社外カーオーディオの設定の難しさ

 先日、知り合いの中高年の方に、カーオーディオの設定を頼まれました。何でも、中古で車を替えたそうで、すでに付いているカーオーディオはあるものの、最初はラジオを付けたりCDを鳴らすことにも苦労したそうです。確かに車の説明書に記載のない社外品のオーディオ機器の操作性の悪さはかなり中高年には優しくないと常々思っていたことですが、すでに古くなった製品ですからメーカーに文句を言うこともできません。

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 このようなカーオーディオですが、何とか電源ボタンを見付け出し(ひどいものになるとどうやって電源を入れたり切ったりすればいいかわからないものもあります)、ラジオの選曲のプリセットまでは何とかできました。しかし、問題なのは時計の時刻合わせができないことでした。

 頼んできた方は車を運転しながらどうしても時間の確認がしたいということだったので、何とかして時刻合わせまで辿り着きたいところなのですが、スイッチ類に日本語か一つもなく、しかもとても小さい字で書いてあるので、どこをどう操作したらいいのか手掛かりがありません。それらしい「ADJ」と書かれたボタンはあったのですが、そのボタンを押しながらさまざまな操作をしようとしても表示された時計は全く動かず、本当にお手上げになりかけました。しかし、改めて思うのですがインターネットの力というのは偉大ですね。カーオーディオに表示のあった型番で検索し、検索キーワードに「時刻合わせ」を加えてみたら、全く同じ悩みで困っている人の質問に行き当たりました。

 回答では自分が思ってもみない方法が書かれており、その操作を繰り返したところ、何とか時刻を合わせることができました。後で見たら製品自体の説明書にもアクセスできるようで、何とかこちらの面目を保つことができました(^^)。

 それにしても、車自体の操作については説明書がなくても何とかなるものの、ある意味車の操作の延長線上にあるオーディオ機器について、純正でないカーオーディオがちょっとやそっとでは設定さえできないという状況は本当に何とかしてもらいたいものです。中古で車を買い替える、今回私に依頼してきたような方はかなりいると思いますが、相談する人がいなければ十分に使えるカーオーディオを全く使わないような事にもなりかねません。もし一般的な家電製品の世界で、スイッチ類やリモコンボタンが全て英語だったら恐らく多くの人からクレームが入ってしまうのではないでしょうか。車自体が使えるなら、オーディオ機器も長く使われるわけですから、だれでも一通りの操作ができるような製品を作ることが今後求められるのではないかと思います。

 ある意味、説明書のない中古のカーオーディオは、スマートフォンを使いこなせる人でも一通りの設定ができない可能性がかなり高いと思います。この点については今後出てくる製品に期待するしかありませんが、車自体今は若い人たちが乗らず、お金を持っている中高年を中心に売れているので、このような状況の変化に合わせて製品の開発をして欲しいと思うのですが。

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