異なる地点で同時に地震が起きた場合の緊急地震速報

たまたま昨日の午前11時過ぎにテレビの生番組を見ていたら不意にスタジオ内でサイレンが鳴り、緊急地震速報が関東で出たことがわかりました。しばらく時間が経ってもスタジオ自体が揺れることは少なくともテレビの画面を見ていてもなかったですし、たまたま岩盤の厚い部分で起こったか、かなり震源が浅いところで起こったからなのか(予想震度は震度5強だったと後にわかりました)大きな震度でもなく良かったと思ったのですが、その後びっくりするような報道がされました。

最初に出た地震速報の震度は茨城県で震度3ということだったのですが、震源地が富山県で、震源の深さが20キロと浅く地震の大きさを示すマグニチュードはM3.9くらいで、なぜ富山で地震があって緊急地震速報が関東だけに出たのか(富山には出ませんでした)ということを不思議がっていたのですが、この話には続きがありました。

最初は震源の近くの富山で震度の表示はありませんでしたが、しばらくして富山県能登半島でも震度3の地震が起こっているということが報道されました。で、その後で改めて出てきたのが富山の地震よりも規模の大きい茨城県沖を震源とするM4.4の地震の情報だったのです。

気象庁の発表では、ほとんど同じ時間に日本国内の2ヶ所で地震があったため、警報を出すシステムが2つの地震をまとめて大きなエネルギーが起こったと錯覚したのではないかという見解を放送していましたが、茨城でも富山でも地震の大きさとともに被害についても大した事はなかったようなので、まずはほっとしたというところでしょう。

しかし、今後の緊急地震速報のシステムについて、もし南海トラフを震源とする地震が起きた場合、今回の地震と同じように関連する地震が一ヶ所ではなく静岡や高知という感じで少々離れた場所で小規模の地震が起こってその前ぶれを検知した場合、いよいよ南海トラフを震源とする大地震が来たかのような巨大地震がこれからやってくるような速報の動きをするのではないかとふと不安になってきます。

過去静岡を震源とする震度5強の直下型地震に襲われた時も、画面に日本地図が出て、東海地震の震源域に「×」が出ているのを見た時には正直これで自分や身の回りが終わったと思いました(^^;)。テレビでの緊急地震速報というのは、予想より小さなゆれが来ることが何回も続いたとしても本当に甚大な被害が出るような地震はいつ起きるかわかりませんので、たとえ外れ続けたとしてもこれからも出し続けて欲しいですが、ただ、今回のような明らかなシステムの誤動作が疑われるような発表の仕方は勘弁してほしいです。

今後の事を考えると、まずは今回の緊急地震速報が出た経緯を確認してもらうとともに、複数の地震エネルギーをまとめて大きな地震ととらえて警報を出さないように、気象庁の方々には改善をお願いしたいと切に思います。


カテゴリー: 防災コラム | 投稿日: | 投稿者:

てら について

主に普通の車(現在はホンダフィット)で、車中泊をしながら気ままな旅をするのが好きで、車中泊のブログを開設しました。車で出掛ける中で、モバイルのインターネット通信や防災用としても使える様々なグッズがたまってきたので、そうしたノウハウを公開しながら、自分への備忘録がわりにブログを書いています。

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