キャンピングカーの運転は普通車とは違う

昨日、静岡県の沼津~函南方式から熱海へと至る県道で、大きな事故があったというニュースが地元で報道されました。この道路には、熱海へ向かう時に峠を超えると、半端ではないくらいの急カーブが続く下りの坂道が続き、ところどころにブレーキが焼き付いた場合に使う緊急停車のための設備(脇道にそれてそのまま突っ込むようにして停めるためのもの)があります。エンジンブレーキを使用してスピードを落として下るのがセオリーですが、普通車を運転していても危険を感じるくらいの坂道です。

事故の詳しい原因はわかりませんが、今回事故を起こしたのは大型のキャンピングカーだったということで、恐らく現在の新型コロナウィルス感染症が蔓延している中でできるだけ人と会わずに観光を楽しみたいと思った方が利用されていたのだろうと思います。テレビニュースで出た車は大型で、レンタカーではなかったのでそれなりに使われているとは思うのですが、それでもキャンピングカーを運転するのはたまにしかということになると、思わぬところで普通車との違いを感じることはあると思います。

事故は下りの道で標識にぶつかってそのまま横転し、乗っていたご夫妻の一人が亡くなるという結果になってしまい本当に残念ですが、この事故が私たちに教えてくれる点についても今回の報道を受けて考えておかなくてはいけないと思います。

最近は特に、場所を入力すると勝手に目的地までカーナビが案内をしてくれ、スマホのアプリも進化を続けていて、私自身もスマホのカーナビアプリに頼ってしまうところがあります。しかし今回事故があった函南町から熱海市へと抜ける県道というのは、過去にも大型トラックが事故に遭うなど、下りでのスピードの出過ぎによる大きな事故が頻発する道路です。こうした道路情報を事前に入手するにはカーナビだけに頼っていてはだめで、すでにカーナビに駆逐されつつある「道路地図」の有効性についても考えておくのがいいのかも知れません。

過去のブログで書いたことがありましたが、四輪の車でも二輪用に作られた「ツーリングマップル」は、細かな道路・観光の情報が吹き出し形式で多く掲載されており、観光に役立つだけではなく通行していて危険があり、注意して走行したい場所の確認にも使えるように思います。もちろん、事前にインターネットで情報を収集する際にも観光情報だけでなく、おおまかな目的地までの道路状況や、走行注意の場所については頭に入れた上で出発し、特に今回のようなある程度長い距離にわたって傾斜のきつい坂とカーブが続くような場所では、後ろからのプレッシャーを感じても安全に走行できる速度で走ることを心掛けるようにしたいものです。

今後も新型コロナウイルスによる自粛が続く中、レンタルのキャンピングカーを使って家族で出掛けるような事を考えている方もいるでしょう。そういう方々は、キャンピングカーでどう楽しもうかと考えることもいいですが、普段の自分の車とキャンピングカーの運転の違いについて十分に認識し、安全に走行できるように十分注意し、走行予定の道路についてもその注意点を認識の上お出掛けになることをおすすめします。


カテゴリー: 旅行・交通関連ニュース | 投稿日: | 投稿者:

てら について

主に普通の車(現在はホンダフィット)で、車中泊をしながら気ままな旅をするのが好きで、車中泊のブログを開設しました。車で出掛ける中で、モバイルのインターネット通信や防災用としても使える様々なグッズがたまってきたので、そうしたノウハウを公開しながら、自分への備忘録がわりにブログを書いています。

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