5-3 放射線量測定器を常備する

 以前紹介したエステーのエアーカウンターSは、近所のホームセンターやドラッグストアでも簡単に購入できる安価な放射線量測定器として認知されてきたように思います。定価でもそれなりに安く、簡単に測定することができます。個人的には単三電池1本で動くという事が気に入っていて、少ない電池を使い回すにも便利です。

 ただ、測定器だけでできることというのは限られています。購入された方は気になる場所を一通り測定したり、旅行先で気になるところを測定して終わりといった形にもなってしまいがちです。そうした使い方からさらに一歩進める使い方として、商品を購入した際に書かせていただいた事で、メーカーが提供する測定結果をネット上に投稿することで共有するサイトのオープンがしばらくされず、以前のエントリーではそこまで紹介できていませんでした。しかし現在はそのサイト「エアカウンターリポート」がオープンしました。

http://www.st-c.co.jp/air-counter/map/index.html

 このサイトのマップではエアーカウンター系で測定した値しか見ることはできませんが、全国の他の放射線測定器のユーザーが測定した結果を見たり、測定器を持っていない人が測定場所のリクエストをし、登録したユーザーが測定結果を共有できる「測ってガイガー!」サイトを利用してアップロードして共有することができるようになっています。

http://hakatte.jp/

 さらに、iOS限定ながら専用アプリの「測ってガイガー!」も無料で提供されています。このアプリではすでに計測されている地点とリクエストがあったスポット、その中でも特に未計測のスポットが確認でき、必要な地点で測定したデータをアップロードできるようになっています。現在位置がすぐにわかり現場ですぐにアップロードできるので、iPhoneやiPod touchを持っている方はセットで使うと便利です。アンドロイドでもアプリはありますが、私のスマートフォンでは線量は見られるもののアップロードができないので、アップロードはiPod touchでとりあえずは行なうことになると思います。

Dsc00566

 エアーカウンターSの測定精度はそれほど高いとは言えないものの、サイトを確認される方もそうした状況の下であっても全国どこでも線量の確認ができることのメリットはあるように思います。アプリでリクエストのある未計測のエリアを見付けたら、積極的に測定して測定器を持っていない人のために役立てるようなデータの集積をはかることができるので、単なる自分のためではない活用の方向があり、常に持ち歩く意味というのも出てくると言うものです。そういう意味ではペンタイプで、それほど持ち運ぶのにも苦にならないのがいいですね。


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