電池が消耗したり膨らんだりしても、電池パックだけ交換すればまだまだ使える状況にあります。さらにこのガラホは4G対応なのでドコモのahamoのSIMで使えるようなら、本体をモバイルルーターのようにしてBluetoothテザリング機能を有効に使って安いMVNOのSIMを入れたスマホ・タブレット・パソコンと通信を共有して使うという方法も考えています。本当は、最新のガラホを日本のメーカーに出してもらいたいですが、日本政府にはそういうことも大手キャリアには意見して欲しいのですが。


カテゴリー: モバイル関連コラム | 投稿日: | 投稿者:

てら について

主に普通の車(現在はホンダフィット)で、車中泊をしながら気ままな旅をするのが好きで、車中泊のブログを開設しました。車で出掛ける中で、モバイルのインターネット通信や防災用としても使える様々なグッズがたまってきたので、そうしたノウハウを公開しながら、自分への備忘録がわりにブログを書いています。

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