アマゾンで購入した場合に「代金引換」が使えなくなったのは何故なのか

ネットニュースで先に報じられたので知っている方もいらっしゃると思いますが、大手ネットショップのAmazonでは2024年6月6日より、購入者が商品を購入する際に「代金引換」をご利用できなくなるようになることがアナウンスされました。今まで配達員の方に直接お金を払っていた方については、今まで普通に行なえていた支払い方法が使えなくなるということでショックを受けている方もいるかも知れません。今回は、そうした支払い方法を減らす判断をなぜAmazonがしたのかということについて考えてみようと思います。

Amazonは日本国内において大手のネットショッピングモールですが、普段ネットショッピングをしない人にでも、テレビコマーシャルの影響もあり、Amazonがネットショッピングをしている企業であるという認知はされていると思います。それが、今回の話には関係あるのではないかと思います。

過去のブログでも紹介させていただいた事があるのですが、Amazonの「代金引換払い」を使った詐欺と思われる一連の手口があります。それは、本人に受け取らせるのではなく、会社に送って会社の誰かが気を使って代金を立て替えたり、本人の家族がたまたま受け取ることで、同じように代金を家族の誰かが建て替えて支払った場合に問題が起こることになります。

Amazonのシステムでは、自分のIDを使って他人の住所へ品物を送ることができます。ギフトのような需要もあるので、これ自体には問題はありませんが、中には安い本などの出品者が、あえて相場とかけはなれた価格設定にし、それを自分で住所と氏名のわかっている人t(不特定多数)に代金引換で送り付けることで、料金が支払われたらその分からかなりの額が注文した本人(出品者)に振り込まれることを見越して送り付けを行なっているのでは? という話がありました。

これだけネットショッピングが一般化し、会社や家族で使っている人が増えると、本人が不在でも誰かが対面で配達員と対時した場合、それほど金額が多くなければ、後から本人からその代金をもらおうと思って立て替え払いをしてしまうことは無いとは言えないでしょう。今までは、悪意のもと知らない人に向けて支払い方法を「代金引換」にして送ることができましたが、今回Amazonで代金引換の決済を廃止したことによって、こうした方法で送り付け詐欺を行なうことはできなくなりました。

ただ、嫌がらせの類でも品物を送りつけられる事例はあります。大事なことは、家族や友人の間でも、本人に確認しないで勝手に荷物を受け取ることはしないことと、もし本人の代わりに受け取る場合には、その場で連絡を取って確かに本人が注文したものという確認ができなければそもそも受け取らないようにAmazon以外でのネットショップ利用の場合は心掛けましょう。

逆にネットショップで商品を購入する場合、もはや詐欺の手口となり得てしまう代金引換を利用せず、他人にお金を立て替えさせることなく、自分で払うような注文の仕方をするべきだとも思います。クレジットカード使用に不安がある方は電子マネーでの即時決済や、コンビニ払いでも良いでしょう。荷物の配達と同時に決済できる代金引換を便利だと思う気持ちもわかりますが、まだネットショップが普及する前から、荷物を開封した時点でお金を請求するような送り付け詐欺の手口もあります。基本的には自分宛に届いた荷物であっても、送り主に心当たりがなく、自分でも注文した覚えがなければ、その場で受取拒否をするのが安全です。今回は実際にAmazonが代金引換のシステムを使えなくしたということで、改めての注意喚起をということで書かせていただきました。自分も被害者にならないように、十分気を付けたいと思います。


カテゴリー: 通信サービス全般ニュース | 投稿日: | 投稿者:

てら について

主に普通の車(現在はホンダフィット)で、車中泊をしながら気ままな旅をするのが好きで、車中泊のブログを開設しました。車で出掛ける中で、モバイルのインターネット通信や防災用としても使える様々なグッズがたまってきたので、そうしたノウハウを公開しながら、自分への備忘録がわりにブログを書いています。

スポンサーリンク

コメントを残す