トラベルシーツは車中泊から海外旅行まで

 国内の安く利用できる宿として、以前は多くの利用者があったユースホステルは、現在は他の安いホテルの乱立により今ではすっかり様子が変わってしまいました。私がユースホステルを使っていた当時、二食付きで十分安いにも関わらず、その宿泊料を更に安くする技というのが存在しました。それが、「スリーピングシーツ持ち込み」というものでした。

 普通の布団に寝る場合、シーツは敷布団を覆うように掛けると思いますが、ユースホステルで使われているシーツはちょっと違いました。シーツ自体が袋状になっており、先には枕を入れるスペースがあります。宿に備え付けの布団と枕を汚さないため、このシーツの中に入って寝ることで汚れるものは極力シーツだけになるという工夫がされていました。このシーツの使い方は、知らない人には宿側から十分にレクチャーされ、多くの旅行者は違和感を感じながらもある意味独特なシーツを使っていたと思われます(^^;)。

 このユースホステル用の特別なシーツを自分で用意し宿に持ち込むと、数百円ではありますが宿泊料をが割引になりました。シーツは毎日洗濯をしてたたんで宿泊客に提供されるので、そうした手間を省くという意味での割引だったと思うのですが、さすがに当時の私は「マイシーツ」を買ってでも安く泊まろうとは思いませんでした。そして、ユースホステルに泊まる機会がなくなって、そのシーツの存在もしばらくは忘れていました。

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 その時からかなりの年月が経ち、今回改めてユースホステルで使われていたシーツに近いものとして、ロゴスの「シルキーインナーシュラフ」を購入しました。シルキーとありますが実際は化学繊維なのですが、枕を入れるところのある袋状のシーツは昔の時代を彷彿とさせるものがあります。折りたたんで袋に入れるとかなり小さくなるので、車の中に入れっ放しにする場合も場所を取らずにいい感じです。

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 なぜ今さらこのシーツを購入したかというと、ほぼ同時に注文を出した封筒型シュラフの中に入れて使おうと思ったからです。封筒型でもマミー型でも、寝袋に入って寝るということは汗で内部を汚すことになります。日に干したり洗濯をすることもできますが、洗濯ならシーツだけの方が楽ですし、特に冬に使う場合はシーツとインナーを兼ねることになり多少ではありますが保温効果も期待できます。シーツを袋から出すとこんな感じですが、寝袋の中にこのシーツを入れて、中に入って寝るようになります。

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 枕を入れるスペースが袋状になっているのですが、裏技として専用の枕を入れなくても、タオルや服を詰め込んで枕代わりにできます。写真の状態でポケット状になったところに枕や代用品の衣類を入れると、時間の経過とともに中に入れたものが動き、枕としての用途をなさなくなることが考えられますので、もう一工夫します。ポケット状になっているところを折り返すようにして、シーツの裏側にポケットを作るようにして枕および服などを裏側から入れれば、よほど寝相が悪くなければ中のものは出てこないようになります。

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 実際に枕を収納してみましたが、安定して位置をキープします。ビニールの空気枕をタオルなどを巻いて使っている方もいるでしょうが、これなら直接このカバーの中に入れれば本体の汚れも気にする必要がありません。夏などは袋の中に入らずに普通のシーツとして使い、上にタオルケットを掛けるだけというのでもいいですね。

 車中泊やキャンプ使用だけでなくこのシーツは、海外旅行に出て現地のホテルに宿泊する際に、とてもベッドにそのまま寝たくないほど汚いような所に当たってしまった場合に頼りになるでしょう。海外の宿によっては、宿泊代とは別にシーツ代を取られる所もあると言いますから、国内では車中泊もしつつ海外旅行にも出るような方は、安いものでも1つ購入して、バッグに入れて出掛けるのがおすすめです。


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