飲料水を用意する

 積載量が限られた軽自動車のワゴンRの中に、ある程度はぜひ載せておきたい物があります。旅の途中で使うこともあるかも知れませんし、災害に巻き込まれた際には命を保つ源となる飲料水です。

 災害時の備蓄の目安として、大人一人の分の飲料水は3リットルで、水道が復旧するまでの期間を3日とみなし、一人分が9リットル必要だと紹介されているところが多く見受けられますが、さすがに9リットルも載せたまま走るというのは現実的ではないように思います。車の場合は水を求めて移動することができますから、一人旅の場合は3リットルあれば何とかなるのではないかと思いその分まで載せています。

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 写真のように、2リットルのペットボトル1つに、500mlのペットボトル2本で合計3リットルというのが無理なく車に載せられます。2リットルのペットボトルは運転席の座席下のスペースに入りますが、入れようと思えばあと数本は入ります。ただ、別の荷物との兼ね合いもあるので、私はとりあえず一本のみを用意しています。

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 残りのペットボトルは後部座席のドリンクホルダーが空いていればそのまま差しこむだけで収納できます。このように大きいペットボトルだけで水を確保するようにすれば、空いた小さいペットボトルを他の用途に使うことも可能で、具体的には別の飲み物を入れクーラーボックスで冷やすだとか、窓の結露を取るための器具と組み合わせて使うなどいろんなことができます。旅の途中でペットボトルを利用してしまった場合はできるだけ現地で補充をしておいた方が後々の事を考えると楽でいいですが、その際個人的に注意していることがあります。

Water3

 というのも、同じ水のペットボトルであっても、その種類によっては賞味期限が短いものがあるのです。今回、補充していた飲料水の入れ替えを行なうにあたり、さまざまな種類のミネラルウォーターを見ましたが、安い製品には製造後1年のものもかなりありました。写真のようにほぼ2年賞味期限のあるものを導入しておけば、つい忘れてしまっていつの間にか賞味期限が過ぎていたという可能性を少なくできます。実際のところはこれからの暑くなる季節には早めに飲んでしまい、新しいものと入れ替えていくようになるので、1年の賞味期限があれば十分かも知れませんが、普通のキャンプを伴わない車中泊で水の入手が難しい状況というのはそうないと思います。いざという時のためにということでついつい使わないまま時間が過ぎてしまうということも考えられますので、旅先でペットボトルを補充するような場合でもその賞味期限に注目して長いものがあればそちらの方を優先的に購入しておいた方が無難だと思います。

 大きな車で出掛ける場合やキャンピングカーの場合は用意してポリタンクに入れてから行く方も多いだろうと思います。その場合、あえてペットボトルを用意しなくてもいいかも知れませんが、災害用の飲料水として考えると、ポリタンクの水というのは頻繁に入れ替える必要が出てきてしまいます。サバイバルツールの中には汚れた水をろ過する装置なるものもありますが、単にろ過するだけではなく煮沸消毒をしたりするための火器も必要となりますし、放射能物質を除去することまではまだまだ考えられてはいないと思われます。風呂の水や川の水、水たまりの水まで飲むような状況に追い込まれるのかどうかを考えると、キャップを開ければすぐに飲める水をまずは車内に用意しておき、本格的な災害対応について考えたいと思われる方は浄水器や水道水を長期保管できる水タンクなどの災害用品を検討してみるという順番でいいだろうと思います。


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