自動ブレーキ搭載車は車両保険に入っておく方が良いか

古いものがいいとは言っても、やはり新しいものが欲しくなるというのが人情というものです。それは自動車の世界でも例外ではなく、私自身が古い車もそれなりに使えて楽しいといくら書いたとしても、最新型の車にかなわないところはたくさんあるわけで、私自身もお金が有り余るほどあれば新車で欲しい車もあります。

ただ、新しい技術が入っているゆえに、メンテナンスや修理の場合に高くなってしまう場合もあるので、個人的には今回紹介する自動ブレーキを装備し、車のフロント部にカメラが付いている車については、たとえ今から10数年が経ち、車自体の資産的価値が低くなったとしても、しっかりと自分の車を修理する場合の「車両保険」を外さないでおくことが何より大事になるということをここで改めて書かせていただきたいと思います。

この自動ブレーキというのはシビアな感性が要求され、前方に壁があったり人が出てきたり、車が止まっていたりしたら自動的にブレーキがかかるものの、例えばゴミが飛んできたり、風船が車の前を横切ったりしたような場合でも急ブレーキで止まってしまったりしたら、今度は後ろから追突されてしまう事になってしまうので、精度の高いカメラだけでなく、画像を解析し、必要な時のみ自動ブレーキを動作させる車のシステム(コンピュータ)の精度にずれが起こらないような調整が必要になってくると思われます。

もし、車を運転していて前の車がはねた「飛び石」によってガラスにヒビが入ってしまったら、特にこの自動ブレーキ搭載車の場合は単にガラスを交換しただけでは済まないケースが考えられます。昔の車なら、純製のフロントガラスだと部品代が高いからと、安い海外産のフロントガラスに交換して乗ることも可能ですが、最新の自動ブレーキ搭載車は、あまり物としての精度が良くない(つまり安い)海外産のガラスに交換した場合、誤動作が起こったとしても文句は言えなくなるかも知れません。

まだ今、そこまで考えなくてもいいのかも知れませんが、ある事故で明らかに自動ブレーキが誤動作して事故が起きた場合、普通に考えるとドライバーに罪はなく、自動ブレーキを作ったメーカーが事故の損害賠償を肩代わりするような事も起こるかも知れませんが、もし誤動作の原因が交換したガラスの精度が悪かったために起こったとしたら、やはりそれは交換時にそのガラスを選んだ車の運行管理者に責任あるのではないかという話になる可能性もあります。そうなると、自動車保険で相手への損害賠償を払ってもらえないような事も起こるかも知れません。

実際には、もし自動ブレーキが誤動作を起こすようなガラスをはめてしまった場合、自動ブレーキ機能を含めた車の運行システム自体をリセットして設定し直す中で、十分な精度がそのガラスでは保証できないとシステムが判断した場合、車自体が動かなくなるような安全装置が今後付いてくる可能性もあります。それなら最初から純正以外のガラスは交換できなくなりますが、もし現状で安いガラスに替えられた場合、その後もし事故が起きたとしたらどのように保険で処理されるようになるのかが気にかかります。

私自身は専門家ではないので詳しくはわかりませんが、ネットの口コミサイトあたりを見ると、自動ブレーキでは一番の性能を保持していると思われるスバルのアイサイトを搭載した車のフロントガラス交換について、レヴォーグの場合フロントガラス交換の請求額が21万円で、そのうち「アイサイト調整」が約2万円だったというケースが掲載されていました。

ちなみに、直接アイサイトの本体が衝撃を受けるなどしなければ、エラーなども出ずにそのまま安いガラスに付け換えても大丈夫かのようなコメントをされている方も同じ口コミのコメントの中でされる方もいました。ただし、先述のように、もし交換したガラスが原因になってシステムが誤動作した場合の責任はどうなるのかという問題はあるので、自動ブレーキ機能のある車で飛び石が原因でフロントガラスを安い海外製のガラスに換えた場合、たとえガラスの精度が問題になって自動ブレーキ機能がきちんと動作せずに事故が起きてしまった場合、あくまで車を動かす責任は運転者にあるから保険支払いの対象になるのか、純正でないガラスに交換したことが事故の原因と認定されたら保険払いの対象外になるのか、その見解は実際にガラスが破損した際、ガラス交換にかかる前に確認しておいた方がいいような気がします。

それでなくても今の新車に使われている多くの新技術を実現するために、少なくとも今回紹介したガラス以外にも様々な今までにない高性能の部品が新しい車には使われているので、ガラス破損のリスクだけでなく、いざという時に備えて車両保険には加入して、急な出費を抑える対策をしておく事に越したことはありません。特に新しい車を買ったばかりの方だけでなく、中古でも自動ブレーキの装備のある車を買った場合にも車両保険に入っておいた方がいいような気がします。

事故で修理をする場合のコストはこのように年々上がってしまうのは大変ではあるのですが、完全な自動運転に近づくにつれて運転者の責任も減り、自動車保険の保険料も下がっていくという流れもありますので、多少のコスト変動は理解の上で自動車の新しい機能を使うようにしたいものです。


カテゴリー: 車中泊・車関連コラム | 投稿日: | 投稿者:

てら について

主に普通の車(現在はホンダフィット)で、車中泊をしながら気ままな旅をするのが好きで、車中泊のブログを開設しました。車で出掛ける中で、モバイルのインターネット通信や防災用としても使える様々なグッズがたまってきたので、そうしたノウハウを公開しながら、自分への備忘録がわりにブログを書いています。

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