ウィルコムの迷惑メール対策について

 このブログでは携帯電話についてのレポートでほぼ全てのキャリアをカバーしてきてしまいましたが、それは今改めて考えてみると、私が最初に使い始めた移動電話の会社がウィルコム(旧DDIポケット)であったことが大きく影響しています。というのも、携帯電話とPHSは似て非なるものであり、私は携帯電話よりも早くからデータ通信やスマートフォンの発売を始めたPHSの方をメイン回線として使ってきたので、必要に応じて携帯電話のサービスを利用するためにはサブ用途としてできるだけ毎月の基本料が安いプランで契約してきたからと言えるかも知れません。

 現在は通話はウィルコムで、データ通信や同じキャリア同士の無料通話をする際にはサブ用途の携帯電話を使いますが、長い年月の間にデータ通信ならPHSだったのが、今ではデータ通信用としてはほとんど使っていないというのは実に時の流れというものを感じますね。

 今回はあえてそうしたウィルコムへの苦言ということで書かせていただきたいと思います。携帯電話でのインターネットが当たり前になる前、メールを利用してのコミュニケーションが主だったように思いますが、携帯電話でメールを使うことの問題がありました。それは、メールの送受信によるデータ量に応じて課金するというもので(現在のソフトバンクの場合はメールヘッダを含めた一定のサイズのメール通知については無料ですが、全ての内容を見ようとすると同様に課金されました)、単なる文字だけのメールを受信する場合はそれほどかからないものの、大きなファイルの写真や動画が送られてきた場合、そのファイルを受信しただけでかなりの金額が課金されてしまうということです。今ではメール送受信については定額というプランや、ネット接続そのものが定額というプランがあるのでそれほど気を付けなくてもいいでしょうが、メールのやりすぎで毎月の料金がかさむならパソコン経由のメールで十分だと思ったものでした。

 そんな中、早くからメールのやりとりが無制限でできる定額制をうちだしてきたのがウィルコムでした。そのため、日々メールを送らないではいられないようなヘビーユーザーには朗報でしたし、当時はそうした端末でのメール送受信無料のメリットを享受しようとパソコンのアドレスに着いたメールをウィルコムのアドレスに転送することで自分のところに来たメールを早く確認できるようにしました。もっともそのため、私の設定したウィルコムのメールアドレスは知り合いにも知らせることはなかったので今から考えるとよかったのですが、今でもウィルコムのメールアドレスを告知して使っている方については悩ましい問題が今もあります。

 というのも、どんなアドレスにもやってくる迷惑メールですが、ウィルコムはこの対策として電話機から設定できる迷惑メール対策はもっているものの、着信拒否のドメインを手入力で20までしか設定できないようになっています。元々携帯電話の会社と比べれば迷惑メールの数も少なかったので、こうしたメールサービスを開始してからこの仕様は全く変わっていないのですが、困るのは定期的に大量の迷惑メールがかなり多くのユーザーに向けて一定期間発信され続けることです。

 実は一昨日からそうした迷惑メールが深夜早朝を問わず入りはじめ、巧妙にドメインを全て変えているのでいくら対策をしようとしてもすぐに制限の20を越えてしまって実質的な対策が打てないのが現状です。それ以前には今年(2012年)2月から3月にかけて迷惑メールの大きな波があり、その間はメールの到来に対する何ら有効的な手段を行なうことはできませんでした。

 私自身はそういうこともあって、ウィルコムのメールを全く使っていないので現在はメールの自動受信をオフにして、迷惑メールを確認しながらまとめて受信しているので日中や深夜にメールの音で驚かされることはありませんが、メインでウィルコムのメールを連絡用に使っている方はそうはいかずに大変でしょう。

 今までもウィルコムはこのような批判があるのにも関わらず何ら即効性のある対策を打ち出してきませんでしたので今回も対応してくれる望みは薄いでしょう。しかし現在は最低料金500円未満でデータ用SIMカードを購入すれば、ドコモの白ロムのスマートフォン上でGmailを使えます。Gmailは迷惑メールのフィルターが強力で、そうしたフィルターをすり抜けてくるメールがあったとしても手動で設定すれば同じところから来たメールはきちんとシャットアウトできます。ウィルコムの誰とでも定額に入るとメールの送受信も無料になるのでこのサービスに魅力を感じている方もおられるかも知れませんが、迷惑メールが来だしたらあきらめるか(^^;)、上で書いたようにメールは別のサービスに振り返るようにしないとかなりのストレスになるかも知れません。携帯電話を持っていてメールを含めた通信をウィルコムに乗り換えようと思っている方は、こうした迷惑メール対策の甘さがウィルコムにはあるということを十分承知の上でどうするか決めることをおすすめします。


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