すでに新規受付を終了していますが、月額基本料がかからないで050から始まる電話番号を使ってスマホアプリなどから通話ができる「SMARTalk」がサービス提供終了されることが発表されました。2025年2月28日まで利用は可能ですが、またひとつネット関連のサービスが終了してしまいます。
現在は楽天によってサービスされているSMARTalkですが、同じIP網を使った通話アプリとしては自社回線と紐づけされたRakuten linkがあるので、そちらの方に移行して欲しいのでしょうが、実はSMARTalkにはあえて番号を持って待ち受けに使うだけでも有利なポイントがあります。そのメリットが失なわれるのは残念ですね。
というのも、SMARTalkの公式ページの「よくある質問」の中には、自己責任とはしながらもサービスをスマホアプリからではなく、ビジネス用のIPフォンから利用できるような設定のための情報が書き込まれているのです。これでうまく動作させることができれば、自宅や移動先にインターネット環境があれば、固定電話回線を引くことなく050から始まる電話番号を持て、固定電話代わりに使えます。特にSMARTalkは月額基本料無料で利用できるので、固定電話を止めた後に自宅の電話をIPフォンにするという選択肢もありました。
個人的には、楽天モバイルにはSMARTalkを止めるのなら、楽天モバイルで売るハードの中に、電話機それ自体でRakuten linkが使え、さらにホームルーターとしても使えるものを出してくれれば、「光回線+光電話」よりも安く、さらにはハードも一本化するような形で自宅のネットと通話環境を整えられます。さらには0570から始まる番号を除いて、固定・IP・携帯への通話がフリーになるわけですから、SMARTalkの機能を私の使いたいパターンでは上回ってあまりあります。
以前は、自宅でモバイルルーターをホームルーターのように使っていた経験から、電波の問題については大丈夫なので、そうした流れになることを期待しています。今のところは有線と無線を良い関係で使ってはいるものの、インターネットだけの利用でも今の光回線より安く、それに通話を加えても価格は変わらないというのは、他社の無線系ホームルーターを使っている人にとっても大きなインパクトになるのではないでしょうか。
現在でも、Rakuten Turboでない通常の回線のSIMをホームルーターに入れ、IPフォンの代わりに使っていないノートパソコンを利用してその中にデスクトップ版のRakuten Linkアプリを入れることで同じような事はできます。特にデスクトップ版のRakuten Linkについては、いつもは持ち出しているスマホに楽天モバイルのSIMを入れていても、スマホとデスクトップ版Rakuten Linkを入れたパソコンが同じネットワークに繋がっていれば、スマホに入っている電話番号での利用が可能になるので、固定専用回線として契約しなくても良いメリットはあります。この場合は一つの番号で家でも外でも着発信ができてしまうので、固定費はかかりますが、家にノートパソコンが余っているならこうした運用もなくはないと思います。
私自身は主にデスクトップ版Rakuten Linkを使ってSMS送信をしているのですが、専用電話機とは違ってノートパソコンにはキーボードが付いているので、これはこれで有りとは思うのですが、この話題は何回も書いていますが、新たなIPフォン付きホームルーターという選択があっても良いのではないかとも思っています。SMARTalkの終了とともに、新たな発表を期待したいところです。