ファイブゼロジャパン(00000JAPAN)についての覚え書き

一昨日から昨日にかけて、台風19号が伊豆半島から首都圏を通過し、広い範囲で被害が起きています。時間が経過するにしたがって新たな被害が報告されるというような事も起こっています。皆様のお住まいの場所は大丈夫だったでしょうか。全国規模で停電が頻発していますが、過去の台風でも停電は台風の通り風を中心に増大し、携帯電話の電波が圏外で繋がらないという所もかなり出ました。

今回の台風の影響を考え、高速通信の一つとして大手通信キャリアらが提供している有料のWi-Fiサービスを、誰でも難しい手続きなしに使えるようにした「ファイブゼロジャパン(00000JAPAN)」が開放されました。

具体的な使い方については、主に大手3キャリアが提供しているWi-Fiサービスを災害用に使うので、スマホなどのWi-Fi設定の画面から災害用統一SSID「00000JAPAN」を検出することができたら、そのまま「接続」を選ぶとインターネットに接続できます。接続した状況でメールやSNSによる発信、さらにはAbemaTVなどの動画によるニュース速報を連続して見ることができるようになります。今回の台風の場合はYou Tubeでライブ中継をしている「ウェザーニュース」を見るということも可能になります。

ただ、このサービスを利用する場合の注意点も色々あります。今回はそうした内容をここで明らかにしつつ、利用できる状況であれば便利に使えるようにということを考えて書いていきます。

まず、この「ファイブゼロジャパン」は誰でも簡単に使えるようにするため、パスワードの入力をしなくても接続できてしまう形にしているのですが、逆に言うと悪意を持った人によってハッキングされ、通信内容を傍受されるだけでなくその中味を抜き取られてしまう危険性があります。友人・知人に連絡するにしても簡単なやり取りにとどめ、ネットバンキングやネットショッピング(特にクレジットカードの内容を入力するような場合)に使うことは控えましよう。どうしても使いたいと思ったら、携帯電話の電波が復旧するまで待った方が賢明だと思います。

さらに、悪い奴というのはいるもので、今回のように災害時に開放されるファイブゼロジャパンのようなアクセスポイントを偽装し、情報がだだもれの悪意あるアクセスポイントに誘い込むような輩もいるのです。スマホのアクセスポイントを検索するとファイブゼロジャパンのアクセスポイントは「00000JAPAN」という風に表示されるのですが、「000000JAPAN」(0の数が一つ多い)、「00000JAPON」(JAPANでなくJAPON)など、きちんと確認しないとつい間違えて偽物のSSIDを選んでしまうトラップを仕掛ける人もいることを考えないと自分のセキュリテイは守れません。

このエントリーの題名をあえてカタカナで「ファイブゼロジャパン」としたのは、いざという時にこのサービスを使う場合、きちんと「数字の「0」が5つあるか」「JAPANという綴りに間違いはないか」という事をしっかり確認してから接続していただきたいと思ったからです。

しばらくは大手キャリアがWi-Fiサービスを展開しているところで無料での利用は可能ですが、もしSSIDをスマホやタブレットで検索して複数のそれらしいSSIDが検出された場合は十分注意して利用することを忘れないでいただきたいと思います。災害時に使えて便利なサービスですが、連日書かせていただいているように、こうした状況を使って人のものをかすめ取ろうとする悪い輩がいることも確かなので、正しい知識を入手した上でその危険性も理解した上で使われるのがいいのではないでしょうか。


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