静岡ホビーショー2016 その1 熊本地震を忘れないために

毎年5月のゴールデンウィークの後に静岡市にやってくるのがプラモデルの見本市「静岡ホビーショー」です。過去はそれほど県外からの入場者はいなかったように思いますが、今年に限らず最近は特にすごい人が集まっています。

開場は9時からだということで、朝食を食べてから自転車で会場まで行ったところ、入場待ちの人の列がすごいことになっていました。入り口から開場を待つ人の列が延々と続いていて、会場の建物の外周にも列が続いていました。その列はまるまる建物の反対側にまで及んでいました。

開場は9時ということでしたがこの人数に開場時間を早め、8時45分から客入れをしたそうですが、全く列は動かず15分待って9時頃にようやく列が動き出す有り様で(^^;)、会場に入ることができたのはそれから10分くらい経ってからで、改めて人気の程を実感しました。

そこまでして朝からホビーショーに行ったのにはちょっとしたわけがありました。前の月に起こった熊本地震に関係して、募金を集める取り組みがある事をローカルニュースの報道によって知ったのです。

静岡のプラモデルは元々は木製の模型製造から始まった産業なのですが、そうした木製モデルの製造にこだわるメーカーが静岡市にあります「Woody JOE」です。ここでは船や木造建築の模型の他、売れ筋の商品が日本の城で、特に今回の地震の被害が熊本城に及ぶにあたり、自社が出している熊本城の木製の模型に注目が集まったということで、ブースで熊本城のための復興費用集めを行なっていました。

熊本城

この写真はオープン当初には人が多くてうまく撮れなかったので夕方に改めて会場を訪れた際のものですが、かなり精巧に本物を研究して作られていることがおわかりかと思います。この会社では義援金のお礼の品として、最初の大きな地震で熊本城から落ちてしまった鯱(しゃちほこ)を木の台座に載せたマスコットを一個500円て販売していたのです。

熊本城のシャチホコ

ご覧のようにかなり小さなものですが、台座に貼られている「復興 熊本城」という言葉は、強く胸に突き刺さります。今はそれどころではないと思われる方も少なくないとは思いますが、今後復興のシンボルとして熊本城再建の話は遅かれ早かれ出てくると思われますし、最終的に熊本城の復興がなければ熊本の復興は成らないと考える方も多いでしょう。

あくまで現時点のことを考えると、熊本のために募金をするなら直接被害者に渡る義援金の方がふさわしいと思ってはいます。ただこれからいろんなことかあって今のように多くの人の関心が寄せられることが少なくなったとしても、本当の熊本の復活までは、支援する心を忘れることのないようにとこのマスコットをいただいたような気がしています。

これからも気が付いた時にこのマスコットを見ながら、熊本城の天守閣にこの鯱が乗るところを見られるように支援を続けていければいいと思っています。


カテゴリー: 地域情報・イベント | 投稿日: | 投稿者:

てら について

主に普通の車(現在はホンダフィット)で、車中泊をしながら気ままな旅をするのが好きで、車中泊のブログを開設しました。車で出掛ける中で、モバイルのインターネット通信や防災用としても使える様々なグッズがたまってきたので、そうしたノウハウを公開しながら、自分への備忘録がわりにブログを書いています。

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