パナソニック コンパクトソーラーライトBG-BL01G を評価する

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 今回紹介する、太陽電池が搭載され携帯電話の充電もできるコンパクトソーラーライトBG-BL01Gについては、製品が出る前からこのブログで紹介させていただいていました。しかし、製品発表のニュースの前に、別の太陽光発電で単三・単四電池を充電可能で、オプションの購入によって給電も可能な太陽工房の「バイオレッタソーラギア」を購入していたということもあり、しばらくの間は自分で買って使う余地というのはありませんでした。しかし、単三電池2本で動くテキスト入力マシン、ポメラを購入するに及んで、車の中に常備するのではなく日々持ち歩くものとしてBG-BL01Gを持った方が便利な点があると思い、改めて購入してしまいました。

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 この製品についてもう少し説明すると、パナソニックの充電できるニッケル水素電池エボルタの単三型が2本付属しておりまして、これを本体に入れるとさまざまな用途で使えるようになっています。本体裏のボタンを一回押すとLEDライト(弱)が点灯し、もう一回押すと光量が(強)になります。もう一回押すとライトは消えますが、パソコンに付いているのと同じUSB端子から5V500mAの給電のみが行なえます(ライト点灯時も給電可能ですが、給電する時間が短くなります)。給電は写真のように普通のUSB端子から行なえますので、汎用品のコードが使えます。ニッケル水素電池の充電は本体ででき、2通りのやり方があります。写真にはありませんが、本体に電力を供給するためにはmicroUSB端子を使い、パッケージにはmicroUSBのコードが付属しています。そのコードを使いパソコンなどUSB出力のあるところに繋ぐとおよそ7時間で2本の単三電池の充電ができます。そして、自力の太陽電池を利用しておよそ15時間かけて充電することが可能になっています。

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 その他本体の特徴として、本体上部2ヵ所にストラップホールがあり、本体下部にはプラスチックベースの三脚取り付け穴があります。これは、本体をそのまま立てておくことが難しいための措置だろうと思いますが、これらは手持ちの環境においてなかなか便利に使えるものです。早速私は100円ショップで金属製のストラップを買ってきて、写真のように両側につなぎました。これをバッグに引っ掛けることで移動中も充電を行なってしまおうというわけ。さまざまなバッグにも工夫次第で取り付け可能になるので、歩いての移動が多い方はこうした利用が有効でしょう。また、こうしてストラップをつなげると、いざという時に首から下げて使う事ができます。少々格好は悪いですが、両手を自由にして前方を照らすこともできます。

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 そして、三脚に固定することで自由に太陽の方を向けて設置することができると同時に、ライトとして使う場合もスタンドのように目的とするところをきちんと照らしてくれるようになります。カメラ用のきちんとした三脚でなくても、写真のような100円ショップに売っているミニ三脚でもそれなりに便利に使えると思います。

 このように、色々便利に使えそうなBG-BL01Gですが、ちょっと不満の残るところもあります。太陽光発電が開始されるとパイロットランプが付き、充電されると消えるようになっていますが、空が曇ってきたり太陽電池パネルの一部が影になったりうまく太陽光がパネルに当たらないとすぐにパイロットランプが消えてしまいます。また、充電がどこまでできているかということは本体のランプではわかりません。この点はバイオレッタソーラーギアの方が曇り空でも粘るような感じで充電ランプが付きますし、電池の残量もボタン一押しでだいたいの量がわかるなど、かなりの点で優れています。またバイオレッタソーラーギアでは付属のアダプターを使うと単四電池の充電も可能でしたが(どちらも二本単位の充電のみ)、BG-BL01Gではそうした機能はなく単三電池の充電のみといった仕様になっています。

 私たちは太陽光発電というと夢のエネルギーとして期待ばかりが先に出てしまうような感じがありますが、この製品はたかが単三電池を2本満充電するだけなのに、太陽電池を使う場合にはこれだけ苦労するのだと改めてわからせてくれるような商品だとも言えるのかも知れません。それでも、ライトと給電バッテリー、有線と太陽光での充電機能が一つになったものなので、荷物を減らしてこれ一つという感じでまとめ、後は予備の単三電池を多めに持っていけば何とかなるでしょうし、ラジオを聞くくらいの電力だったら何とかこれだけで作ることもでき、災害時にはそれなりに役に立つのではないかと思われます。先日紹介した手回し式発電機付きラジオとは全く性質の異なったものですが、どちらがいいのかというのはちょっと決められないですね。これにラジオが付いたらもっといいのになと考えるのは私だけでしょうか(^^;)。


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