楽天モバイルのエリア計画と今後のプラン組み合わせ

楽天モバイルのホームページに有るエリアについての表示が変わりました。すでにエリアになっている「現在」の他に、「2020年10月末」「2020年12月末」「2021年春以降」のエリア表示を切り替えて見られるようになりました。
注目の私の自宅付近は一番最後で具体的な記載のない「2021年春以降」のエリアになっていてがっくり来ましたが(^^;)、現状でも月額2,980円を使ってパートナーエリアで制限時最大1Mbps出るなら十分外出先で使え、自宅ネットが使えなくなった場合のバックアップ回線になると思うので、とにかく楽天のオリジナルエリアが固定回線の代わりになるのかを確かめるまでは楽天モバイルの契約は続けるつもりです。

取らぬ狸の皮算用的に今まで考えていたのは、楽天モバイル回線を自宅のADSL回線の代わりに常用し、メインのモバイル回線をUQかワイモバイルの通話かけ放題付きのデータ定額プランにして、自宅および外出時のインターネットを全て無線化するというものでした。しかしこのペースでは2021年3月末日までには自宅がエリアに入らない可能性もあります。幸いまだADSLのサービス自体は終了まで時間があるので、今年4月から一年で楽天モバイルの無料試用期間が終わっても、楽天モバイルのパートナーエリアのau回線をモバイル利用で使い、通話に使っている回線をどうするかが問題になってきました。

何しろ今のドコモ本家で契約している通話用プランは旧プランの2年縛りがあるものなので、ひとまず更新料のかからないプランに入り直しておかないと、途中解約扱いで解約料金が発生するようになってしまいます。ドコモの方で、せめて古いプランでも解約料金については現行プランに合わせて欲しいですが、そうならないのなら残念ながら今の契約を見直すしかないわけですね。

もちろん、ドコモからストレートにUQモバイルやワイモバイルのプランに変えるというパターンは有りだと思います。楽天モバイルのパートナーエリアとかぶらないように、低速制限時に最大1Mbpsでなく最大300kbpsにする代わりに基本料金が安いプランで凌ぐ(今まではUQモバイルだけの特徴でしたが、最近になってワイモバイルも同じ300kbpsに10月14日から改正しUQモバイルに合わせることを発表しました)ぎ、楽天エリアが実用になったら家のネットは楽天のSIMで利用し、外出用に低速でも最大1Mbps出るUQやワイモバイルのプラン変更というパターンは有りでしょう。

そう考えると、ドコモ回線の現状でのメリットはエリアの広さということはあるものの、改めて他の2キャリアとの差が際立ってきている感じがします。ちなみに、通話関連の費用については、楽天モバイルの国内通話料無料を主に使うなら、あえてUQもワイモバイルもかけ放題無制限にする必要はありません。楽天のバックアップ用途と考えれば、通話定額自体が必要ないので(どうしても通話したい時は30秒20円の通話料を払った方がトータル的に安くなるので)、単に料金面から言うとUQモバイルの方が私には合っているかも知れません。

また、逆に今利用している楽天モバイルの回線を来年3月に解約するつもりで、メイン通話用の番号の契約については新たに楽天モバイルの回線にMNPし、来年4月以降にサブ回線のデータ専用プランを別に契約するというパターンもありでしょう。この場合は楽天モバイルのもう一つの特徴である、国内通話およびSMSが無制限という状況を生かしまくることができます。二台のスマホを使って、楽天モバイルとドコモ系のMVNOのSIMを使い分ければ、楽天モバイルのエリア外になった場合でも、ドコモ系のSIMを入れたスマホにRakuten Linkアプリを入れておけば、ドコモのSIMでも楽天回線でMNPした番号で発信も可能になります。固定電話から楽天SIMにかかってきた着信については楽天SIMが差さった方のスマホに着信しますので、2台持ちで対応可能です。もし楽天のエリア外で固定電話から電話がかかってきた場合は、着信通知のみですがRakuten Linkの入った非楽天回線のSIMが入ったスマホの方で着信通知のリアルタイム受信が可能なので、「電波の状況が悪くて……」とこちらからコールバックすれば問題ないでしょう。

どちらにしても、今後の楽天モバイルのエリア展開によって状況は変わってきますね。あまりにも楽天モバイルの4G展開が遅れ、自宅から使えるのはパートナーエリアという状況が長く続くようなら、ADSLの代わりに別のモバイルルーターを使ったデータ専用プランを検討することも考えます。もう一つ考えるべきなのは、果たしてドコモがUQやワイモバイルのようにサブブランド事業に参入するかどうか、さらにはその中であくまで他社と横並びのプランを出すだけなのか、ユーザーを総取りするための戦略的なプランを出してくるかということです。

ネットでの声を見ると楽天モバイルはドコモのサブブランド事業参入で相当苦しくなるという分析をしている人もいますが、楽天の通話・SMS定額というプランにまでドコモが手を付けるとなると、かつて大手キャリアがPHSのウィルコムを潰したような状況が再現されることもあるでしょう。ただそれでユーザーが将来的に幸せになれるかどうかという問題もあります。個人的には今のところ、大手に挑戦する楽天を軸に使っていきたいとは考えています。まずは楽天モバイル関係者の方には、宣言したエリア開通の時期を守ってサービスを展開していただきたいです。その計画が崩れると、冗談ではなく他の大手キャリアのどこかにエリアが吸収されてしまう楽天モバイルにとっては最悪のシナリオが現実のものになってしまうかも知れません。今後のモバイル通信の多様化維持のためにも楽天モバイルには頑張って欲しいものですが。


カテゴリー: モバイル活用ガイド | 投稿日: | 投稿者:

てら について

主に普通の車(現在はホンダフィット)で、車中泊をしながら気ままな旅をするのが好きで、車中泊のブログを開設しました。車で出掛ける中で、モバイルのインターネット通信や防災用としても使える様々なグッズがたまってきたので、そうしたノウハウを公開しながら、自分への備忘録がわりにブログを書いています。

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