月額500円の「LINEフリープラン」で「LINE Out Free」を使う場合の注意

主にLINEでのコミュニケーションを主体に使い、家族や友人も同じようにLINEを使っているという条件の上でならば、お子さんがストレスなくスマホを使えるための格安SIMの中で一番安いのはSMSオプションは付きませんがデータ専用SIMが月額500円(税抜価格 以下の表記も同様)で使えるLINEモバイルの「LINEフリープラン」ではないかと個人的には思っています。

このプランはLINEの「トーク」だけでなく通話やビデオ通話を使っても、月1GBある高速クーポンは減らずに使い放題にできることが大きなポイントになっています。LINEモバイルには他にもtwitter、facebook、Instagramにまでカウントフリーの幅を広げた「コミュニケーションフリープラン(高速クーポン3GB SMS付き 月額1,110円)もありますが、スマホで撮る写真をアップしたり、文字によるコミュニケーションだけならそれほど高速クーポンを使うこともないので、「LINEフリープラン」で必要十分だと思う方も多いのではないでしょうか。

ただ、最安プランで利用していると、LINEを使っている人同士だけで使う分にはいいでしょうが、どこかに電話をしなければならないような場合に困ることにもなりかねません。「LINEフリープラン」では後述のIP電話を使っても110番の発信は無理なので、スマホからどうしても緊急通報を使えるようにしたい場合には音声通話付きのプランを付けた状態で入らせるしかないわけですが、ただその場合は通話した分の通話料が青天井的にかかったり緊急番号に誤発信で掛けてしまわないかというような事も、お子さんにスマホを持たせるにあたっては逆に気になったりもします。

ここではあえて月額500円の「LINEフリープラン」でどこまでできるかということを考えて行こうと思うので、もし緊急通話をしたいというような場合は事前に公衆電話の位置を記載したマップ提供サービスを利用するなどして、自力で公衆電話を探し、そこにある緊急ボタンを押して110番や119番に連絡する方法を打ち合わせすることも可能なら試してみてください。NTT西日本のサービスエリアなら検索ページが用意されていますし、地方自治体でも用意されている場合がありますので、マップという形で地域別に作られているものがある場合には、スマホでそのマップを撮影していざという時に見られるようにしておいてもいいでしょう。

もし、近くに公衆電話がない場合、LINE電話が使える友人や家族にいったん連絡し、その相手の方から改めて緊急番号に掛けてもらうという手も使えます。しかし、LINE通話をそれほど利用しないという人もいるので、何かしら普通の電話番号に掛けられる手段は確保しておきたいところです。

そこで利用したいのが、LINEアプリの中から利用することができる「LINE OUT Free」という無料で携帯電話や固定電話に電話が掛けられるIP電話のサービスです。このサービスには通話料を払って利用する有料版のプランもあるのですが、今回想定する緊急時や限られた状況だけで利用するのみであるならば、制限のある無料プランでも十分使えます。

無料の場合の制限とは何かというと、通話回数が一日5回までに制限されることと、携帯への通話は1分、固定電話には3分経過後強制的に切れてしまう仕様になっています。さらにもう一つ、電話を掛ける前に最大30秒の広告動画を15秒間は強制的に見なければならない(15秒を過ぎると動画はスキップできます)という条件があります。また、データ専用のSIMからの発信になるので、相手の電話に番号を通知させることはできず特に携帯電話からだと誰から電話がかかってきたかわからない中での通話になります。そういう意味では普段あまり番号通知を意識することのないナンバーディスプレイサービスに非加入の固定電話への利用を考えた方が良さそうです。

広告動画についてさらに説明すると、LINEを使った通信が全てカウントフリーになる「LINEフリープラン」でも恐れることはないように感じますが、この動画広告についてはLINEモバイルのカウントフリーの対象にならないとのことなので、高速クーポンがあるうちはスムーズにやり過ごせるものの、高速クーポンを使い切り、低速になった状態では動画の再生がなかなかできず、緊急の電話がすぐに電話が掛けられないというような事が起こりかねません。

そこで一つ、覚えておいて欲しいことがあります。今の世の中公衆電話を見付けることはなかなか難しいと思いますが、コンビニを見付ける方が簡単かも知れません。現在の日本のコンビニでは専用のアプリを導入することでセブン-イレブン・ローソン・ファミリーマートで無料のWi-Fiが使えるようになっているので、手持ちのスマホを公衆Wi-Fiに接続することができればデータ通信の事を気にすることはなくなりますのでスムーズに相手の電話番号に連絡することもできるようになります。

この技は、LINE Out Freeだけでなくその他のカウントフリー以外のサービスを外出先のスマホで使うためには覚えておくと便利です。安いプランでもそうして自分の行動範囲内で使う場所を決めるなど工治することで便利に使えるようになります。単にお金の節約ということもありますが、災害時やドコモのネット回線のみがストップしてしまったような場合、頼りになるのがこうした外で使えるWi-Fiスポットであるわけですから、日頃からこうしたサービスを使いこなすことによっていざという時も慌てずにWi-Fiを外で使えるようになり、LINE Out Freeを使って使えないはずのスマホから連絡を取ることもできるようになるのです。

こうした事をいつでもできるくらいに使いこなせればしめたものです。契約はLINEフリープランにし、スマホの通信料が月額500円のみでやりくりできるようになれば、他の事にお金を使うことができるようになるため、家計を圧迫しないで気軽にスマホを使わせることができるようになるでしょう。もし余裕があるなら、本来考えていたスマホの月額料金と比べてみて、お小遣いを増やしてあげられれば家族みんなが喜びます。

LINEモバイルの場合は他のMVNOと違ってLINEの年齢認証も使え、ID検索もできるようになるため、大手キャリア利用の友人に対しても違和感を感じさせることはありません。この点だけでもLINEモバイルを使うメリットはあると思いますし、データ専用SIMはすぐ解約しても解約金を取られませんので、いやなら止めてもいいと思ってまず使ってみるのもいいでしょう。もっとも、家族のだれかがそのSIMで十分だと思えばSIMを入れ替えて使い回すこともドコモの白ロムやSIMフリースマホ同士ではできますので、あえて使い続けるのもいいでしょう。

LINEモバイル

カテゴリー: モバイル活用ガイド | 投稿日: | 投稿者:

てら について

主に普通の車(現在はホンダフィット)で、車中泊をしながら気ままな旅をするのが好きで、車中泊のブログを開設しました。車で出掛ける中で、モバイルのインターネット通信や防災用としても使える様々なグッズがたまってきたので、そうしたノウハウを公開しながら、自分への備忘録がわりにブログを書いています。

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