国会で大臣が質問に答える際に、自分のスマホを使って調べて答弁した事が契機となり、国会でもスマホを使うことを許容してはどうかという議論が上がっています。すでにパソコンやタブレットは国会に入っており、画面は小さくなっていてもできることの変わらないスマホも使っていいのでは? という話らしいのですが、これはなかなか難しい問題があるような気がします。
というのも、国会だけでなく、職場でのスマホ使用について常に問題に上がることは、スマホは個人で使いやすいようにカスタマイズされているので、休憩時や移動の際、自宅にいる時と同じようにケームをしたり動画を閲覧したり、株価を見たり、公営ギャンブルやスポーツなどの結果を見るなど、直接業務とは関係ない事に使われる可能性は出てきます。
ちなみに、私の職場では外からの大切な電話が入る可能性があるような場合は、申請をして仕事の間はスマホを持って職場に入ることはできるものの、実際にスマホを使うという場面については、どうしても業務上に必要な相手の正確な住所や電話番号(個人ではなく法人など)がわからない場合に、調べることは一応許されてはいますが、緊急ではない場合はそうした点の調査は別の部署にお願いすることが可能であればそちらの方を優先させて自分のスマホは極力使いません。
私の職場がカメラで撮影することにメリットがないところなので、比較的緩い対応なのかも知れませんが、昨今は企業の情報を非正規の方が持ち出したりするケースが出てきているので、今後の事を考えると、今のような緩いスマホ持ち込みの状況は変わる可能性もあります。そんな中での国会でのスマホ利用についての話は、私からするとちょっとした違和感を感じざるを得ません。
話は最初に戻りますが、今回の議論のきっかけを作った大臣は国会質疑の答弁で演壇に立った状態でスマホの画面を見ながら答弁していました。国会での答弁は速記者が付ききちんと文書化されるものですから、もし答弁をする政府関係者がその都度スマホで検索を掛けて調べることが当り前になってしまうと、一歩間違えると大変な事が起きてしまう可能性があります。
というのも、ネット上の情報の信ぴょう性について、私自身がネット検索を掛けても本当に正しい情報を調べ切れるのかというのは正直言って自信がありません。ましてや、悪意だったり勘違いがあったりして、後から調査したら明らかに事実と違う内容が書かれているサイトを参考にして答弁してしまったら、その内容が一時的であるにせよ記録に残ってしまうわけで、そうなるとあえてスマホを使ったがために窮地に追い込まれる議員が続出するのではないかと心配になります。
個人的には、スマホを使う場合は自分のものではなく、党や政府が用意した必要十分なアプリしか搭載せず、基本は今までペーパーで渡していたものをスマホやタブレットの中に入れて表示するだけのものにして、議員個人のスマホは国会の議場では使用せず、控室などで使うようにするのが無難かと思います。もし議員個人のスマホが解禁されたら、実にもっともらしいものの、それを答弁に使うと致命的なミスを引き起こすようなトラップサイトに誘導するような事も起きてくるかも知れません。もし今後国会での個人スマホの使用が解禁されるような流れになってしまうなら、国会中継などを見ていて面白くはなるかも知れませんが、今よりも些末なことで揉めるような事も頻発するのではないかと思います。改めてネットで調べて自分の意見として発表することへの慎重さを感じた今回のお話でした。
てらさん、おはようございます。
Windows11にCopilotと言うチャットAI機能が実装されて、対話形式で回答してくれて、従来のググって検索よりも早く知りたい情報を得る事が出来る感じもあり、なかなか便利かなと思っています。
ですが、従来から言われている「サラッと嘘を言う」癖も見られるので、これは嘘だな、と判る場合は判るので良いですが、特に国会の場で精査もせずにその検索結果を使ってしまうのは、ちょっと不用心かなと思いますね。
では~
ahiru
ahiru さん こんにちは。
チャットAIは便利で、自分が全くわからないようなことでも教えてくれるものです。ただ、道具としてうまく使っていくためにはそれなりのスキルが必要になると思います。国会答弁に限らず、自分の責任で発言・発信してしまったことは自分で責任を負わなければいけないので、普通なら慎重になるのではないかと思います。しかし、最近は明らかに個人が特定されて逮捕されることが予想できるような犯罪もどんどん起きていますし、Xの自爆発言などを見ていると、他人事ながら心配になります。国会でスマホが許されるようになると、仕事や学校におけるスマホの使い方にも変化が出てくるのかもしれませんね。