熱中症の危険回避策として作業時間を早くできないか

西日本の豪雨の後始末の話題が連休中には一斉にニュースで報道されていました。個人的にはとても現地までお手伝いに行くことはできないのですが、この文章を書いている2018年7月現在、現地までの交通網が寸断されているということと、かなり遠いため強行軍で車で出掛けた場合、先日山陽道で起こってしまった事故(現地まで支援に出掛ける中で事故を起こして現地までの交通網が滞ってしまった)を自分が起こしてしまったらと思うと、なかなか思い切って行けないということがあります。

そして、ニュース報道の内容を見ていると、明らかに太陽が照りつける中で過酷な作業をすることが予想されるので、自分が行ってもし体調を崩してしまったら周辺の人にさらに迷惑を掛けるのではないかと思いました。もし今後私の居住する地域の近くで同じような作業ボランティアの募集があったら出向くことも考えたいですが、果たして炎天下の中、ヘルメットをし手袋を付けて、さらに防塵のためにマスクをしてまともに動けるのかどうかということも大きな問題になりそうなので、地道な体力作りをしてそうしたいざという時のボランティアができるようにということも今回の報道を見て考えてしまいました。ただ体力を十分に蓄えてから出掛けたとしても、果たして今のように炎天下の中で活動した場合に、熱中症の方は大丈夫なのかという疑問があることも確かです。

というのも、現在の日本の気候では朝の9時か10時にはもう気温は30℃を超えてしまっているので、朝8時に集合してそこから順次派遣するにしても、作業開始から30℃以上の気温の中で作業をしなければなりません。これでは、一日中通して作業をしていれば誰でも体力的にきついですし、水分補給のために水やスポーツドリンクを持ってきたとしてもガブガブ飲んでしまうと、とても足りなくなってしまいます。元より水分補給というのはのどが渇いていなくても定期的にするのが良いと言われているので、できれば暑いから飲むというよりも、のどが渇いていない状態で定期的に水分を補給できる環境が望ましいと思えます。

幸い、7月なら日の出も早いので、もし開始時間をかなりずらして作業をすることが可能なようなら、例えば作業を午前5時から開始し、気温が30℃を超える午前9時から10時には終了するかいったん休憩するような日程は組めないものかと思います。どうしても日中の作業が必要な場合には十分な休息を取ることを条件にして短時間の作業に限定し、夕方になって日中ほどの暑さがなくなってきた時に残ったところをまとめて作業するとかできないのかと思います。もっとも、作業する人が朝の5時からということになると、作業先への説明や作業場所に住んでいる人がいる場合など、詳しい説明や事前準備などでボランティアの方々を受け付けて派遣する側の作業が大幅に増えることが危惧されます。しかし、これだけ暑い日々の中で作業をすることを想定する際、最初に「一番暑い時間の作業は中止」というコンセプトで現地でのボランティア活動を考えるというのも、一つの方法ではないかと思うのですが。

思えば、今まで大きな地震というのはまだ春になっていないような時期に起こったことで、雨や雪が降る中での寒さ対策というのがその後の復旧に向かう中のボランティアの活動の中でも求められてきたと思います。今回は梅雨明け前後に大雨が降ったものの、まさか7月中に猛暑日が連続するような状況になるとは私も思いませんでした。

昨日までのニュースの中でも、自らボランティア活動を志願して出掛けても体調を現地で崩したり、最悪の場合には命にも関わるような事が起こりつつあります。今回のボランティア対応では無理かもしれませんが、現地に行って被災者を助けたいと思った人が命の危険にさらされるような状況にならないようなボランティアの活動計画を考える必要というものはあると思います。そんな選択肢の一つに早朝や夕方の作業というものも加えていただけると個人的にも参加しやすくなるかなと思うのですが。


カテゴリー: 防災コラム | 投稿日: | 投稿者:

てら について

主に普通の車(現在はホンダフィット)で、車中泊をしながら気ままな旅をするのが好きで、車中泊のブログを開設しました。車で出掛ける中で、モバイルのインターネット通信や防災用としても使える様々なグッズがたまってきたので、そうしたノウハウを公開しながら、自分への備忘録がわりにブログを書いています。

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