接触確認アプリ「COCOA」は入れた方が良いか

日本の厚生労働省が提供を開始した新型コロナウイルス拡散の対策になるスマホアプリ「COCOA」を手持地のスマホOPPO Reno Aにインストールしてみました。ちなみに、動作するスマホはiPhone端末ではiOS 13.5以上、Android端末ではAndroid 6.0以上ということで、古いスマホでは利用できないというのが、今後の状況に向けて気になるところですが改めてこのアプリで何かでき、なぜ入れておいた方がいいのかという点について考えてみたいと思います。

多くの方はこの種のアプリを使うと、自分の行動全てが政府によって監視され、何かあった場合にその時点にさかのぼって自分の行動を正されたりするのではないか? というところにあるのだろうと思います。実際、単なるゲームやユーティリティアプリを装い、個人情報や利用者の行動をカメラをハッキングして監視するようなことも可能なんてことも言われています。

海外ではこうした接触確認アプリにGPSを使うようなものもありましたが、日本の「COCOA」はGPSを使わず、さらにアプリを利用するにあたって実際に自分が感染しなければ個人情報を登録する必要もないという点で、個人情報の流出にナーバスな人の共感も呼べるように考えられています。

では、実際どうやって感染の危険性を通知するかというと、今回の新型コロナウィルスの特性を使い、半径1メートル以内に人と人(双方の人がスマホを手元に置いている場合)が近づいた状態が15分以上続いた場合、スマホのBluetooth機能を使って通信していたそれぞれのスマホが、「同じスマホ(当然そのスマホを使っている人)と半径1メートル以内に近づいた状態でしばらく同席していた」ことを記録します。その際に、個人情報が入ったものが行くわけではありません、届いた接触情報も、単に自分のスマホの1メートル以内に15分以上置かれた誰かのスマホがあるということを記録するだけです。

その記録は端末に14日間残るようになっていて、もし自分が新型コロナウィルスに感染したことがわかった場合、アプリから感染者に発行される処理番号を入れて登録すると、自分が過去14日間に濃厚接触した相手のスマホに通知を送り、アプリからも接触者の中で陽性反応を示した人がいたかを確認することができます。

国民の6割がこのアプリを起動させた状態で常に持ち歩いていれば、早めの検査が可能になり(当然政府の作ったシステムですので、アプリの内容を保健所で確認してもらえば、すぐに検査は受けられるでしょう)、自分が感染を広めるのを未然に防ぐことができるようになります。

ただ、まだ古いスマホを使い続けている人はそれなりにいると思いますし、良くわからないアプリを自分のスマホに入れることに抵抗がある方もいるでしょう。そもそも、こんなアプリがあるということを知らない人もいると思うので、単に政府が周知するだけではだめで、学校や企業、役所の職員などが率先して入れ、その家族にまで広げることが今年の秋くらいまでにできるかどうかというのが一つのポイントになっていくでしょう。

一つの問題として、情報の内部流出を防ぐため、特定の職場ではカメラ付きのスマホを職場に持ちこまないルールが徹底している所があります。もし新型コロナウィルスの拡散を防ぐことを第一に考えるなら、アプリ対応のスマホを持っている人については、アプリインストールの上、仕事中にはスマホを常に手元に置くことを徹底した方がいい職場もあるのではないかと思います。仕事中、会う人が決まっている工場などでは必要ないと思いますが、外から不特定多数の人がやってくる仕事の環境にある職場では、「利用はせずとも置いておく」という形で、アプリの有効活用を図るべきではないかと思うのです。

もし、このブログを読んでくれている人の中で、今までこうしたアプリがあることを知らなかった方がいらっしゃったら、まずはApp Store(iPhone利用の方)、Google Play(Android利用の方)から「Cocoa」で検索すれば、自分の持っているスマホでアプリがインストールできる場合にはちゃんと検索されて出てきます。そこでの説明を読んで納得された上でインストールするなり無視するなり、ご自身の考えで決めていただければと思います。

先日から県をまたいでの移動についての制限がなくなりました。これによって、引きこもっている人がちょっと買い物や食事に出ただけでも、感染している人と例えばレストランで近くに座ってしばらく同じ場所で過ごすことで、飛沫感染をしてしまう危険性というものも出てきたように思います。まだ大がかりな抗体検査や感染の有無を調べるPCR検査、さらにはワクチン接種のどれもできない状態であるので、マスクを付けての外出に加えてこうしたアプリの活用について考えてみることが大事ではないかと思います。

もちろん、旅行を計画している方にとってもアプリの導入は必要なものと考えます。自分が感染源になっていることを少なくともアプリをインストールしている人に知らせることができますし、移動が多い中でもしかしてアプリを使っている人が後から陽性であることがわかり、アプリから登録することがあったら、状況によっては感染しても発症していない状態で検査や治療が受けられるようになり、家族も同時に調べてもらえます。スマホの通知を見せることで、一見健康そうに見えても検査してもらえるという安心感があるというだけでも、私はアプリ導入のメリットは有ると思えるのですが。


カテゴリー: 防災関連ニュース | 投稿日: | 投稿者:

てら について

主に普通の車(現在はホンダフィット)で、車中泊をしながら気ままな旅をするのが好きで、車中泊のブログを開設しました。車で出掛ける中で、モバイルのインターネット通信や防災用としても使える様々なグッズがたまってきたので、そうしたノウハウを公開しながら、自分への備忘録がわりにブログを書いています。

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