先日、再放送のテレビ東京系「Youは何しに日本へ?」を見ていたら、日本へやってきた短期間の間に2つあったスマホを両方とも失くしてしまった旅行者の男性が出てきました。かわいそうだと思うと同時に、そういう人は首からスマホをストラップに付けて掛けるようなことでもしないと失くす癖というのはなくならないだろうと思ったりしました。
私の身近でも、少し前にスマホを置き忘れてしまったことに後で気付いて大変な事になったというケースが有りました。その時には仲間うちでの飲み会があり、ビルの1階にある店舗を貸し切りにして一次会をやったのですが、そこから二次会の会場に行く途中に、メンバーの一人がスマホがないと言い出したのです(^^;)。
その時にはすでに二次会の会場付近まで移動してきてしまったのですが、一応最初のお店に電話してスマホの忘れ物がなかったか確認してもらったのですがそのようなものはないとの返答で、改めて来た道を戻ってその人が取った行動から立ち寄った場所を全て探すかというところまで考えたのですが、この時に役立ったのがスマホのアプリでした。
これはiPhoneにもAndroidスマホにもありますが、「端末を探す」というアプリを起動して、その人がスマホに登録しているIDとパスワードを入力すれば、本体の電源が入っていてGPSが起動していれば、地図が開いてどこにスマホがあるかということがわかります。その時は何とかスマホをなくした人が自分のIDとパスワードを覚えていたので、別の参加者のスマホから地図を表示してスマホの現在地を特定することができました。結局、あったのは一次回のお店のあるビルのトイレの中でした。つい個室にスマホを置いたままトイレを離れてしまう人は少なくなく、実は大きな問題になっています。
ここまで大きな前置きになってしまいましたが、同じような忘れ物は高速道路のサービスエリアのトイレでも過去6年間で毎年2万件以上の忘れ物の問い合わせがあるということです。忘れ物がその持ち主に帰ってくればいいですが、そうではない場合も多いでしょうから、いかに個室のトイレに忘れそうになった荷物を気付かせるかということが大事になっているとも言えるでしょう。
そこで、中日本高速道路では人や物のシルエットからトイレ個室内の「異変」を捉える人工知能搭載の「アウトラインセンサー」を2019年度から順次導入する計画だということです。具体的には、個室に入ったまま全く動きがないとか、人は個室から出ているのに入る前には無かったものが残されているような場合に音声で知らせたり、管理者に異常が起こったことを通知するような仕組みなのだそうです。
トイレに入ってよくやりがちなのが、入った正面にあるスペースにスマホや財布などの小さな荷物を置き、用を済ませて置いたことを忘れてそのまま荷物が視界に入ることなく出てしまう(荷物は座っている背中側にあるので意識していないと忘れる?)ことでしょう。そこで、大きな音で忘れ物の存在を気付かせてくれる仕組みがあれば、かなりの忘れ物が未然になくなるのではないかと思えます。
ただ、やはり身の回りの品を管理するのはあくまでも自分なので、どこかに置くにしてもドア側のフックに袋に入れた荷物を掛けるとかした方がいいでしょうし、常にモバイル端末は2つ以上持ち、どちらかが無くなってしまったら、すぐに「スマホを探す」アプリを使ってどこに忘れたのか位置の確認をした上でその場所の管理者に電話をするなどして荷物を確保した上で取りに行くなど、自分でもできる「失くさない」ための方法だけでなく「探して見つける」方法についても考えておくことが大切です。
そして、そもそも論になりますが、トイレとスマホというと、手が滑って便器の中に落としてしまって壊してしまうという最悪の事態も考えられます。そんな事に思い当たることのあるそそっかしい人は、一番最初に書いたようにストラップを首から下げて持ち歩くということも考えた方がいいのかも知れません。