面でカバーする「らじる★らじる」、点の「radiko」

 昨日は、軟式の高校野球の全国大会ですごい試合がありました。中京と崇徳の全国大会の準決勝が延長の連続でサスペンデッドゲームの連続となり、何と4日間を掛けた大熱戦になりました。日程的に最終日になったことで、最高で延長54回までで打ち切りになる寸前の延長50回で決着が付き、勝った中京はその後にすぐ行なわれた決勝を戦いぬき、見事優勝しました。惜しくも決勝で敗れた三浦学苑ですが、コンディションの調整は相当大変だったはずで、少々気の毒な感じもしました。

 この試合にまつわることについては連日ニュースで報道されていたので、何とかして直接は見に行けなくても実況中継されているところはないかと思っていたのですが、NHKのラジオでは特別編成で放送し、名古屋と大阪のFMで準決勝、AM第一放送で決勝を中継することがわかりました。あと、新聞のテレビ欄にはテレビ朝日系列のニュース番組の中で取り上げられるということで期待していたのですが、テレビの方は事前に用意されたVTRが流れたのみでした。

 実は私の住んでいるエリアでは名古屋や大阪向けの放送を聞くことはできないのですが、インターネット経由で自分の地域外のNHKラジオを聞くことができるようになっています。パソコンでは専用のソフトがなくてもウェブ上から聞くことができますが、スマートフォンでは専用アプリの「らじる★らじる」をインストールしておく必要があります。そして、聞きたい地方局を「仙台」「東京」「名古屋」「大阪」から選ぶことによって、地方における別編成の番組を聴取可能になるわけです。今回の野球の試合は「名古屋」でも「大阪」でもどちらも聞くことができましたが、その際、東海地方にいる場合には名古屋放送局しか聞けないというようなことはないので、静岡にいる私でしたがあえて大阪放送局の編成で野球中継を聞くことができました。

 昨日は車で出掛ける用があったので、スマートフォンを車内に設置し、野球中継を聞きながら移動しました。通常のラジオ放送では電波状況の悪い所だと音が途切れ途切れになったり、トンネル内では聞こえなくなったりしますが、今回利用した国道沿線では音の途切れはなく、トンネル内でも携帯電話の電波が中継されていたのか、全くトンネル外の聞こえ方と変わりませんでした。こんな感じで使えるなら、これからはカーラジオよりスマートフォンアプリを使ったインターネットラジオを使う場面が出てくるかもといった感じです。

 日本の放送局が聞けるインターネットラジオには民放中心の「radiko」がありますが、有料会員にならないと現在地のラジオ放送エリア外の局を聞くことはできなくなっています。エリア内のみの移動なら車で移動中にradikoを使っても不便はないでしょうが、ラジオ放送エリアをまたぐような形で使おうと思うと、目的の局に合わせてしまいさえすれば通話圏外にならない限りは聞き続けることのできる「らじる★らじる」の方が使い勝手がいいのは明らかです。もちろん、エリアごとにより細かい情報が入手できるローカル民放からの情報も旅をしていて役立つ点があったりするので、どちらがいいというのは簡単には推し量れませんが、積極的にインターネット経由でのラジオを使いたい場合は、旅の移動状況によって使い分ける知恵も必要かも知れません。


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