エイビット ホムテル3G AK-010 その1 本体価格の発表で改めて購入を考える

 PHS回線で使えるコードレスの電話機「イエデンワ」の形をしたSIMフリー3G端末が「ホムテル3G」と名前を変えて発売されることになりました。前回はまだオープンプライスがいくらなのかというのがわからなかったのですが、前回のエントリーを書いてからわかった金額が税抜35,000円というものでした。

 ちなみに、私がウィルコム時代に「イエデンワ」を契約した時には端末代自体は0円で、2年間980円払えば月間300回10分以内の通話が定額になりました。現状でのPHS回線用「イエデンワ2」の実勢価格はちょっと前までは新品で1万7千円くらいだったので、単純計算で倍ということになります。

 こうした価格は、恐らく企業や役所が災害用として配備することを見越しているからということもあるでしょうし、全くのSIMフリーのスマートフォンでもアンドロイドの高機能スマホはこのくらいは十分するので、何かしらの目的を持って購入したいと考える人には何とか出せるくらいの価格ではないかと思います。逆に言うと、単なるウケ狙いて買うおもちゃとしては高いかなとう感じでしょうか。

 今回予約による販売を始めたのは、製造元であるエイビットの直販ストアおよび、国内のMVNO業者であるもしもシークスのX-Mobileが「スゴい電話」という名前でSIMとのセット販売をするようです。

 製品仕様を見ていて気になったことが実は一つあります。公式アナウンスとしては仕方のない事なのかも知れませんが、SIMサイズは標準タイプのものが採用されており、SIMアダプターを使ってmicroSIMやnanoSIMを使うことは、注意事項としてSIMカードスロットがこわれる原因となるためその使用を禁止するような文章があるのです。長く使いたい場合はきちんと標準SIMを用意して使った方が今のところは良さそうです。

 とりあえず、手元に届くのはX-Mobileの方が12月中旬と早いようで(エイビットでの購入の場合発送は2016年1月15日になるそう)、大々的にこの「スゴい電話」を売り出すために専用のプランを用意し、専用プランの「スゴいプラン基本コース」通常1,380円(税抜)が半年980円(税抜)になるキャンペーンを行なうとのことです。この基本プランはデータ通信が高速1GBあり、通話料は30秒19.9円(税抜)と、通話は定額ではありません。

 X-Mobileではこの他にプランの料金に無料通話が入っているパターンもあります。スゴい電話以外で展開しているもので、月額2,980円(税抜)でデータ通信月7GBまでと、無料通話分5分が30回、月額3,980円(税抜)でデータ通信月7GBまでと、無料通話分10分が300回というプランもあるようです。月額3,980円のプランはPHSのだれとでも定額にデータ通信7GBが付いたというイメージですが、機能としてはテザリング可能というのは十分興味を引くものの、本当にモバイルルーターのように常用するのかどうか考えた上でプランを選ぶのがまずは大切になるでしょう。

 ちなみに、私はエイビットの直販で予約しました。ただ、予約をした後すぐに、別の新製品ニュースが入ってきまして、キングジムからキーボードに関する新製品が12月8日に発表されるという事で、もし新しいポメラだったらと思うと、決断するのが早すぎたかなと思ったりもするのですが、エイビット直販では先着500名購入者へのサービスとして別売のリチウムイオン電池が付いてくるのです。とりあえずはリチウムイオン電池を充電して使い、いざという時に単三電池を使える通話専用の3G電話機として活用できますので後悔はしていませんが、今年から来年にかけて物欲が収まるかどうかという事もあって悩ましいですね。


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