停電に備える

地震の影響は被災地だけではなく、周辺地域でも一定時間停電しなければらなないほど深刻になってきました。日頃の生活の中での節電はもちろん、たとえそれが数時間であっても、電気のない生活をどうするのかということを真剣に考えなくてはいけなくなりました。

このブログでは車中泊の旅において、家庭用の電気製品が使えないことを前提にしたさまざまなグッズについて紹介してきましたが、改めてそうしたものについてまとめてみたいと思います。

停電することによってまず困るのが明かりですが、少ない電力で長時間使えるのは、懐中電灯よりもLED電球を使用したランタンが便利です。被災地ではロウソクを明かりとして使っている状況がありましたが、何かの拍子でひっくり返した場合の事を考えると、暖を取るためにはいいかも知れませんが、使う場所を考えることが必要だと思います。私が今使っているのはGENTOSのEX-757MSですが、これはワンタッチで懐中電灯にもなるランタンなので、応用範囲が広く、電池も単三4本で動くので、比較的手に入りやすいのがポイントです。使用する電池を統一するというのは意外に重要で、これから紹介するものについても同様に単三電池を使うものを導入するか、100円ショップなどで単一、単二を使う製品を単三で使えるスペーサーをあらかじめ導入しておくようにすれば、電池の使い回しができて便利です。

長時間停電した場合、じわじわ効いてくるのが冷蔵庫の中の食品の保存でしょう。停電ではありませんが、以前自宅で冷蔵庫の調子が悪くなった際は非常に不便をしました。冷凍庫には保冷材を常備し、いざという時にはクーラーボックスに中味を移すことで、短時間の停電に対応することができます。クーラーボックスと一口に言ってもさまざまな種類がありますが、ハードタイプとソフトタイプの両方を用意しておくことで容量は倍になりますので、食料の確保という意味でも準備しておいて邪魔になるものではありません。

停電により不足するものは物質的なものだけではなく、情報をどうして手に入れるかということも大事になります。携帯電話のワンセグで情報を入手するのが通信費もかからずにおすすめだとは言いながらも、携帯電話ではインターネット接続や音声通話などさまざまな事に使うため、ワンセグをつけっぱなしにすると電池の持ちが不安になるでしょう。携帯電話用として、単三電池を使った充電器を用意することで、連絡手段を確保することができます。また、災害用に作られた手回し発電式ラジオの中には携帯電話を充電できるタイプのものがあります。前日も書きましたが、手回しでの充電は大変で実用にはならないかも知れませんが、多少でも充電できれば携帯電話の機能を使い続けられる可能性は残りますので、必要に応じて用意しましょう。ラジオについては手回しのものだけでもいいとは思いますが、ずっとつけておくには電池が併用できるものを選ぶか、電池式のものを別に用意することも重要です。普通のニュースを聞きながら安否情報もチェックしたいような場合や、コミュニティFMのより細かい情報もチェックしたいような場合など、複数合った方がより多くの情報を入手できます。

こうした電池を使った製品を動かすため、日頃から充電式の電池を用意しておくことも短時間の停電には役に立ちます。停電前に手持ちの充電池を充電し、いざという時の電池切れに対応させておきましょう。今売っているエネループやエボルタは、満充電しておけばしばらくの間は高電圧をキープする設計になっているので、以前の充電池のようにいざ使おうと思ったら電圧が下がって使いものにならなくなったということは減ってきています。大事なのは、こうした準備とともに、日常の生活でも乾電池を使った機器を使っていることだと思います。いざという時だけ使うようにするのでは、その時にアタフタして結局使えなくなってしまうような事も考えられます。電気が通っている時でもあえてそうした電池式のものを使うことで節電することもできますので、特に今回の地震で直接的な被害を受けなかった地域の方についても、必要に応じて準備してみてください。


カテゴリー: 防災コラム | 投稿日: | 投稿者:

てら について

主に普通の車(現在はホンダフィット)で、車中泊をしながら気ままな旅をするのが好きで、車中泊のブログを開設しました。車で出掛ける中で、モバイルのインターネット通信や防災用としても使える様々なグッズがたまってきたので、そうしたノウハウを公開しながら、自分への備忘録がわりにブログを書いています。

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