So-netが雑誌の付録で大々的にスタートさせ、良くも悪くも特別な存在だった「0 SIM」が、2020年8月31日でサービスを終了することになったそうです。実は私も雑誌の付録として手に入れて、今まで使ってきたもので、それなりに感慨はあります。
このSIMの最大の特徴は、月間500MB未満までの利用なら文字通り0円での維持が可能であったというところでした。私はこのSIMを当然メインでは利用せず、余ったガラホの中に入れ、ガラケー型端末の小さな画面で利用料金が発生しないように使っていました。
So-netの思惑としては、つい500MB以上使ってしまい、料金の請求ができるユーザーがなんやかんや言っても多くなるのではと考えていたのかも識れません。しかし、私のように意地でも料金を発生しないように頑張るユーザーがほとんどだったということで、So-netもついにプランそのものを廃止ということになったのでしょう。
この判断は遅すぎるという感じもしないではありませんが、0 SIMのユーザーにはSMS利用や音声通話利用で料金を払っていた人もいます。音声通話付きの月額は700円ということで、とにかく待受だけで安くスマホやガラケーを維持したいという人にとっては、行き場を失うということにもなります。そのためかどうかはわかりませんが、So-netでは2018年10月1日よりnuroモバイルに新しく「お試しプラン」を新設し、月額300円で高速データ通信200MBまで利用可能な0 SIMの受け皿になるようなプランを作りました。音声通話付きプランだと月額1,000円になります。今後0 SIMのユーザーについては、契約移行期間にnuroモバイル(ドコモ回線)に申し込むことにより、今使っているSIMカードを今までと同じ番号で契約事務手数料なしで移行することができます。
ただその場合、移行するnuroモバイルのプランが「お試しプラン」だと、設定された月間200MBを使い切ったら32kbpsの劇遅速度(大手キャリアでも制限時最大128kbps)で月末まで我慢しなければならなくなります。これなら、同じドコモでも月額1,180円で月1GB使え(専用アプリにより速度切替も可能)、さらに無料で申し込みを行えば音楽のストリーミング再生ができるサイトの多くが速度制限なしで楽しめるMUSICカウントフリーが使え、さらにさらにスマホだけでなく他の端末でもセットすれば使え、特にNTT西日本のサービスエリアにお住まいなら更に使える範囲が広がるWi-Fiサービスもセットで使えるOCNモバイルONEに乗り換えるほうがよほどできることが増えます。OCNモバイルONEでは格安でスマホが買えるキャンペーンがたびたび行われますので、今回の0 SIMサービス終了を機会に新しいスマホとともに乗り換えを考えたほうが幸せになれるような気がします。
私の場合はそのまま自動解約コースかなと思いますが、月額200円台からある格安データ通信専用SIMにわざわざ変えることもないのではと考えている方も多いのではないでしょうか。恐らく今後はこんな無料で使えるプランは出てこないでしょうが、将来は「こんなプランがあったよ」と懐かしく語るようなこともあるのかもしれません。
移行プランはガラホユーザーにとってはあまり魅力のあるプランではないですね。ドコモのケータイプラン無料通話無しなら1,200円でキャリアメールが使えると言うメリットがありますね。
ケータイプランには指定外デバイスの追加料金が設定されていない。
ケータイプランの加入条件は、
料金プランお申込時に指定デバイスの購入を伴う場合、またはドコモ販売店(ドコモオンラインショップ含む)における直近の購入端末(ドコモに登録されている最新購入端末)が指定デバイスである場合は、対象の料金プランをお申込みいただけます。
とはなっているので一度はガラホ購入が必要ですが、一度ガラホを購入すれば規約の変更が無ければスマホでも使用可能です。
選択肢は色々あるので調べれば安く出来るのですが、頻度の低い人ほど関心がなく、聞く耳も持たずにカモにされているのが現状ですね。葱を背負った鴨がごとく食い物にされている。キャリアに負担をかける事が無いライトユーザーも肥やしです。
ドコモのケータイプランは、ガラケーの方がガラホに変えて利用するにはいいプランです。しかし、せっかくガラケーで使えるアプリが最新のガラホでは削られていたり、モバイルSuicaが使えなくなっていたりと、本当にガラホ・ガラケーユーザーへの嫌がらせという風にしか感じられないほどひどい状況に置かれているような気がします。
あと、できればお金がかかっても無制限の通話定額を付けた方がシニアの方にとってはけっきょくは助かるような気がします。今回の新型コロナウィルスについての相談窓口についても固定電話や携帯電話であった場合はいくら待たされて長時間の通話になっても定額分以上はかかりませんので、スマホにするよりも長時間電話できる環境を作っておく方が役に立つと思いますし、ショップでもそうした方向に契約を誘導していった方がキャリアも安定した収益になるのではないかと思うのですが。
キャリアにすればAPRUを増やさないガラホにはユーザーを導きたくないという下心が丸見えですね。
ユーザーに必要あるかどうかよりAPRUを高めるスマホを押し付けている。
APRUを高める体制でないと『モノ言う株主』が経営陣の方針を批判し、交代さえ要求しかねない。公益性を言うと民間企業なのだから営利最優先は当然とうそぶく。
経営陣は保身の為にもAPRUを高める施策しか打ち出せない。
MVNOだって総務省の方針があるからキャリアは卸を行わなければならない。総務省の方針となれば『モノ言う株主』も口を出せない。
安定した収益よりもまず利益拡大を要求するのが『モノ言う株主。』
『モノ言う株主』を抑え、APRUを高める為のノルマを規制しないとショップも対応出来ないのでは。
料金を認可制に戻し、そのプラン間でのノルマを規制しないと難しいのでは。
個人的にはいくらドコモがガラケー(ガラホ)からスマホへの移行を案内してきても、スマホへの機種変更をする気はありません。私の使っているSH-01Jはまだ12月までかろうじてモバイルSuicaをフルで使えるので、チャージの時だけスマホからテザリングして使っているのですが、年末には改めてスマホにアプリを戻さねばならず、不便さを感じています。
今後は今使っているモバイルSuicaはスマホの方に戻しつつ、ガラホでは現金チャージをコンビニですればICカードのSuicaと同じように使えるということなので、この月末からモバイルSuicaの年会費が無料化されるということもあり、来年以降も使えるなら予備のSuicaカード代わりにガラホに新規でセットし最低限の残高を入れておこうかと思っていますが、それもどうなるか不安ではあります。
通話専用のガラケーというのは、それ自体でネットや動画を見ないので、旅行の際にはあまり充電をしなくても長い時間使い続けられる安心感があります。これは、災害時のライフラインとしては大変優秀なのですが、そうしたメリットをユーザーに放棄させるような事については、あまりいい傾向だとは思えないですね。