すぐ出せるように準備するものとは

 本格的なキャンピングカーをご利用の方の場合はそれほど問題はないかと思いますが、ごく普通の車や軽自動車で車中泊をする場合、寝床をセッティングするのに結構大変な場合があります。

 私が現在乗っている車、現行のスズキワゴンRの場合、大人が手足を伸ばして寝られる空間を作るためには結構な手間が必要です。まず助手席を前に倒し、後部座席も前に倒します。このままでは寝られないので、助手席の後ろの部分に板を渡しその上からマットを敷きます。足を伸ばした先が荷物にあたらないように移動させれば何とか寝られる状態にはなります。

 これはあくまで私の場合なので一般的ではないかもしれませんが、災害に見舞われたような場合でも何とかなるようにほとんどの装備を車の中に入れてあったのでした。そのため先日の旅ではこうした中で、マットの下に敷くための板が荷物の一番下にあったため、すぐには出すことはできませんでした(^^;)。それでもいちいち荷物を出しながらやっとのことで引っ張り出したような状況になってしまったので、結構落ち着くまでが大変でした。また、就寝できる空間を作る際には、外から覗かれないように目隠しをするのですが、私はキャンプ用の銀マットを切って使っているので、さらに面倒ではあります。

 普通に出掛ける中で急に車中泊をしなければならなくなったような場合は仕方がないにしても、最初から車中泊前提で出掛ける場合には、車の定員いっぱいに人を乗せる場合は難しいですが、最初から就寝空間を作るための機材をすぐ取り出せるような準備をして出掛けた方がいいなとしみじみ思いました(^^;)。今回は幸いにも宿泊地で雨には降られませんでしたが、私が到着する時間の少し前まで関西地域には大雨警報が多数出ていたりしました。もし到着地で大雨だったらいったん外に出て荷物を出し入れしてといったようにはとてもいかないので、なおさらこうした配慮は必要になっていくでしょう。

 それから、これは寝床作りとは関係ありませんが、パンク修理などで工具が必要になる場合もあるでしょうから、荷物をつめすぎてすぐには工具やスペアタイヤまでなかなかたどり着けないような状況にならないように考えておくとともに、高速道路を通ることがわかっている場合には、緊急時に高速道路の路肩に停止せざるを得なくなることも想定しましょう。このお盆期間も高速道路の路肩に停止して外へ出たところ、走行中の車にはねられる死亡事故が何件か起きています。法令では2009年3月現在、日本国内の道路交通法規則上では、高速道路上でやむなく駐停車する場合に、三角表示板または停止表示灯の停止表示器材を設置しなければならないと定められていますので、緊急時に使うことが想定される発炎筒や表示板などもすぐに出せるように準備して出かけるようにした方がいいと思います。行政処分云々という事もありますが、こうした用意があるかないかで自分の車だけでなく自分の命にも関わってくることがあるわけですので、こうした用意もお忘れなく。


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