感染症対策は自分のためだけではない

週明けから、自分なりに体調に気を遣うのはもちろんですが、具体的な行動を始めました。実のところ、自分の世代の感染症対策はインフルエンザだけではなく「風しん」の抗体がない可能性があるということで、今年に入って無料での抗体検査及び、抗体が無かった場合のワクチンの予防接種が無料で受けられるクーポン券をもらっていたのですが、その期限が来年の2月までと迫っており、今後新型コロナウィルスの流行が激しくなってしまったら検査にも行けないと思い、出掛けてきたのです。

風しんは自分がかかること自体も恐いのですが、もし自分がかかった後に人に伝染してしまった場合、その方が妊娠している女性だったら大変なことになります。過去には沖縄で妊娠している女性への集団感染があり、風しんにかかった女性から生まれた子供の耳が聴こえなくなりました。このことは、私は山本おさむさんの描いた「遥かなる甲子園」という漫画で知ったのですが、実際に生まれながらにして耳が聴こえなくなった人とその子たちをとりまく人に取材した同名のノンフィクション(戸部良也・著)の漫画化なのですが、内容は二部構成になっています。

最初は、そうして生まれた子が大きくなって専門のろう学校で野球をやり、甲子園を目指した物語で、その後作者の山本氏が漫画の取材という枠を越えて住んでいる街の福祉関連の役所を訪ね、自ら手話を学びつつそこからの体験も作品の中に登場させることで、単なる沖縄の子供たちの物語ではなく、ハンディキャップを持つ人々と社会との関係について考えさせる作品になっています。全くその存在を知らない方のために、作品関連のAmazonリンクを張っておきます。Kindleの提供もありますので、興味のある方はどうぞ。

そんなわけで、個人的には十分風しんにかからないための抗体の獲得は大切だと思っていたのですが、コロナ以前の生活の中では、わざわざ費用をかけて抗体の検査をし、抗体がなかった場合に予防接種をするという段階を踏むことはできませんでした。それが、今年になって過去に予防接種を受けていない可能性のある世代に向けて、無料で一連の検査から予防接種ができるクーポン券が自宅に送られてきたのですが、今年に入ってからの新型コロナウィルスの騒ぎでなかなか出掛けられていなかったのです。

今回はまず抗体があるかの検査で血液検査となりました。来週あたりには抗体の有無がわかるので、もし無かった場合は別のクーポン券を使ってしっかりと予防接種をしてきます。とりあえずこれで自分がかかることだけでなく、妊娠する可能性のある女性に伝染すことを回避できるでしょう。

この話は、中高年のためだけの話ではありません。もし若い世代の方でも自分の親や会社の上司、先生などに昭和37年4月2日から昭和54年4月1日の間に生まれた男性がいた場合、特に女性の方には実際に過去に風しんになったり予防接種をしたことで、風しんの抗体があるのかどうかを聞いてみることをおすすめします。そしてもしそのような記憶がなかった場合、周りが早めに検査に連れていくことが大事だろうと思います。私自身も、いつかはしなくてはと思っていてもここまで遅れてしまい、その間に風しんにかからなかったのは本当に良かったと思っています。新型コロナウィルス関連で、それ以外の感染症についても考えてみることの重要性を改めて感じているところです。


カテゴリー: 防災関連ニュース | 投稿日: | 投稿者:

てら について

主に普通の車(現在はホンダフィット)で、車中泊をしながら気ままな旅をするのが好きで、車中泊のブログを開設しました。車で出掛ける中で、モバイルのインターネット通信や防災用としても使える様々なグッズがたまってきたので、そうしたノウハウを公開しながら、自分への備忘録がわりにブログを書いています。

スポンサーリンク

コメントを残す