止むを得ず野宿する場合の注意

今は昔という感じもありますが、学生が夏休みに入る時期にはよく駅の前や構内などで野宿する学生を見掛けたものですが、最近では保安上の理由もあるのか、24時間営業の温浴施設やネットカフェの一般化ということもあってか駅前で堂々と野宿する人はそう見なくなったような気がします。

学生でも予定を立てて旅行に出るなら、やはり心配するのは夜の過ごし方ということになるでしょうし、昔は夜にお金を掛けないで過ごすことを考えた場合、選択肢がほとんどなく、結果的に野宿を選んでいたようなこともあったと思いますが、今では2千円くらい出せばドリンクバー無料でシャワーも完備したネットカフェを利用することは可能でしょう。

もちろん、夜が明けるまでの数時間のためにネットカフェも利用したくない(またはネットカフェ自体が近くにない)場合もあるでしょう。そんな状況でどうしても睡魔に襲われて野宿をしなければならないことになったとしたら気を付けていただきたいのは、いかにして生命の危険のない場所で野宿するかということです。

これはつい先日にあったことなのですが、原付に乗って海水浴に来ていた高校生が、その日のうちに帰ることができず、野宿先に選んだのが24時間営業をしている飲食店の駐車場内で、深夜3時頃に車を出そうとした人に轢かれて生命の危機に陥っているというものです。野宿場所をなぜ車の出入りが予想される駐車場内にするのかというのがまずは疑問に思いますが、地べたに本人が直接というスタイルでなくテント泊でも公共駐車場の駐車スペースにテントを張っているケースも稀にではありますが見ることがあります。

これは、車で夜間から深夜ずっと運転していて、夏休みシーズンなど深夜でも駐車スペースが一杯でトイレにも行けないような状態の中、空きスペースがあったと思ってそこまで行ってがっかりするということが良くあるのですが(^^;)、ここで寝ている人は私と同じような感じでその場所にやってきた人が、テントをうっかり見落としてそのまま突っ込まれるのが恐くないのか、本気で心配してしまいます。

よく、道の駅で車中泊はいかがなものかという議論はありますが、道の駅に限らず枠線の引いてある駐車スペース内に二輪車を置くのは問題ないとしても、枠内にテント泊を含む野宿をするのは、安全性の面からやらない方がいいと思いますね。以前にも書きましたが、車の中で寝ていたとしても人から襲撃されることもありますから、キャンプ場などきちんと管理されていないような場所でテント泊をする場合はある程度最悪の状況を考えてやるのがセオリーだと思ってやるしかないでしょう。

今回の事故のような車に突っ込まれるような可能性は野宿をする前にきちんと車が入って来られない場所でやればいいわけですし、車にも人にも危害を加えられない場所を見付けて、人が来ないうちにさっと撤収できる自信がなければ、安易な野宿というのは今の時代にはあまりおすすめできないような気がするのです。

あと、当然ですが野宿に限らず夜行のフェリーなどで雑魚寝するようなケースにおいて、貴重品の管理をちゃんとしておかないと、朝起きて行こうとしたら財布が無くなっているなど置き引きの被害に遭ってしまうケースが夏休みには多発します。特に一人旅の場合は貴重品は体から離しておかないようにするのがセオリーです。荷物も枕代わりにするなど、熟睡していても他人に持って行かれないように十分注意してこれからの季節を楽しんで下さい。


カテゴリー: 車中泊・車関連コラムコラム | 投稿日: | 投稿者:

てら について

主に普通の車(現在はホンダフィット)で、車中泊をしながら気ままな旅をするのが好きで、車中泊のブログを開設しました。車で出掛ける中で、モバイルのインターネット通信や防災用としても使える様々なグッズがたまってきたので、そうしたノウハウを公開しながら、自分への備忘録がわりにブログを書いています。

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