今回の連休では、一日だけですが長距離のドライブをした日に大量の黄砂が舞ったようでひどい目に遭いました。それでも、九州の方々の難儀を思うとまだましではあるのですが。
私が出掛けた5月3日は一日中曇りだったものの、黄砂のために遠くの方はかすんで見えていました。さらに夕方から多少の雨が降ったので、特にフロントガラスの汚れが目立ち、中途半端にワイパーを動かしたら正直そのままでは前が見えにくくて危険な状態にも陥りかねませんでした。
冬でも雪の影響のない静岡に住んでいると、実のところ車のウィンドウォッシャー液をほとんど使うことがありません。雨で道路が濡れていたとしても窓や車のボディの汚れが目立つほど泥が跳ね上がるなどということは舗装されていない道路を走るのでなければほとんどありませんし、長い間ウィンドウォッシャー液を補充しなくてもすんでいたのですが、さすがにこれだけ黄砂が舞ってしまうと使わざるを得なくなります。
全国的にそうして前方の視界を確保するためにウォッシャー液を使う機会は多くなると思いますが、これから旅行に出る前には普通の水でもいいのでしっかりと補充しておくというのも大切だなと思います。自分たちのせいでなくこうした対応を新たに迫られるということで怒りのもっていきようがないと憤慨される方もいらっしゃるかも知れませんが、地理的な条件というのは絶対的なもので、黄砂が飛んでくるのがいやだから日本から脱出するというわけにはなかなかいかないでしょう。日本に住んでいて隣国との関係を考える時、現状ではお互いに攻撃的な発言も目立ちますが、黄砂の飛んでくる時期が来るたびにしみじみと思うのは、単に相手を非難しているだけでは何も解決されないということです。黄砂について何とかしたい場合は、相手国を巻き込んでの砂漠の緑化計画を実行に移すことが必要になりますが、それも話ができる程度の関係を作っていないとできないことです。
黄砂は車だけでなく、そこで生活する人の健康にも影響を及ぼすものですから、将来的には本当に何とかしてほしいと切に思います。とはいっても今この状況の中で全て避けられることはないのですから、ドライブ中に危険なことにならないよう、ウォッシャー液の管理はしばらく注意して行ないましょう。